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48 ゴッドハンド


「なんだ?!」


 雫を抱きしめたまま、戦場へと空を駆けていくと、いきなり目の前に大きな柱が二本そびえ立った。地面から吹き出すように生えた柱は、雲の高さまで達すると、手のひらのように大きく広がり、地面に張り手をするかのように落下していく!!


「太郎さん! あれ! みんなが!」

 雫が指差す先を見ると、、

 間違いない、うちのクラスの連中だ! その上から大きな砂の手のひらが降り注ぐ!!


「させるかよ!!!

 雫! 背中側に!」

「はい! 太郎さん!」

 雫はお姫様抱っこの状態から俺の首に手を回したまま、右手側から背中へとグルンと回り、俺の背中におぶさる、と同時に俺は左手で柄を掴み、背負っていた剣スコを体の前へと回す!


「行くぞ! 青龍剣スコ!! はあぁぁぁあああああ!!」

 パリッ、、バリバリバリバリ!!


 左手で剣スコのハンドルを握り右手で柄を掴み構えて気合を入れると、ショベル部分が青く光り雷を放ち始める!!


「いっけえぇぇえ!!」

 地面へと落下する巨大な砂の手の平に対して、剣スコを振り抜いた!!


 ズァァァアアアア!!


 剣スコのショベルから放たれた青い光の帯は、三日月状にしなりながら幅数十メートル、長さは百メートルあまりになって砂の手のひらへと伸びていく!


 ズガガガァァン!!

「よし!」

 青い光の帯に薙ぎ払われ、雷鳴と共に吹き飛ぶ砂の手のひら!


「雫、あいつらを頼めるか?」

「はい、太郎さん!」

 雫を鑑定で見たところ、装備も相まって随分強くなっている、今ならランクAの魔物ぐらい大丈夫だろう。


 クラスの連中が集まっているところへと急降下、着地寸前に雫が離れる。背中のぬくもりが消えたことに少し寂しさを感じたが、そのままV字に飛び上がって俺はデザートドラゴンの元へ。

 一人デザートドラゴンの正面で戦っているのは、、あれはきっと神田君だ、


 今いく!



◇◆◇◆◇



 シュザッ!


 太郎の背中から手を離し、膝でショックを吸収しながら着地する雫。


「春野さん!!」

「雫!!」

「良かった! 雫、無事だったのね!」

 着地した雫を目にしてクラスメートたちが駆け寄ってくる。


「みんな、ありがとう」

 にっこり笑って返す雫


「うわぁー、春野さんかわいい、、」

「くぅ、黒メイドの春野さん!」

「うわぁ、嫁にしたい、、」

 事情を知らない哀れな男子たちが雫の笑顔を見て悶える。


 

「それより、」

 キッ、と魔獣の群れに目を向ける雫


「は、春野さんは下がっててくれ!」

「そうだ、春野さんは俺のよ、じゃなかった、俺が守る!」



「大丈夫、私も戦えます」


 ゆらり、と動く雫、黒いメイド服の刺繍から金色の光の粉が流れるように溢れる。


「破っ!!」


 ゆっくりとした動きからの閃光のような歩を進めて気合一閃、正拳突きが巨大なグリントロルの腹を打つ!


 ドッ、、パァァアアアン!!


 凄まじい破裂音と共にグリントロルの背中に大穴が開き、赤黒く染まった、肉、背骨、内臓が吹き出す!!

 驚いた顔のまま立ち尽くし動かなくなるグリントロル。

 拳の当たった腹の皮一枚を残し、グリントロルの体内にあった全てのものが衝撃波と共に背中側から抜けていった。



<ブルォォオオオ!!>


 4本の角を持った10トントラックのように巨大な牛、クワッドホーンブルが吠える!!

 助走をつけるべく一旦走って離れようとしたが、、


 ベィイン!!


 いきなり壁に張り付いたように首をおかしな方向に曲げて動きを止めるクワッドホーンブル! いや、よく見るとクワッドホーンブルの体は半透明な金色の六角形が多数集まって構成された壁に張り付いていた。


「走られると、、厄介そうなので」

 タンッ!


 クワッドホーンブルが光の壁に張り付き首を斜め上に向かせたままギョロリと瞳を下へ動かすと、、拳を構えて飛び上がった雫が瞳に映った


 パァン!!


 一撃でクワッドホーンブルの頭を吹き飛ばしたのちに着地する雫



「ゴホッ、ハァッハァッ、、し、雫、戦えたんだな」

「うん、咲夜ちゃん、私も戦えるよ」

 最前線での連戦で尋常じゃないほどの汗を流し肩で息をしている咲夜が、雫に話しかけてきた


「遅くなってごめんね」

「い、いやいいんだ、来てくれて、、助かった」

「後は、、私がやるよ」


 そう言って雫は少し離れたところで魔獣の群れと戦っている他のクラスメートたちに目を向けると、その中へと飛び込んでいった。





シズク タナカ

レベル32

職業:空拳の勇者

HP:465/465

MP:139/158

攻撃:B

防御:C

魔力:E

素早さ:D

ユニーク武器:

 ゴッドハンド(熟練度B)

 玄武の衣(熟練度D)

スキル:鑑定F 空手B

加護:玄武


ユニーク武器:ゴッドハンド

 武神となった偉大なる格闘家の魂が宿った拳 素手による攻撃にレベルを掛けた分の威力補正がかかる。


ユニーク武器:玄武の衣

 玄武神の加護がかかっている衣、任意で玄武の障壁を張ることが可能。自動防御機能あり、物理防御SSS、魔法防御SSS、HP/MP自動回復




猫パンチの威力の秘密が明らかに!


お読みいただきありがとうございます。

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よろしければこちらもどぞ  すっぴん召喚のヤマナさん
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