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16 空を自由に?

 築城3日目(サバイバル7日目)


 パラパッパパー♪


 今日も元気に築城をしていたら、、レベルアップよしきた!!

 さっそく自分鑑定、


タロウ タナカ

レベル50

職業:ガテン系

HP:2158/2158

MP:617/617

攻撃:A

防御:A

魔力:B

素早さ:S

ユニーク武器:スコップ(熟練度A)

スキル:鑑定B 弓術G ネコB 土魔法B 安全第一C(安全帽 安全帯)


 おお、ついにレベル50に!!

 ステータスもついにSが出た!

 SってAの上って事で良いんだよね? ね?

 そして待っていました、安全帯!


[スキル:安全帯 消費MP1 落下を防止し、空中にとどまる]


 よし、、さっそく試してみよう、、

 築城中の城壁の一番高いところに立ってみる、、空堀の下までは30mはあるかな? 下から吹き上げる風が腰ミノの中に入ってきて、冷ゃっこい、、

 アレもキュっとした。


 とうっ!


 城壁の外へ一歩踏み出す! やべえ、こわっ! 『安全帯』発動!!


 ビタッ! 空中に張り付いたように静止する、、


 ……慣れてないせいか、10メートルぐらい落下してから発動した。あぶねぇ、、いやもうちょっと低いところで練習してからにしようよ、俺、バカなの? 死ぬの?


 結局、何度も空中で停止して恐る恐る降りてきたら、MPを5も消費した、、


 ちょいと考えてみる、、落下は止めれる。そこで体を動かすことは出来る、でも移動は出来ない。部分的に止める事は出来るかな? 例えば足の裏とか、、

 やってみたら、、出来ました、ちょっとジャンプして、両足の裏で発動し空中に浮いています。

 次にその状態から右足解除、右足を上げて右足の裏で発動、左足解除、右足を伸ばし左足を上げて左足の裏で発動、右足解除、左足を伸ばし、、、、

 うおお、、考えながら出ないとできんが、階段を上るように空中を歩いて行けた、、

 これは練習が必要だな、、、


 スカン! あ、、固定出来ずに踏み抜いた、、

 ドスン!


 安全帯の発動に失敗して落ちたよ、、あいてて、、



◇◆◇◆◇



 春野雫は、勇者失格となった後、エオリアに残り、メイドとなっていた。メイドとは言っても、勇者付きのマネージャーのような仕事だ。なるべくクラスメートと共に居られるようにという王女アリシアの計らいでもあった。


「春野さん、これお願い!」

「お、俺の洗濯物も、こ、これ」

「俺、手伝うよ! 一緒に洗う!」

 メイド服を着たはかなげ系ポニーテール美少女の春野に、訓練後の男子達が、群がっていく。


「雫っち!」

「あ、由美ちゃん」


「ほら、あんたら、散った散った!」

「ちぇっ、、」

 メイド服の春野に寄ってきた男子たちを追い払う柳田由美、


「あの二人、良いなぁ」

「俺はシズク派だな、メイド服は正義です!」

「いやいや由美の露出の多い魔法少女姿もなかなか、戦闘訓練の時なんかはあの胸が、、たまらん!」

「そうだよなあ、、レアアイテムでビキニアーマー手に入れたら絶対プレゼントするのに」

「お前ら、、あの棍棒で殴り殺されても知らんぞ、、柳田、今のところ勇者の中で物理最強なんだからな、、」

「「「あの胸の為なら、、死ねる!」」」


 男子はどこへ行ってもアホなのであった。


 


「雫っち、大丈夫?無理な仕事とかさせられてない?」

「ううん、大丈夫、由美ちゃんの方こそ、訓練大丈夫? さっきの男の子達とか、血出してる人いたし、みんな服すぐにボロボロになってるし、、」

「だーいじょうぶ、大丈夫、何だかんだ言って訓練だからね、多少危なくっても、死にそうになった奴は居ないよ」



「お、春野に柳田、わるい、ちょっと手貸してくれ」

 そう言って神田俊介が尾崎拓也に肩を貸して引きずりながらやってきた。


「はー、、はー、、ゴフッ、、はー」

「ちょっと! どうしたの?! 尾崎、ひどいことになってるじゃない!」

 青くなったり赤くなったり、全身を打撲のモザイク模様に染めている尾崎、


「ああ、僕が騎士団と1対20をやった後、彼もやると言い出してね、、」

「はー、、さっきの男子達も大概馬鹿だけど、あんた達は輪をかけて馬鹿ねえ、、」


「はぁ、はぁっ、ダメだ、、足りない、、全然!!

 田中君の、、、隣に立つんだ、僕は、、、、」


「ちょっと! シュン、どういう事?!」


「あ、ああ、彼が言うには、、」

 そう言って尾崎が以前話した内容を伝える神田、柳田は信じられるような、でも信じられないような、複雑な思いだった。



「由美ちゃん、、田中君、どこにいるか知ってるの?」

「雫、、誰もわからないんだよ、、アリシア様が言うには、王都を出て行ったらしいという情報は入って来たとの事だけど、、」

「そう、、」

 そう言って春野は目を伏せる、、

 春野が田中にほのかな想いを寄せて居たことを知っていた柳田は、チクリと胸に痛みを感じた。


「うーん、あの強いタロちゃんならそう簡単にはやられないだろうし、、まあ、すぐに会えるでしょ!」

 そう自分自身にも言い聞かせる柳田だった。



◇◆◇◆◇


「ふえーっくしょい、、チクショウ!」


 エオリア南の大森林、高度850m


『安全帯』で空中を歩けるようになった太郎は、スキルの機能検証がてら、スピードSとその跳躍力を生かしてグングン空へと上がり、雲の上まで来て居た。


「うう、風強いし、さびーな、ここ、、いかん、遊びすぎた。日が暮れるまでに東の空堀を掘りあげなきゃ、、」

 そう言ってスコップ片手に腰ミノ1張で地上へと猛スピードで駆け下りていく太郎であった。





お読みいただきありがとうございます。

太郎君、ガテンの仕事で周りはおっさんばっかりだったので、オヤジ癖が付いてます。くしゃみの後でチクショウつけたり、、、

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よろしければこちらもどぞ  すっぴん召喚のヤマナさん
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