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14 現場は安全第一で

 5日目 朝、、


 昨日は楽しい夜だった。結局、夜中まで話し込んで、そのあと長の家に泊まらせてもらった。そして、、


「本当にありがとうございました、タロウ様」

「こちらこそ、お世話になりました、長」

「タロウ、またな!」

「おう、ガルドワン、またな!」

 そう言って腕をガシッとクロスさせる。シウバとターニャが羨ましそうに見てたので、しゃがんで腕を出してやったら、二人ともタシッ、タシッと、小さな腕を合わせてきた。


「それじゃあ、また!」

 そう言って犬人たちの村を去る。ああ、人と触れ合うって良いよなぁ、食料貯まったらまた持って来よう。



「タロおにーさま、いっちゃった、、」

「うん、俺たちもタロウ兄さんのように強くなろう!」

「お母さんはタロウ様のように優しい人になって欲しいわぁ」

「うん! なるー!」

「俺も!!」



◇◆◇◆◇


 林の中を走り抜けながら岩壁の拠点に戻る。帰り道、犬人たちの村の近くでは、獣や食材を見つけても採らないようにした。


 さて、、考えていたことを実行に移そう、、第1拠点はモヒカンベアに襲われ放棄、第2拠点は断崖絶壁にありいざという時のシェルター的な使い方は出来るが、そろそろまともに生活が出来る強固な拠点が欲しい、、


 岩壁の拠点を出た俺は、ホーンラビットやランクDのエスケープゴートを仕留めながら辺りを散策する。ちなみにこのエスケープゴート、そんなに強くはなく近くに寄っただけですぐ逃げるヤギみたいな魔獣だ、、しかし素早さBの俺の足なら簡単に先回り出来た。そんでもって角を掴んで首をゴキンと、、

 ナームー



 そして今、俺は遥か遠く北の方向に王都エオリアが見える丘の上に来ていた。目視で王都の建物が遠くにかすんで見える距離、20kmほど離れているだろうか? 辺りには村も無く、街道からも離れている。


 よし、、この丘にしよう。先ずは丘を囲むように、200m四方の正方形を地面に描く。『200mまっすぐ』と考えながらスコップで地面をいくと、、あら不思議、水糸でも張ったかのように真っ直ぐな線が引かれていった。それに、200mで急に線が描けなくなるので距離もバッチリだ。



 丘を囲むように200m四方の線を引いたあと、丘の麓で地面に座り、スコップを抱えるようにして話す。


「なあ、スコップ、、俺のためにいつもありがとう。俺、この世界がとっても厳しくって、理不尽だって事がわかったんだ、、だから、力を貸してくれないかな?

 自分を守れるように、そして友達も守れるように、ここに城を築こうと思うんだ。とっても大変かもしれない、お前にたくさん無理をさせるかもしれない。でも、手伝ってくれないかな?」


 そう話しているうちに、、スコップから淡い赤い光が立ち上り始めた。そして、、熱を帯びてくる。


「そうか、お前も燃えているか! よし! やろう! エオリアやサウザーラに負けない、立派な城を作ろう!! 俺たちなら、出来る!!」



 エオリアの反対側、見えにくい位置から着工する。最初に引いた線の外側に、まずは深さ5m、幅30mの空堀を掘りはじめた。

 そしてスコップだが、、先端の部分は畳2枚分ほどの大きさに、柄の長さも5mほどに変形していた。一度に車ほどの大きさの土砂をすくい、丘の方へと放り投げる。スコップの効果か、重さは全く感じない。


 ザック、ポン、ドスン!

 ザック、ポン、ドスン!


 土を掬う、投げる、積む、をひたすらくりかえす。


 ピロリロリーン♪


 レベルアップの音が聞こえるが気にしない。


 パラパッパパー♪


 気にしな、、、なったのでちょいと自分鑑定、


タロウ タナカ

レベル40

職業:ガテン系

HP:1033/1033

MP:281/281

攻撃:B

防御:B

魔力:C

素早さ:A

ユニーク武器:スコップ(熟練度B)

スキル:鑑定B 弓術G ネコB 土魔法C [  ]


 おお、出た、空きスロット、、『ネコ』をゲットしてから次は何にしようかずっと考えていた。そして2つばかり思いついていた。

 どっちにしよう、、ええい! やはりここは現場で一番優先される『安全第一』で!


[スキル名、『安全第一』を登録しました。次に機能を思い浮かべてください]


『安全第一』の機能は次の3つ!

 上から落ちてきたり飛んでくるものから身を守る『安全帽』!

 落下防止のための『安全帯』!

 そして物理的な衝撃から身を守ってくれる強固な『安全靴』!!


[スキル、『安全第一』の機能を受け付けました、機能が複数あるため、これらは10レベルごとに登録されていきます。『安全帽』が登録されました。登録が完了しました]


 流石にいくつもの機能を同時に登録することは虫が良すぎたようだ。早速『安全帽』を確認してみる。


[スキル:安全帽 消費MP20 対象を中心にドーム型の障壁を張る。込める魔力を増やすことにより、範囲、強度を増す事ができる。対空A 対投擲A 対魔術B 対物理C ]


 ほほう、、これは、バリアというやつでは? 試しに小石をいくつか真上に投げ『安全帽』を発動してみる。


 カカン! コン、ココン!


 おお、5mほど上で弾かれて、転がりながら落ちていった、、消費MP20で半径5mほどか、なかなか使えそうなスキルだ。


 結局、スキルの作成やら検証やらで一時間以上使ってしまった、、

 日も暮れかけてきたし、、今日のところは岩壁の我が家へ戻るかぁ、

 明日も頑張ろう!


お読みいただきありがとうございます!

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よろしければこちらもどぞ  すっぴん召喚のヤマナさん
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