第二話「談話室」
「片蔵くんよぉ〜そういうことだからさ。君は鬼ね」
「はぁ」
正直いってまるで頭がついていっていなかった。鬼?なんじゃそりゃ?
「あのメイドさんの名前はなんですか?」
「零だよ、片蔵くんよぉ」
「零ですか…良い名前ですね」と僕は適当に相づち打っておいた。
僕の方から聞いたが別に興味があったわけじゃなく早くこの非現実的な話に幕を降ろしたかった。
「片蔵くん、これから談話室行くよ?」
「?談話室?」
「そう、新メンバー増えるってみんなに言っておいたからさぁ。君を紹介しに」
マズいな。非常にマズい。これじゃ逃げられない。
「まさかさぁ 片蔵くんさぁ 逃げようなんて考えてないよね?」
いつの間にか僕の喉元に日本刀が添えられていた。須藤の動きが全然見えなかった。
「まさか!そんなわけないじゃないですか!ささっ早く談話室に行きましょう」
「素直で結構だ。大体他の奴はこの辺一悶着あるんだけどな」
駄目だ。逃げたら殺られる。
「その場合どうなるんですか?」
「死ぬ程痛いけど死ねないんだ。俺らは人間よりも吸血鬼よりも丈夫な生き物でさぁ。たとえ首をもがれたって死なねぇんだよ 痛いけど」
ひぇぇぇぇぇ
「さて、談話室へ行こう。俺は先に行ってるから、後から零と来てくれ じゃまた」
そういうと須藤は消えた。
「消えたぁぁぁ」
「鬼走というんです、私たち鬼ができる人間には真似できない走り方です」
「え?零さんも鬼?」
「当然でしょう?」
そういうと彼女は僕の方を時々振り返りながら進み始めた。
談話室は騒がしかった。零さんはドアをノックし、「マスターお連れしました」といい入っていった。僕も後に続いた。
「おお片蔵くん!来たか!」
部屋には須藤を含め5人の男女がいた。
「皆の衆!彼が新メンバーの片蔵零時くんだ!」
「「「よろしく」」」
「…よろしくお願いします」
みんな素っ気ねぇな。
「じゃあ自己紹介しようぜ!皆の衆!」
さっきよりテンションの高い須藤が言った。
「俺はさっきも言ったが須藤数気!ここ東京支部の支部長だ」
支部長だったのか。道理でえらそうだな。
「須藤零です。支部長補佐です」
メイドの零さんだ。支部長と同じ名字?
「長井鞘だ!よろしくな」
ポニーテイルの女剣士みたいな奴だ。
「長井刀です。鞘とは双子です。よろしく」
似てない双子だな。
「小佐内旬だ。副支部長だ」
須藤より何歳か年上だよなぁ〜
「今日集まってるのはこれくらいだな!あと10人くらいいるけど」
ここまでで分かったことは長井刀は僕の好みだな。ショートカットで眼鏡とか僕得過ぎるわぁ。




