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私は田舎町の外れにある小さな借家で育った。
父は2日に一度しか家には帰ってこない人だった。
幼い自分には理由は分からなかった。
でもとても優しくて叱られた記憶がない。
胡座をかいて煙草を吸う父を見つけると
丸い輪っかを作って!とせがむ。
口からぽんぽんとドーナツのような
まあるい煙を出してくれるのが好きだった。
そして母はよく叱る人だった。
躾はとても厳しくちょっとでも間違えると
ピシャリと平手打ちされていた。
当時母は二十歳くらいの若さだった。
気が短く融通の利かない人だったので
子育てにも影響していたのだと思う。
母に気に入られたくて、いい子 にしていた。
いい子にしていれば母は機嫌良く
ニコニコ笑ってくれたからだ。
そしていつの間にか、ひとり遊びが上手くなってた。
いい子にする事は1人で静かに遊ぶ事だった。




