表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

146/373

69

すっご!

某怪盗アニメのナイスプロポーションボディ!

顔も似てる!

これなら本のアズラ様が、めくるめく夜を過ごしたことも納得だわ。


ってか、雪積もってるのに、その服寒くないの?

胸半分出てるよ。

ポロッといきそうで、見ているこっちがハラハラする。


ルチルがそう思ったのは、ルドドルー辺境伯夫人と挨拶をした時だ。


王都の神殿から、いくつかの神殿を経由してルドドルー領にある神殿に到着した。

出迎えに来てくれていたルドドルー辺境伯は、祖父と同じような年齢で、熊のように大きい人だった。

短髪の霞色の髪に、深紅の瞳をしている。

「雪国に火の魔法は、とても重宝するんです」と話してくれたのは、到着した日の晩餐だった。


ルドドルー辺境伯夫人と会ったのは、ルドドルー城に着いた時だった。

飴色の髪に、辺境伯と同じ色の深紅の潤んだ瞳。

男性のみならず、女性も惚れ惚れするプロポーション。

そして、まだ23歳という若さ。

挨拶されなければ、ルドドルー辺境伯の娘と思ったに違いない。

もしくは、婦人の隣に立っているルドドルー辺境伯令息の奥様だと勘違いしただろう。


ルドドルー辺境伯令息は、霞色の長髪に青碧色の瞳をしていて、銀縁眼鏡をかけている。

熊のような辺境伯と比べて、ひょろっとした細長い人だった。


不細工じゃないけど、全くもって好みじゃない。


そう思っていると、ルドドルー辺境伯令息が近づいてきた。


「エスコートをする名誉をいただいてもよろしいでしょうか?」


「は一一


「ダメだよ」


おっと、隣から冷気が……

あたしはどんな笑顔も好きだけど、辺境伯令息からしたら怖いよね。

ルチルバカなアズラ様でごめんねぇ。


「ルチルは、僕の婚約者だからね。僕がエスコートするよ」


ルチルは、辺境伯令息に申し訳なさそうに微笑んで、アズラ王太子殿下の手に手を重ねた。


「申し訳ございません」


「いえ、私こそでしゃばってしまい失礼いたしました」


声を出して笑うルドドルー辺境伯の後ろで、辺境伯夫人が歯痒そうにこちらを見ていた。


「このような殿下は、初めて見ますな」


「ルチルのことになると、ついね。とても大切なんだ」


アズラ王太子殿下の熱の籠った眼差しに、ルチルは照れたような笑みを返した。


ルドドルー辺境伯家の執事や侍女たちに城の中を案内してもらい、ルチルはアズラ王太子殿下と同じ部屋に通された。


『魔物の匂いがするな』


部屋に入った瞬間にミルクが呟き、声をかけたかったがルドドルー辺境伯家の侍女が立ち去るまで我慢した。


「ミルク、どういうこと?」


『臭い』


「そんなこと聞いてないわよ。魔物の匂いがするって、なに?」


ルチルの言葉を聞いて、アズラ王太子殿下、オニキス伯爵令息、チャロがそれぞれ部屋の中を見て回っている。


『匂いがするだろ? 人間には、この臭い匂いが分からないのか?』


「分からないから聞いてるの」


『この地全体に匂いが漂っているが、この城は特に臭い。どこかに魔物がいそうだ』


「どこにいるの?」


『いそうだと言っただけで、本当にいるかどうかは分からん』


「でも、いないとしたら、どうして匂うの?」


『さあな』


首を振るミルクに、これ以上尋ねても分からないだろう。

ルチルはアズラ王太子殿下たちに説明をし、カーネが祖父たちに「お伝えてしてきます」と部屋を出ていった。


その日の晩餐で、夫人が一目惚れをし押しかけるように嫁いできたという惚気話を、酔ったルドドルー辺境伯から延々と聞かされた。


次の日から、表向きの理由である合同演習が始まった。


数日見学をしていたルチルだが、ミルクがいれば魔物に襲われる場所が分かるんじゃないかと思い、別行動をとることにした。

もちろんオニキス伯爵令息は一緒だ。

オニキス伯爵令息は、訓練しなくていいと喜んでいた。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ