表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ドアマットヒロインは魔王のお気に入りになる  作者: 渡里あずま


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

9/21

目が覚めたら、知らない天井だった

ゲラダの髪と目の色を、青から緑に変更しました。

 目が覚めたら、知らない天井だった。

 ……とは言っても、真っ白い訳ではない。いや、召喚されてちょくであの部屋だったので、ライトノベルでよくある空間を、恵は経由していないのだが。

 話を戻すが、皇宮では恵は天蓋付きのベッドで眠っていた。

 しかし今、見慣れた天蓋はない。けれど朝の光が射しこむ部屋の、ふかふかのベッドで恵は眠っていて――しかも気づけばセーラー服から、寝間着らしい白のワンピースに着替えていた。


「えっ!?」


 驚いて飛び起きて、壁にセーラー服がかかっているのを見てホッとする。けれどすぐに、誰が着替えさせたのかと再び焦った。


(仮にも王だから、あの魔王って人? ではないと思うけど……と言うか私、気絶したの? も、申し訳ない……意識ないと、重かったよね!?)


 そこまで考えて頭を抱えた恵の耳に、ドアが開く音が聞こえた。


「……失礼致しました。おはようございます」

「え……あ、おはようございます!」


 入ってきたのは、緑の髪をした小柄な老婆だった。ただし、執事服姿である。

 魔族の特徴は、髪や目の色――ではなく、尖った耳だ。魔王は髪を下ろしていたので隠れて見えなかったが、現れた女性は髪をキッチリ結い上げているのでその特徴が解る。

 解るが、そもそも緑の髪からして恵の感覚だとコスプレイヤー(スマートフォンは与えられていたので、SNSで見かけたくらいの知識だが)なので気にならない。しかも老婆は、律義に挨拶をしてくれたので恵も慌てて挨拶をした。

 そんな恵に、女性は軽く髪と同じ緑の瞳を見張り――次いで、胸に手を置いて礼をし自己紹介を始めた。


「初めまして、聖女様。執事の、ゲラダと申します……連れてきたのはぼ……魔王様ですが、着替えさせたのは私ですので、ご安心下さい。眩暈などはないですか? 飲み物などお持ちしましょうか?」

「あ、はい……いえ、だいじょ……」


 ……ぐうぅ~っ!


「ぼ」と言いかけたのが気になったが、それよりもゲラダの問いかけに答えようとして――同じく返事をするようにお腹がなったのに恵は真っ赤になり、恥ずかしさに涙ぐんで俯いた。


「聖女様は一昨日の夜にここに来て、丸一日、眠っていたのですよ。飲み物と、朝食を用意します。あ、洗顔などお手伝い致しましょうか?」

「い、いえ! 場所を教えて貰えれば、自分でっ」

「かしこまりました。では、ご案内致します」

「はい!」


 そんな恵に優しく目を細めて、ゲラダが話しかけてくる。さらりと流してくれたことに感謝しつつ、恵はゲラダの後について洗面所などの場所を教えて貰った。

 そして、その流れでトイレを見て――思わず、大きな声でゲラダに尋ねていた。


「え? どうしてウォシュレットなんですかっ!?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ