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夜天のセラフィア─ 君の来世に触れるまで ─  作者: Mysti
第2章 望まぬ婚姻
2/2

episode.#1 地に堕り立った天使

こんにちは、もしくはこんばんは。ヨスガです。

ちょっと張り切って沢山書きました。でも絶対続かないので文字数は落とします。

この作品を選んでいただきありがとうございます(ˊᵕˋ)︎︎︎︎

下の注意書きを読んでいただいてからの閲覧をおすすめいたします。


【作品について】

・本作は完全なフィクションです。実在の人物、団体、事件等とは一切関係ありません。

・無断転載、自作発言、生成AIへの学習利用は固くお断りいたします。

・作品のスクリーンショット、および二次配布(SNSや他サイトへの掲載)はご遠慮ください。


【コンテンツ警告】※必要な場合のみ記載

・本作には一部[流血、暴力、死ネタ、性描写]などの表現が含まれる可能性があります。

・苦手な方は閲覧をご遠慮いただくか、自己責任での閲覧をお願いいたします。

 まだ戦火の熱が残る戦場で、1人の少女が佇んでいた。血に濡れ、目は爛々と翡翠のように輝き、白い息は氷のように冷たい。


「ハニエラの悲劇」があってから、魔法使いたちはノルドから離れることを決意した。中にはハニエラとセオドアのように繋がっていた恋人たちもいたものの、全てを飲み込みお互いの種を尊重した。


 ノルドから離れる方法は単純で、ミスティカだけの世界を作るというものだった。

 ハニエラの残した文献や禁呪を駆使しミスティカはついに成し遂げた。その世界は「魔法界」またの名を「ルーメリア」。王族を立ち上げ、ノルドと交わらなかった血筋のものを貴族とし、ノルドみたく国を作り上げた。未来は輝かしく見えた。だがそれも短時間のまやかしだった。


 あまたの国の中で、時を重ねるうちに思想や考えの違う種族が出てきたのだ。ルーメリアができたことで数の増えたことの弊害だった。最初から争うことはしなかった。大きく4つに思想を分け、各々に東西南北の土地を与えた。


 北の「ノルドヘイム」


 東の「エストリア」


 南の「サウマリオン」


 西の「ウェルメリア」


 そして中央にそれらを統治する王都を「アルカディア」とした。

 そして貴族も思想で振り分け各国の支配者(王族)を設けたのだ。


 だが、ルーメリアが創られて99年の年、均衡は崩れた。土地の不便さや不作を理由に一斉に反乱が起きたのだ。アルカディアは当初反乱を沈めようとしたが、一国と四国では叶わず。結果、完全制服は禁止の大戦時代を認めることとなった。四国の王を集わせ、誓約をさせた。これが「ルーメリア不完全統一の誓約」である。


 その翌年、ある事件が起こる。西のウェルメリアで天使のような貴族が生まれたのだ。銀糸の髪に、透き通るような肌、甘く霧のような魔力。極めつけはそのブルーグレーの目が、純血の中でも選ばれた者にしか発現しない「レガリアの瞳」だということ。魔力の保有量が多く、体に圧がかかることで魔力が目から逃げようとする時に黒目の色が変わる。魔力の種類により色はそれぞれだが、その天使は翡翠のようだという。

  なんでも産婆がとりあげたその時には腕から数センチうき、水の膜をつくりだし体を清め、眠りについたという。堅物で有名だった産婆は初めて腰を抜かしたと言った。

 それだけで終わりではなかった。成長する事に耳を疑う噂がたったのだ。はいはいで床を割ったとか、杖無しで魔法を使ったとか、呪文すら唱えないとか、10歳差の姉に体術で勝ったとか、、、とにかく絶えなかった。

 誰もが尾ひれのついた噂だと相手にしなかったが、彼女の年の成人式がアルカディアで行われた時、みな納得した。今にも羽が生えて飛び立ちそうなほど、童話で見たように完璧だった。天使の中に年相応のわずかな妖しさを残してしとやかに立っていた。会場の誰もが、ルーメリア中の王族でさえも見惚れていた。

 成人の儀であるアコレードを行うため、アルカディアの王が彼女の肩に剣を軽く当てた時彼女の周りが淡く光った。剣を収め、王妃が彼女の目を見た時、息を飲んだ。


「その、、、目は、、、?」


 掠れた声が天使の耳に届いた。天使は何を聞かれたのか分からないように首をかしげ去っていった。


 そしてその声を聞き入れていたものが会場にもうひとりだけ。東エストリアの最高軍指揮官


「アステル・エレボス・シグナード・ラングレー」


 若くして騎士国エストリアで力をつけ、その美形な顔と鍛錬された体、人当たりのいい性格でルーメリア最強格の1人とも言われるようになった魔法騎士である。

 そもそも、ルーメリア不完全統一の誓約が結ばれてから、エストリアと西のウェルメリアは不仲であった。規約絶対を掲げているエストリアに対してウェルメリアは自由主義を掲げていたためだ。

 アステルも自由主義のウェルメリアに対して不信感を抱いていた1人であった。天使とはどれ程のものかと。式には出ず、王宮の本塔とホールを繋ぐ跳ね橋で待っていた。


 ヒールの足音が近づく。純白のショートドレスを風に流しながら近づく白い影。顔が見えた瞬間、心臓に手を添えられたような感覚に陥った。瞳はブルーグレーのまま何も映さずに歩いているはずなのに全てを見透かされているような。同時に彼も納得した。''これ''には敵わないと。完全に姿を見えた時、彼はその場から去った。


「、、、?変な人。」


。⋆˚⋆✧⋆˚⋆。 。⋆˚⋆✧⋆˚⋆。 。⋆˚⋆✧⋆˚


横文字と造語が沢山あったと思うのでまとめておきます。なんか社会のテストを思い出しました。



魔法の使えない人間

→「ノルド」


魔法使い

→「ミスティカ」


魔法使いの蔑称

→「異魔・ナハト」


前日譚の物語

→「ハニエラの悲劇」


魔法使いたちが作り出した魔法使いだけの世界

→「ルーメリア」


ルーメリアの中にある4つの国

→北が「ノルドヘイム」

→東が「エストリア」

→南が「サウマリオン」

→西が「ウェルメリア」

いずれもあとに(国)


それらを統治する王都

→「アルカディア」


現代の大戦時代の始まりにちかわれた誓約

→「ルーメリア不完全統一の誓約」


ハニエラの持っていた瞳

もしくは魔力を使うと瞳の色が生来の色と変わるもの

→「レガリアの瞳」


コメントご指摘励みになります!


2026年5月17日 午後9時17分 ヨスガ

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