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23油断

 ルイ達を狙って襲ってきた盗賊を倒し順調に道を進み王都まで後1日までの場所に到着しそこで俺たちは休憩を取る事にした、昨日は簡単に作れるスープを作ったのだが今まで食べていたパンを柔らかく食べれると好評でそれだけで雇って良かったと言われた。俺は正直金は持っているからヘルン商会という値は高いが冒険者にとって凄く便利な物を提供してくれる店を知っていたのはよかった、俺は冒険の道中でいつでも美味い物を食べていたのだがよくよく考えてみれば俺らみたいな物を食べている人はあまり見なかったので出会えたのは本当に運が良かったのだろうと思った、そして今は全員が魔馬車を降りて体を動かしたり周りの警戒をしているので俺は取り敢えず昨日と同様に簡単な料理をしようと思う。


 まずは鍋とコンロを出して村で買っておいたニンジンとジャガイモと玉ねぎを切り粉をかけて鍋で炒める、ここら辺の食べ物は魔力が多く混ざっており強くなる為には食べた方がいいのだが今は美味しく食べる事を優先しているので魔力が少し抜ける粉をかける、その間に肉を用意する、これは高かったのであまり使いたくはないのだが報酬は多く貰ったので前に王都で買っておいた肉を開封する事にする、これは魔力の濃度が薄い所で作られた物らしく丁寧に丁寧に作られ3年程なら保存できる様に魔法がかけられているらしくそれを使って料理する。


 俺がナイフで袋を開け適当に切った後野菜を移して鍋の上で焼くと「ジュワーー〜」と音をたてながら美味しそうな音が広がった、正直ちょっと良い肉なんてどれも一緒だと思っていたのだがこれを見たらその考えを改めてなくてはいけないと思った、、なので今日は野菜炒めを作りこの肉は一人で今食べてやろうと思う、さっき「料理はできるだけ一人でしたい、」と言ってラニに許可は貰ったので恐らくバレずに食べられるだろう。


 「ジュワーー〜」と音が鳴っているのを聞き続け遂に焼けたので取り敢えず別の皿に移す、「ふふ、」おっと肉が美味そうだったので変な笑いがでてしまった、正直アイツらには悪いが俺は冒険者で欲望に忠実なんだ、肉はまあまあな量を焼いたので少し食べても問題ないと思ったのでまずは一つ塩胡椒をかけて食べる事にする。


 「ふふ、」この感じは久しぶりだ、これは俺が初めて冒険者のアイテムにハマった時に近い感じでもうそれしか見えなくなっている、そうこれは非常にウキウキしている、袋から塩胡椒を取り出して肉にかけいざ実食。


 「ふふ、」何回言ったのか分からないが楽しいのだからしょうがない、俺は肉を胸の前まで持っていくと「ヤロフさん?料理の方はどうですか?」と聞いてきた人がいた、俺は常に周りの魔力には気をつけているので気づかずに近くに人がいる事にびっくりして「あ、あー今この肉をこっそりルイに持って行こうとおもっていたんだ。」と言ってしまった、これはラニが気配を消しているというよりも俺が集中しすぎて気付いてなかったので反省だ、そして魔馬車の中でラニに呼び捨てにして良いと言われて俺は流石にまずいと思っていたのだがルイからも気軽に話しかけてほしいと言われたのでこうなった。


 「えっ、いいんですか!あ、いえこんな美味しそうなお肉いただけません、でも〜〜、ヤロフさんがそこまで言うなら美味しくいただきますね、ありがとうございます!」俺から皿を一瞬で奪い肉を自分の口の中に運び俺を見ながら「お、美味しい、なにこれこんなの実家でも出てきた事ないですよ!凄い噛めば噛むほど肉汁が溢れ出して噛まなくても口の中で溶けていく様な、これは、、まさにAランク冒険者の魔法を見ている様な不思議な感覚。」あまりの食レポのうまさに俺は正気を取り戻しこれ以上肉を食べない事にしようと思った。


 「はあ〜、でなんでここにいるんだ?ラニ達と一緒にいたんじゃないのか?」気を取り直して周りの気配を感じてみると少し離れた所に人の気配が4人感じられた、恐らく4人で今後の打ち合わせでもしているのだろう。


 肉を美味しそうに少しずつ食べていたのだが俺が話しかけるとその手を止めて「はい、一緒にいたのですが定期的にしている打ち合わせをしている様でその時は私が近くにいると話しづらそうにするので少し離れて一人でいるんです、けど今回はヤロフさんがいるので話しかけようか迷っていたんですけど、、美味しそうな匂いに釣られて話しかけてしまいました、すみません。」


 なるほど、で暇になって来たって感じか、それならちょっと遊びに行くのも悪くないか、俺は野菜と肉と水を入れ出掛ける事にする、アクは出てくるが少しくらい妥協しても良いだろう、その様子を見て「これは何ですか?今からなにを作るんですか?」と興味深々に聞いて来たので俺は立ち上がり「これはカレーといってな口に合うかは分からんが俺は好きだ。」


 「へえ〜、カレーっていうんですね、聞いた事がないですけど今見た感じは肉と野菜でスープを作っている様に見えます、ラーメンといい本当に料理が得意なんですね!凄い!私もいつかは美味しい料理をどこでも作れる様になりたいな、、」


 「そうか、頑張れよ!後近くででモンスターの気配がするから安全の為に討伐しようと思ってる、恐らく直ぐに終わるから待ってても良いぞ、」剣を腰にぶら下げる。


 「え、近くにモンスターがいるのですか?全然気が付かなかった、やはりBランクとなると分かるのですね、えっと私もついて行って宜しいでしょうか?まだヤロフさんの実力を見たことがなかったので興味があって。」


 「ん?見るだけの観客は必要ない、ここで待っていろ。」俺はあえて少し強い言葉を使う事にした。


 「え、いえ私も一緒に戦っても宜しいでしょうか!」次は言葉を言い換えて俺に協力して貰えるみたいなので「ああ、ついてこい。」と少しカッコつけてモンスターの方に行きカレーの具材が美味しくなるまでに倒そうと思った。


 「そういえばルイはどんな魔法が使えるんだ?俺が見たのはラニ達が倒した死体を消した魔法しか知らないからこれから戦う時にどう動けば良いのかを知っておきたい。」魔法使いもさまざまな種類があるので味方の事を知っておかないと事故につながるからだ。


 「はい、私はサブアタッカー用の魔法を練習していてメインアタッカーの魔法は基本使えず、サポート用の魔法もほぼ使えない状態です、そして私が1番得意な魔法は魔力の玉を周囲で何個か凝縮しそれを押し出して触れた所の魔力を妨害する魔法ですね、それと氷系のあまり威力が高くない基本魔法が得意です、ヤロフさんはどの様な戦い方なんですか?」


 なるほどサブアタッカーか今倒そうと思っているモンスターをやり切れるか?パーティーというものは前衛2か3がいて後衛にも2か3がいてたまに俺みたいな中衛役の奴がいるのだがサブアタッカーは主に前衛の補助や魔法使いのメインアタッカーを守る役割なので基本的には火力が出ずらい、がまあいざとなったら俺が倒せば良いので問題ないだろう。


 「分かった、俺はただの近接で戦うから気にするな、それじゃあ俺が戦っている時の補助を頼む、そういえばルイはモンスターとは戦ったことはあるのか?森で見かけた時はラニ達と一緒にいた気がするからモンスターを見たことはあると思うのだが、」


 「えーと、実はまだ戦ったことがなくて、森の時も後ろで見ていただけなんでモンスターと戦うのは今回が初めてになります、ラニも戦うなって煩かったし、、でもやる気はあります!」


 冒険者はやる気があり過ぎると空回りするので落ち着いてほしいのだが今は言わないでおこう、「分かった期待してる、じゃあコイツを倒すぞ。」恐らくDランク位の大きなクマさんだ。

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