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金貨の娘  作者: 之#u4e4b
第3章 花弁の湯

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第3章 第2節 夜の館の朝(第3項)

(だい)(よく)(じょう)()(もう)()めた(ふくろ)()っていき、

(した)(ばたら)きの(ろう)(どう)(しゃ)(とも)(そう)()をしていた

フランジに(あず)けた。



挿絵(By みてみん)



「あれはこの(あと)、どうなるの?」



()(もう)(あぶら)(おお)いので、

 お()(せっ)(けん)(あら)(なが)して

 (けもの)(しゅう)()とさないと使(つか)えません。」



(よく)(じょう)(そう)()する()のついでなら、

 ()()(ばや)いからね。


 わたしはそこまで考えてたよ。」



フランジは()(もう)(ふくろ)(せっ)(けん)欠片(かけら)()れて、

()(ゆう)()って(あそ)んでいるように()える。



挿絵(By みてみん)



「サンサは(ぎょう)(しゃ)()(らい)した(ほう)がいいって

 ()ってたのに、(きゅう)(よう)()にしなくても…。」



()(こう)もするのね?」



「ここでは(つく)らないよ。


 (こう)(じょう)(まわ)される(かん)(たん)なお()(ごと)で、

 (ぼう)(いと)()いて()(へい)()()んで、

 (はね)()けないように(にかわ)(かた)めれば(かん)(せい)


 ()()()がるのはなんだと(おも)う?」



「…(はね)(ばた)き?」



(そう)(ぞう)(はたら)かせて(かん)(せい)した(もの)は、

(ほん)でしか()たことのない(そう)()(どう)()だった。



(せい)(かい)

 (ほこり)()りに使(つか)うやつね。


 (いち)()でも()られてる(てい)(れん)(しな)(もの)。」



(てい)(れん)って…(やす)いの?」



(ほこり)()()(がい)には

 (よう)()はありませんからね。」



(にわとり)()()(いろ)()(ひか)えめだから、

 そんなに(じゅ)(よう)はないかなぁ。


 (たい)(りく)(めずら)しい(とり)(はね)だと(たか)くなるよ。


 そこは(にん)(げん)(かみ)(おな)じだよね。」



(かみ)?」



()(はつ)のことですね。

 (いち)()でもたまに()かけますよ。」



「ニクスは(つか)れてて、

 (いち)()()られなかったもんね。」



「そんなものまで()られてるんだ。」



(いち)()()()(おか)()りただけで

わたしの()(ろう)()てしまい、

サンサとスーが(もく)(てき)としていた(いた)

(はこ)()っただけで(がい)(しゅつ)()わった。



ハーフガンに()()われたくはないので、

(ひん)(じゃく)なわたしは(なか)ばスーに(たよ)って、

(うで)()きつきながら()(ぶん)(あし)(やかた)(もど)った。



「それで、これはどうするの?」



「これから(さば)いて(りょう)()して(もら)うよ。」



「わたしが(さば)く、わけではないのよね?」



(たの)めば(さば)かせてくれるかもね。」



スーの(てい)(あん)(くび)(よこ)()った。



わたしは(にわとり)()れた(なべ)()ち、

(にん)(しょく)(どう)(ちゅう)(ぼう)(もど)って()た。



「はい、ヤゴウ。


 これを(さば)いて、

 ニクスに()せてあげて。」



「おぉ…。なかなか(てい)(ねい)(しょ)()したなぁ。」



()(もう)(うしな)(はだか)にされた(にわとり)()て、

(しぶ)(がお)のヤゴウの(くち)(もと)(ゆる)む。



(した)(ばたら)きの(しょう)(じょ)、デーンが

(かれ)()(かお)(しか)める。



――ニースだわ…!



「ヤゴウっておもしろいよね。」



「ひとの(かお)(たの)しんではダメですよ。」



レナタの()(とお)りだけれど、

(かれ)()(かがや)かせて(わら)うせいで、

わたしは()(かい)にはなれない。



(こん)()(さば)くのやってみたいって。」



()ってない。」



(かい)(ぼう)()(べん)(きょう)になるよ。」



(かい)(ぼう)がしたいわけでもないから。」



()(くち)なヤゴウは(うなず)き、わたしが

(にわとり)(かい)(たい)()るのを(きょ)()してくれた。



しかし(かれ)(ほう)(ちょう)をまな(いた)()き、

(にわとり)(てつ)(ごう)()のような(どう)()()せ、

(かま)(なか)()れて(たい)(ひょう)(あぶ)(はじ)めた。



曲線(アーチ)(こう)(ぞう)(かま)(くち)は、

わたしも()って()れるほどの(おお)きさで、

(おく)()きがあってトンネルのようだった。



()ききれなかった()(もう)(かま)(ねつ)()い、

(こま)かく()えて(けむり)(しろ)から(くろ)へと(へん)()する。



()(ぢか)()ると、ヤゴウが()めたほど

わたし(たち)(した)(しょ)()(てい)(ねい)ではなかった。



(にわとり)(かま)から()せば

()(もう)(のこ)っていた(かわ)()げて(あぶら)(はじ)け、

(こう)ばしい(にお)いが()(こう)(くすぐ)る。



まな(いた)()せて(あお)()けにし、

まずは(ふと)(りょう)(あし)(ほう)(ちょう)()とし、

()がった()()(からだ)から()(はな)す。



(なか)()いて(ない)(ぞう)()()した。



ヤゴウは(かい)(たい)()れていて、

(なが)れるような()(ぎょう)(うご)きに()()がない。



()()てぇ。

 この(ほね)(にん)(げん)でいう()(こつ)ねぇ。


 (だい)(きょう)(きん)(かたまり)と、(ほそ)いのは(しょう)(きょう)(きん)~。

 ()(れい)よねぇ。


 (あぶら)()(すく)なくて(あじ)(たん)(ぱく)で、

 (しょう)()にも()いから、(ふと)りたくないのなら

 この(しょう)(きょう)(きん)はお(すす)めよ。


 (あか)(ぐろ)いのはみんなが()ってる(かん)(ぞう)~。


 (けん)(こう)(しん)(せん)なら、

 (なま)でも()べられる()()ねぇ。」



メノーがわたしの(かた)(あご)()せ、

()()かって(むね)()(なか)()()ける。



挿絵(By みてみん)



()(なか)(おも)い。



(なま)のものは()わせねぇよ。」



と、ヤゴウが(つぶや)く。



気づけばスーとレナタは、

テーブルで(ちょう)(しょく)(よう)()(はじ)めていた。



「おいしいからって

 (かん)(ぞう)(なま)のまま()べて、

 (しょく)(ちゅう)(どく)()こすのよ。


 それで()んでしまうひとが、

 オーブでは(あと)()たないわ。


 ()んでもいいほどおいしいって()うけど、

 (じっ)(さい)()ぬほど(くる)しいのにねぇ。」



メノーはわたしの(うし)ろに()ったまま、

まな(いた)(うえ)()()けられた()()を、

(ひと)(ひと)(せつ)(めい)してきた。



(となり)(えん)(すい)(がた)のは(けつ)(えき)(おく)(しん)(ぞう)で、

 (うら)(がわ)(あお)(じろ)いのは(きん)()()(のう)ねぇ。


 あぁ、これは(おす)なのねぇ。


 (めす)(らん)(そう)(きん)(あか)(いろ)(まる)いから()()つのよ。


 あの(しろ)くて(なが)いのが(おす)(せい)()よ。

 ふふっ、(ちい)さいわねぇ。


 その(となり)(なが)(きゅう)(たい)(せい)(そう)

 『ふぐり』は()いのよねぇ。


 なにか()になる?」



――ふぐり…?



()(のう)っていうのはなに?」



()(のう)…、あれねぇ。

 (にん)(げん)には()()(かん)なのよ。


 (とり)(しょく)(どう)(のど)(おく)にある(きん)(にく)ねぇ。


 (とり)()(おお)きな()()いからなのよ。


 (とり)()(れき)()べるのは、

 ()()んだ(しゅ)()(すな)(とも)に、

 (いし)(うす)(よう)(りょう)()(つぶ)(ため)よ。


 (すな)(ぎも)なんて()ばれ(かた)もしてて、

 (みょう)(しょっ)(かん)でお(さけ)にも()って、

 とってもおいしいわよ。」



メノーは()()びした(どく)(とく)(しゃべ)(かた)でも、

(せつ)(めい)(てい)(ねい)でとても()かりやすい。



(かの)(じょ)は、(あか)(かみ)()()

()()(あか)(いろ)のキャシュクを、

(おび)(ぬの)(おび)(ひも)もせずに()ている。



キャシュクの(した)(はだ)()()ていないのか、

(おお)きな(むね)(あら)わになりかけている。



(むな)(もと)()らした(きん)()(しょく)(しょ)は、

(かの)(じょ)がドレイプであることを(しめ)している。



(こけ)みたいな(みどり)(いろ)した()(みょう)(ふくろ)(たん)(のう)で、

 (となり)(うす)()(いろ)くて(ほそ)(なが)いのが(すい)(ぞう)ね。


 (かん)(ぞう)(つく)った(たん)(じゅう)(ちょ)(ぞう)するのが(たん)(のう)


 (たん)(のう)()めた(たん)(じゅう)を、

 (すい)(ぞう)から(なが)れる(すい)(えき)(とも)(ちょう)(なが)すの。


 この(たん)(じゅう)(すい)(えき)(やく)(わり)はなにかしら?」



(ちょう)()(もの)(ぶん)(かい)(うなが)すものよね?」



(うろ)(おぼ)えのわたしに、メノーは(ちから)(づよ)(うなず)く。



「ちょっと(ちが)うわねぇ。


 (たん)(じゅう)()(ぼう)(にゅう)()させて(ちょう)(しょう)()

 (きゅう)(しゅう)、それと(はい)(せつ)をしやすくする(ため)


 (すい)(えき)はお(にく)(まめ)(るい)(たん)(ぱく)(しつ)(ぶん)(かい)して、

 ()(さん)(ちゅう)()させる(べつ)(やく)(わり)があるのよ。


 (ちょう)(つな)がる(ぞう)()だから、

 (ぶん)(かい)(うなが)すわよねぇ。」



――(うなず)いたのに…。



(とう)(ぜん)()(てき)()け、

()(しき)()(そく)(くや)しさが(にじ)む。



(たん)(じゅう)はとっても(にが)くて

 ()べられないから、

 ()てられるのよねぇ…。


 (やぶ)れたら(にく)(あじ)()とすのよ。


 でも()()ましに()くらしいって…。」



(かの)(じょ)(うで)()ばし、

(みどり)(いろ)(ない)(ぞう)(たん)(のう)(つま)()げた。



「どうするの?」



「ちょっと()(ぱら)いにあげてくる。

 ふふっ、あははぁ。」



()(らん)(らん)とさせ、(わら)(ごえ)(はな)つと、

(かの)(じょ)(しょく)(どう)()()していった。



「おはよう、ニクス。」



「あ、おはよう。サ…サンサ…。」



挿絵(By みてみん)



()(まえ)()(にく)いのなら、

 お(じょう)(さま)って()んでもいいわよ。」



()ばないよっ。」



サンサが(からか)ってきた(ため)

わたしは()()(つよ)くなる。



(かの)(じょ)(わか)(がい)(けん)のせいで、

20(さい)()(じょう)(とし)(うえ)ということを(わす)れてしまう。



「メノーは(くわ)しいでしょう。」



「…うん。とても。」



わたしは(おし)(かた)上手(じょうず)なメノーと、

もっと()(しき)をつけて(はなし)をしたくなった。



「メノーの()(しき)(かたよ)っているけれど、

 (ふか)いところまで(けん)(きゅう)しているから

 これから(おそ)わればいいわ。


 ニクスが()(ぶん)(かんが)えた(うえ)でね。


 (まな)(たの)しみが()えて、よかったわね。」



「おい、サンサ。」ヤゴウが()()けた。



()かってるわ。ルービィには(ない)(しょ)よ。」



サンサが(ちゅう)(ぼう)から()()った。



(かの)(じょ)(しょく)(どう)のテーブル(せき)(すわ)り、

(ちょう)(しょく)()(たく)()むのをアルと()つ。



「ほらね。(しか)られた。」



スーがサンサの(よう)()()()った。



「サンサはどうして?」



「あいつは(ちゅう)(ぼう)を、

 (じっ)(けん)()だと(おも)ってるからな。」



調(ちょう)()()()(こわ)したり、

 (かっ)()(りょう)()して(かた)()けないんだよ。


 それでオーナーに(きん)()されてるの。」



(しぶ)(がお)のヤゴウとは(たい)(しょう)(てき)に、

スーは(ほん)(にん)(まえ)()()(わら)いながら(かた)った。



「ルービィのは(たん)なる(いや)がらせなのよ。」



サンサが(こう)()した。



「メノーの(はなし)()かった?」



「ううん。(むずか)しかった。」



「みんな(おな)じこと()うんだよ。」



「でも(ほん)より(くわ)しくて、(せつ)(めい)(うま)いから。

 なんだか、()(しょ)みたい。」



()(しょ)(かん)? なるほど。


 それでニクスは、

 ()(りょ)(ぶか)く、(そう)(めい)なんだね。」



「スーまで(からか)わないで。」



(べん)(きょう)(かい)(たの)しみだね。」



サンサの()った(とお)

とは(おも)いたくはなかったけれど、

それでもメノーから(まな)べる()(かい)()るのを

わたしは(たの)しみにしていた。




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