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大岩山から絶望を配信する〜男は耐えろと抜かす世界を、低級霊のウイルスで完全チェックメイトしてやった〜  作者: ひややっこ万次郎
第2章:地動説のペンを握れ 〜世界の歪みにチェックメイトされた魂の救済〜
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第14話:天動説のからくり〜 仲人の嘘と、磨り減る女たちの自尊心〜2

理不尽な天動説(婚活ビジネス)のからくりを、骨の髄まで学習し尽くした俺の脳細胞。画面の向こうでは、猟犬に尊厳を破壊された地下アイドルのユキが激しい嫌悪感に狂い、闇の美人局にハメられた音楽教師の真理子が虚栄心の檻で自滅のループを加速させていた。傷つける者も傷つく者も、全員が心をすり減らし、絶望の心の壁を積み上げていくこの泥沼。耐えて頑張った先にこんなクソみたいなシステムと嘘しかないなら――俺が全部、終わらせてやる。47歳の男・ひややっこが仕掛ける、世界完全破壊(チェックメイト)へのカウントダウンが今、冷酷に始まる。

そして、もう一つの戦場

――マッチングアプリの海でも、4人の女主人公たちの心が、静かに、確実にすさんでいく地獄が広がっていた 。

彼女たちは、ただすさんでいったのではない。

いきなり不義理な性格になったのでもない。

男たちの「無責任な仕打ち」によって、自尊心をミリ単位で削り取られ、絶望の心の壁を高くせざるを得なかったのだ 。

46歳の美咲(みさき)は、自分の「誠実さ」が男たちを追い詰める凶器になることに、絶望していた 。

メッセージをくれた男に、一生懸命考えて長文で返事を返し、相手の仕事を心から褒める 。

だが、返ってくるのは「うわ、このオバサン重い」「なんか怖い」という、男たちの勝手な品定めと無言の既読スルー、フェードアウトだった 。

「私は、ただ真面目に心を通わせたかっただけなのに……私の誠実さは、そんなに気持ち悪くて、価値のないものなの……?」

裏切られるたびに、彼女は自分の打った長文を消し、男を信じるための言葉を失い、心を冷たい鉄の壁で閉ざしていった 。


37歳のシングルマザー・ゆりは、男たちの「無言の逃亡」に、魂をすり減らされていた 。

ヤクルトの配達や工場ラインのトリプルワークでボロボロになりながらも、相手の男にはどこまでも丁寧に返事を返す 。

男に甘える気も、養育費をねだる気も1ミリもない 。

ただ、いつか息子たちと仲良くしてくれる優しい人と出会えたら、というささやかな祈り 。

だが、男たちは「子供3人」という現実の条件を見た瞬間に、昨日まで優しかった言葉をすべて嘘に変え、ひと言の理由も言わないままブロックして消えていく 。

「何で? 私、何か悪いことした? シングルマザーってだけで、挨拶もなしに消えなきゃいけないほど、私は汚い存在なの……?」

反抗期の息子にも「ババア」と言われ、世界中で自分の味方が誰一人としていなくなる圧倒的な孤立感 。

ゆりは、スマホの画面を見るだけで動悸がするほどの深い恐怖の壁を、自らの周りに築き上げていった 。

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