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大岩山から絶望を配信する〜男は耐えろと抜かす世界を、低級霊のウイルスで完全チェックメイトしてやった〜  作者: ひややっこ万次郎
第6章:『評価経済(ソドムの街)の終着駅 〜剥き出しの承認欲求(バグ)に自滅する、泥人形どもの黙示録〜』
140/254

番外編18:『欺瞞のモンスターパレード(完全チェックメイト) 〜理由のわからない不機嫌の檻に自滅する39歳女子と、裏切りの実況中継(裏ログ)に魂を粉砕された男たちの過酷な運命ログ〜』3

【読者の皆様へ(免責事項)】この物語は完全なフィクションであり、実在の人物、地名、特定の結婚相談所、および動画・書籍・マッチングアプリ等とは一切関係ありません。作中の婚活事情や心理描写はエンターテインメントとしての痛烈な風刺・創作であり、特定の生き方や価値観、性別、信仰を誹謗中傷・否定する意図は一切ございません。あらかじめご了承の上、純粋なビター・ドラマとしてお楽しみください。

三、 第三の檻(電柱女子の停獄) ── タクヤへの不満アウトソーシング


二度の致命的な破談を経て、サツキはついに自らの行動力を失い、令和のストリートに急増している新種の婚活モンスター ──『電柱女子(でんちゅうじょし)』へと成り下がっていた。

夜、冷え切った1Kの賃貸マンションのベッドの中で、サツキはスマートフォンを開き、マッチングアプリの画面を眺めている。

いいねは何件か来ている。キープしている男も何人かいる。だが、自分からは絶対に誘わない。

自分から動くと前のめりで安く見られそうだし、何より自分から誘って断られるリスク(傷つくこと)が死ぬほど怖いからだ。

電柱のようにその場に突っ立って待つだけの受け身の姿勢のまま、彼女は「私は毎日アプリを見てこんなに頑張ってるのに、なんで誰も本気になってくれないの?」と無自覚のバグに侵されていた。

そんな中、彼女の「相手待ちの電柱の網」に引っかかったのが、極めて優しく責任感の強いITエンジニアの男・タクヤ(33歳)だった。

タクヤはこれまでの男たちと違い、サツキのワガママや、時折発動する「理由のわからない不機嫌」に対しても、「俺が男として器が狭いのがいけないんだ」と、すべて自らのシステムエラーとして内省してしまう、哀れなほど真面目な羊(足軽)だった。

サツキはそんなタクヤをキープし、真剣交際へと駒を進めたが、彼女の脳細胞は完全に『不倫女の五大罪』の最悪のインフラに支配されていた。

タクヤとの間に小さなすれ違いや不満が出た時、彼女はそれを正面からタクヤにぶつけて話し合う努力を完全に放棄(ロスカット)した。

彼女が選択したのは、【嫌われる女性ランキング第2位のサイン:不満を本人ではなく『周囲』に先に話す大罪】と、【嫌われる女性ランキング第4位のサイン:寂しい時だけ異性に相談する大罪】の複合ハックだった。

サツキは職場の男性の先輩や、アプリでキープしている別の男(元仮交際)に対し、夜な夜な長文の愚痴LINEをパージ(送信)し続けた。

「タクヤさん、優しいけど全然私の気持ちを分かってくれなくて寂しいんだよね……。仕事ばかりで構ってくれないし、39歳だからもう失敗できないのに辛いな」

タクヤが「最近は彼女も笑ってくれるし、うまく進んでいるな」と安心しているその裏で、サツキは外の男に涙を流して弱音を吐くことで自らの承認欲求を満たし、その男を「優しい救世主」のポジションへ引き入れていた。

本人に直接不満が届かないため、タクヤには行動を改善する機会すら与えられないまま、外の男との不倫のインフラが静かに、確実に構築されていった。

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