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大岩山から絶望を配信する〜男は耐えろと抜かす世界を、低級霊のウイルスで完全チェックメイトしてやった〜  作者: ひややっこ万次郎
第6章:『評価経済(ソドムの街)の終着駅 〜剥き出しの承認欲求(バグ)に自滅する、泥人形どもの黙示録〜』
138/254

番外編18:『欺瞞のモンスターパレード(完全チェックメイト) 〜理由のわからない不機嫌の檻に自滅する39歳女子と、裏切りの実況中継(裏ログ)に魂を粉砕された男たちの過酷な運命ログ〜』1

【読者の皆様へ(免責事項)】この物語は完全なフィクションであり、実在の人物、地名、特定の宗教団体、結婚相談所、および書籍・マッチングアプリ等とは一切関係ありません。作中のデータ分析や心理描写はエンターテインメントとしての創作・風刺であり、特定の生き方や価値観、信仰を誹謗中傷する意図は一切ございません。あらかじめご了承の上、エンターテインメントとしてお楽しみください。

一、 第一の檻(損失回避のチェス盤) ── 有馬の冷徹なロスカット


大岩山の頂上から世界を完全チェックメイトする悪魔の電磁波ウイルスが放たれる、ちょうど2ヶ月前の令和のストリート。

都心の一等地に佇む高級フレンチレストランの個室で、外資系コンサルタントとして年収1500万円を稼ぎ出す男・有馬(34歳)は、目の前でワイングラスを傾ける30代後半の婚活女性・サツキの生態ログ(態度)を、冷徹な観察眼でスクリーニング(採点)していた。

サツキは美人で華やかな女性だったが、真剣交際へ進んだ途端、その脳細胞に沈殿していた「ハイスペック男をハックして当然」という権利意識のバグが作動し始めた。

「ねえ有馬さん、新居のタワマンのエリアだけど、やっぱり港区じゃないと嫌だな。あと、私、家事苦手だからよろしくね。あなたが稼いでるんだからそれくらい当然でしょ?」

新居のエリアや家事分担。現実的な条件を話し合うこと自体は必要だが、サツキのやり方は相談ではなく「一方的な決定事項の押し付け」だった。

有馬の脳細胞の中で、冷酷な『損失回避』の数式が作動する。

(この女、俺が店を予約し、気を配っている努力への感謝もゼロ。それどころか自分の要求だけを並べ立てて『俺の意見は無視』か。

結婚したら、俺はずっと搾取される家畜になるな)

その時、テーブルの上のサツキのスマホ画面がピコンと鳴り、元彼からのLINE通知が表示された。不安を感じた有馬が「誰から?」と尋ねた瞬間、サツキの口から【最悪の女性ランキング第5位のサイン:元彼との距離感を『友達だから』で片付ける大罪】がパージ(開帳)された。

「あ、元彼。でも恋愛感情は無いし、ただの友達だから気にしないで。そんなこと疑うなんて、有馬さんって器が狭いよ(笑)」

有馬を「自由を奪う加害者」に仕立て上げ、自らの対話のシャットアウト(会話の拒絶)を正当化する。

この瞬間、さらに給仕の店員がワインの銘柄を間違えた際、彼女は眉間にシワを寄せて

「普通間違いませんよね? 場が台無しだわ」と冷たく見下した。

有馬は「今は俺にニコニコしていても、結婚して俺が下の立場(身内)になった瞬間、この横柄な態度がそのまま俺に向いてくる」と未来を透視し、静かに心を冷めさせた。

翌日、有馬は相談所のシステムを通じて無音の一手を放った。【この真剣交際はお預かりしているデートログをもって、本日終了(ロスカット)でお願いします】翌朝、ベッドの中でスマホの通知を見たサツキは「昨日まで普通に優しかったのに……!」と絶句したが、すでに有馬のチェス盤からは1秒で退場させられていた。

ハイスペ男ほど、女性を冷徹に見定めようとしている真実に、

サツキはまったく気づけていなかったのだ。

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