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古い機械

私とホンは20735、74606地点にてT612輸送車から下り

徒歩で目標地点へ向かった

次第に森は稠密の度合いを増し、木々は立ち塞がった

私たちは木の根の壁を乗り越えまた乗り越えて進んでいった

葉と枝の鬱蒼とした広がりは日の光を遮り辺りは薄暗くあった


13時を回った頃、私たちは該地点に到達した

周囲を観察した、異状は見られなかった、二人で円を描くように

その間隔が広がっていくように探索していくと

14時頃、ホンが洞窟を見つけた

それは木の根の下に開いた空洞であった


私たちはそこに入っていった、それほど深くは無かった

入口からの薄明りが奥にある何かを照らしていた

それは四角柱状の物体であり

木の根と腐葉土と苔の褐色と暗緑色に埋もれていた

わずかに金属光沢が見られた、明らかに人工物であった


その中央の一つの目にようにも見える円形の窪みが仄かな光を放っていた

小さな小さな機械音のような唸りのような音は

遥か遠くから聞こえてくるもののように聞こえていた

それが稼働状態にある事を私たちは悟った

恐らく大変古いものであると私は直感した、古代よりも原始時代よりも


そのような文明は既知のものだ

しかし、我々はその時代と人々について多くを知らない

そのことが私たちの不安をかき立てた


一瞬、逡巡している時、その機械は話しかけてきた

真に驚くべきことに()の機械は我々の言葉を話し、我々の言葉を解した

彼、オブザーバー4371と名乗った、は自身について次のように述べた


「私は私自身について多くを知りません、私の一部は破損しており

私自身についての情報の多くが失われています

その上で分かる範囲の事を推定も含めて次に話します


私はA-81からS-37クラスまでの電磁波を用いて周囲

16アガルデから最大で23アガルデまでを透過探査することが出来ます

また、集音装置を用いて周囲、1.5アガルデから最大で2アガルデまでの

音響情報を収集する事が出来ます

そして()れらの情報を音声と立体映像として10年間分

記憶する事が出来ます


私には本来それらの情報を暗号化し

SS-65からSU-92クラスの電磁波を用いて

送信する能力がありますが、現在は破損しています


私が作られた目的は不明ですが、前述の私の能力から推定して

それは穏やかなものでは無かったのだと思います


次に私の製造された年代ですが、これも定かではありません

少なくとも6千年前には私は存在していました

そして私が観測した()の時代の人々の技術水準から推定して

当時の人々が私を製造したとは考えられません

また、その時代の人々の生活様式は

それなりの歴史を経たものであると推定されるため

私の製造年代は6千年前より相当に古く遡るものであると思われますが

正確な時期は不明です」


私は彼にあなたについて調査しても良いかとたずねた

彼はこの敵対的とも取れる質問に対して

あなた方のお役に立てるなら嬉しい、是非そうしてくださいと答えた

それから私はタロウについてたずねた


彼は一昨日タロウと会い、お互いの話をしたこと

タロウが急に泣きだし、それから走り去っていった事を述べた

私は彼にタロウとどのような話をしたのですかとたずねた


すると彼は話し始めた、彼の遠い記憶の話を

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