孤独は夜空で星を結ぶ

藤沢千星は過去の出来事から人を避けて生きていた。
唯一、話せたのは幼馴染であり、恋心を抱いている奥村蒼空だけだ。
千星はデートに誘い想いを伝えようとしたが、その日、初恋の相手は車に轢かれて、この世を去ってしまう。
それから二週間ほど経ち、悲しみに暮れていた千星の前に「流星の案内人」という女性が現れた。
彼女は空から列車でやってきて、亡くなった幼馴染に会わせてあげると言う。
最初は信じられなかったが、会いたいという想いが勝り、案内人に付いていくことに。
そこには死んだはずの蒼空の姿があり、現世に残した未練を叶えてほしいと頼まれた。
千星は願いを叶えるため、嫌悪していた他人と関わっていくことになるのだが……