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王は慌てつつも、話す。
「じ、実は、これから100日後に
遠い地で厄災の邪神 アスタロスが眠りから目覚め、この世界を滅ぼそうとしているのです。そのアスタロスを倒すために今回 109回目の勇者召喚を行なって
成功した次第であります。」
「邪神、アスタロスか。わかった。」
男は冷静にそれだけいうと、
何やら自身か誰かに話しかけるように話す。「ヒサラ、聞こえるか。今の話。
どうやら今回 俺が呼ばれたのは
そのアスタロスを殺せばいいらしいな。
まっ、手っ取り早く終わらせてまた変えるか。」
すると、男の心に話しかける存在が。
「ええ、聞こえていたわ。
そうみたいね。智。
あなたなら大丈夫だろうけど、
彼らにも一応 事情を軽く説明した方がいいんじゃないかしら。
あなたなら、すぐに終わらせられるだろうから。スズメでも倒せると思うし。」
「フン、必要ない。俺一人で充分だ。
スズメは今回は呼ばない。
仲間もな。こいつらに事情を説明するのも、面倒だ。今から100日間待つのも面倒だな。手っ取り早く、力使って
時間を早く進ませよう。」
「えぇ、わかったわ。」
男と謎の存在の会話は続き、終わる。
皆はまだ唖然としている。
男は右手を光らせ、何やら呟く。
「アブソリュート・ブレイク」
すると、男から発光して、
あたり一面が光り出し震える。