1 邂逅
筆のノリが完全にモチベーション依存のせいで書く速度が上がらない
白。真っ白な世界が広がっている。
どうしてここに居るのか、全く心当たりが無い。つまりここが何処で、どうすれば良いのかも全く分からない訳で──
「やあ。目は覚めたかい?」
「!?え、誰だ……!?」
「すまないね、驚いたかい?」
「そりゃあそう……って、どこから声がするんだ?」
辺りを見回してみたが、どこにも影は無い。際限なく白が広がっているだけだ。
「見回しても見つかる訳ないよ。僕は『遊戯神 フォルテ』。君をここに導いた神だよ」
またどこからとも無く声が聞こえて来た。なるほど、それなら見つかるはずも無いが……そんなもの存在するのか?
「するんだよ、それが。現にこうやって、死んだはずのキミが喋れているじゃないか」
なるほど……なるほど?うん?死んだって?俺が?
「そうさ、死んだんだよ。思い返してごらん、手伝ってあげるから」
そう言われて、俺は記憶をたどっていく──
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俺は、高校2年生で不登校だった。幾らやっても身につかない勉強をする事に嫌気が差し、学校をサボって遊び歩く毎日を送っていた。
一番のお気に入りはトレーディングカードゲーム『B . T . L』で対戦する事だった。学校をサボって駅周辺を歩き回っていた時に、興味本位でカードショップに入った事をきっかけに遊び始めたこのTCGは「世界一売れているTCG」として有名だが、それほど売れるだけあっていつしか俺ものめり込んでいた。
憶えている最後の日も、俺は『B . T . L』の大会に参加していた。その日は土曜日だったが、いつもの様に親には無断で電車に乗り、全国大会の会場へと来ていた。その大会で優勝し、賞品のカードを手に入れて喜んだ所までは良く憶えているが──
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「その後、何をしていたか憶えているかい?」
そう言われて、少しずつ記憶が戻ってきた。
「家に帰ってから自分の部屋に籠もって……賞品カード入りのデッキの調整のためにオンラインで『B . T . L』やってたんだっけ」
「そう。朝までずーっと」
「その後は……記憶が無いな」
「まあ、ある訳ないね。その後キミは倒れて、そのまま死んだんだから」
「……死因は?」
「エコノミークラス症候群。脳梗塞も併発してたから急死だね」
「そうか……じゃあ本当に死んだんだな?俺は……」
確かにそれならフッと記憶が無くなっている事にも説明がつくか。……せっかく優勝したのに。大会に出られなかったから賞品が勿体無いな……
「フフッ。君ならそう言うと思って、ステキな提案を準備しておいたよ」
「……まだ何も言ってないけど。当然のように心を読むのやめて欲しい」
「ごめんね。でもここって僕の支配領域みたいな所だから、そういう物だって割り切って欲しいかな。そっちの方が話が早いし」
「……まあいいや。それより、提案って何があるんだ?」




