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転生譚はTCGと共に  作者: 根小 海春
1章 転生とカードと新生活と
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3/3

1 邂逅

筆のノリが完全にモチベーション依存のせいで書く速度が上がらない

 白。真っ白な世界が広がっている。

 どうしてここに居るのか、全く心当たりが無い。つまりここが何処で、どうすれば良いのかも全く分からない訳で──

「やあ。目は覚めたかい?」

「!?え、誰だ……!?」

「すまないね、驚いたかい?」

「そりゃあそう……って、どこから声がするんだ?」


 辺りを見回してみたが、どこにも影は無い。際限なく白が広がっているだけだ。


「見回しても見つかる訳ないよ。僕は『遊戯神 フォルテ』。君をここに導いた神だよ」


 またどこからとも無く声が聞こえて来た。なるほど、それなら見つかるはずも無いが……そんなもの存在するのか?


「するんだよ、それが。現にこうやって、死んだはずのキミが喋れているじゃないか」


 なるほど……なるほど?うん?死んだって?俺が?


「そうさ、死んだんだよ。思い返してごらん、手伝ってあげるから」


 そう言われて、俺は記憶をたどっていく──



────────────────────



 俺は、高校2年生で不登校だった。幾らやっても身につかない勉強をする事に嫌気が差し、学校をサボって遊び歩く毎日を送っていた。

 一番のお気に入りはトレーディングカードゲーム『B(Battle) .(of) T(Tactical) . L(Lord)』で対戦する事だった。学校をサボって駅周辺を歩き回っていた時に、興味本位でカードショップに入った事をきっかけに遊び始めたこのTCGは「世界一売れているTCG」として有名だが、それほど売れるだけあっていつしか俺ものめり込んでいた。


 憶えている最後の日も、俺は『B . T . L』の大会に参加していた。その日は土曜日だったが、いつもの様に親には無断で電車に乗り、全国大会の会場へと来ていた。その大会で優勝し、賞品のカードを手に入れて喜んだ所までは良く憶えているが──


────────────────────


「その後、何をしていたか憶えているかい?」

 そう言われて、少しずつ記憶が戻ってきた。


「家に帰ってから自分の部屋に籠もって……賞品カード入りのデッキの調整のためにオンラインで『B . T . L』やってたんだっけ」

「そう。朝までずーっと」

「その後は……記憶が無いな」

「まあ、ある訳ないね。その後キミは倒れて、そのまま死んだんだから」

「……死因は?」

「エコノミークラス症候群。脳梗塞も併発してたから急死だね」

「そうか……じゃあ本当に死んだんだな?俺は……」


 確かにそれならフッと記憶が無くなっている事にも説明がつくか。……せっかく優勝したのに。大会に出られなかったから賞品が勿体無いな……


「フフッ。君ならそう言うと思って、ステキな提案を準備しておいたよ」

「……まだ何も言ってないけど。当然のように心を読むのやめて欲しい」

「ごめんね。でもここって僕の支配領域みたいな所だから、そういう物だって割り切って欲しいかな。そっちの方が話が早いし」

「……まあいいや。それより、提案って何があるんだ?」

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