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男が圧倒的に少ない世界に、僕は巻き込まれた?  作者: ペンネーム宇津井健
改めて、新生活を始めよう編

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16/17

第16話 とにかく、出さないと!

部屋中聞いて回るなんて愚行は絶対にすべきではない、そして僕は冷静で的確な判断ができる男なので、冷静に携帯電話を取り出して冷静に唯姉ちゃんと会話をするんだ。


「唯姉ちゃんの部屋、どこ?」


「あれ?6階B号がカズ姉ちゃんでC号があたしって言わなかったっけ?」


「今行くから裸で待ってて!」


「ぅえ!?はだか!?って切られちゃった…かおちゃんどうしたんだろ…?ぁれ?え、全裸待機しろって事!?え、ええ?かおちゃん、どうしたんだろ…?」


冷静な僕は無駄な事をしないんだ。今のお願いは必然であり自然な事なんだ、だって僕はもう暴発寸前の散弾銃同然だから。銃は納めないと危険でしょ?然るべきところに納めないと被害が及んでしまう、納めなければ。可及的速やかに、冷静で的確な判断をしなければ。そう、さっきみた監視役に吹き荒れていた風よりも速く、荒ぶることなくそよ風のように優しく。早く唯姉ちゃんにメルヘンボックスを収めなきゃ。6階B、ここじゃない、Cだ。Cの扉を腕力でこじ開け『部屋着を着ている唯姉ちゃんを無理矢理引き裂く』。愛撫?前戯?今それ必要ないでしょ?暴発しちゃうんだから。危険は速やかに排除させなきゃ。


「わぁっ、か、かおちゃん?凄い顔してるよ?え?ちょ、もう挿れるの!?ま、まってまって!わ、わ!」


唯姉ちゃんが何か言っているけど聞いてる場合じゃない、危険物を収めなきゃ。


「かおちゃん!か、かおちゃん!?落ち着いて!なんかすごい熱っぽいじゃなくて熱いよ!?」


ダメだ唯姉ちゃんが何か言ってるけど考えが纏まらない。とにかくスッキリさせないと。唯姉ちゃんの声が甘くなっていく、脳って甘さを感じるんだね、はじめてしったよ。僕の脳が理解を超えた声として認識していく。あれ?唯姉ちゃんの声が一層可愛いぞ?唯姉ちゃんがどんどん可愛くなっていく。そうか、僕のメルヘンボックスはまさにメルヘンなんだな、だから可愛い唯姉ちゃんもメルヘンな可愛さを帯びていくんだね、ならもっともっと可愛くしてあげなきゃね。可愛い可愛い、大好きな僕の唯姉ちゃんを、更にさらに可愛くしなきゃ。僕の脳が煩悩で埋め尽くされていく。その声は誰にも届かない、でも僕の身体は発熱していく。きっとエアコンなんかじゃ僕は冷める事はない、今の僕はシベリアを凌駕するだろう。物理的に熱が発生して室温が異常数値を叩き出し、数値を更新していく。もうここはジャングルを超えている、不快指数なんて生ぬるい言葉じゃ測れない。壁は僕の汗で結露しているし、窓ガラスは見えないけどずぶぬれになっているであろう。


どうやらその唯姉ちゃんの可愛い声が隣に聞こえたようで。まあドアぶち破ってるから当然なんだけど、カズ姉ちゃんも僕の異常さに気づいたようで飛び込んできたみたい。もう既にぼくはけだものになってしまっていて頭の中はそれはもうお花畑だった、傍から見たら「ヤク」キめた馬鹿のように。


「唯姉ちゃん、気持ちいいよ…カズ姉ちゃんもきもちよくなろ?」


ニッゴリとした笑顔、どうにかしてさわやかスマイルにしたいけど、後々努力しよう。今のままでも悪くないみたいだし、精進はしておくに越したことはない、大丈夫、僕は冷静だ。


「か、おるくん…唯、もこれじゃ説明できないわよね…困ったな、私どうすればいいだろう?うーん、脱ぐか。部屋の片付けも終わったし、部屋に未練もないし、今は混ざっちゃおう!」


そしてカズ姉ちゃんも巻き込んでいく。カズ姉ちゃんは心許した相手には色々尽くす癖(へき)があるらしい。クセ、じゃなくてへきだ。なので唯姉ちゃんを優しく包むように抱きしめて「唯、私も気持ちよくして…」って言いながらキス始めちゃう。全くけしからん、じゃなくて可愛い姉ちゃん達だ、じつにけしからん、じゃなくて。非常に可愛らしい姉達を持って僕は幸せの極みだ。気持ちいいし可愛いし、こういうのは是非とも御裾分けすべきだ。残念ながらそんな相手がいる訳もなく…ん?人の気配?あ、それもそうか。ここは女性寮だし、この世界は女性ばかり、しかも男性を見たこともなくこの世を去る女性ばかりだって聞いた、ならば、今この建物にいる女性たちに御裾分けをするべきなのでは?さすが冷静で的確な判断が出来ている僕だ。さあ、唯姉ちゃんの言葉を借りるけど!


「そこにいる方々!バッチコーイ!!」


室温は40℃を超え湿度も僕の熱と汗で80%を超えた熱中症待ったなしのこの愛の園にどんといらっしゃい、いくらでも御裾分けの覚悟は出来ているから。なお良識ある1人の婦警さんによってエアコンは稼働され、16℃設定でパワフル冷房を効かせてくれたんだけど、エアコンなんかじゃこの熱は収まらずエアコン対僕の勝負、エアコンも頑張ってたみたいで吐く息が白くはなっていたけど、そんなのがなんだ。僕の熱は永久凍土から種を芽吹かせる勢いと熱量があるぞ、エアコンごときが僕にかなうはずもない。エアコンは無事壊れましたとさ、めでたくないよね。











めでたいと思っていた時期が僕にも、ないですハイ。めでたくないよ、冷静で的確な判断ができるならそもそも発言も行動も破綻してるじゃないか。頭で考えてることも「今冷静になって」考えてみれば狂戦士的思考(バーサーカー)だよ…本能の赴くままに構想してるじゃないか…それにだよ、183発って。異常を超えてる、もう違う生き物とかの次元でもないよね、神様レベルなんじゃないの?実際この寮は神格化されちゃってるし…何をやってるんだ僕は…

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