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変愛  作者: ハル
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3/3

問題その1

君との関係のスタートは良好だった、ただそれはこの先かなり歪みに歪んでいく、そして....

翌日のことだった。

委員の仕事で放課後に集まりがあると担任からいわれていた。

昨日のやり取りのあとだったので二人ではないとはいえ君に会えるんだと静かに喜んだ。僕と君はクラスが違うし全くといってもいいほどそれまで接点がなかったから学校で会えるのはかなり稀なんだ。

朝のその知らせは嬉しさや喜びと共に放課後までお預けにされてる犬のような気分だった。先生は何て意地悪なんだ(実際先生はなにも知らないから無実であるが)。

 待ち遠しさは凄まじかった。しかし僕はそんな表情をあまり人に見せない、バカにされるから..。でも今回は無自覚にも表情が表立っていたらしい。君のクラスから今の学年になって(ということはこの事は高2か高3だな!)僕のクラスに変更してきた女子が友達のやり取りをしながら僕の方を向いていた。その子は君とどうやら仲が良いらしく文化祭委員での面識もあった。メンバーではあるので一応話したことは数度とあるけれども深く関わるほどではなかった。何せこの子はモテる部類だから(少し羨ましさはある)。12月の雪の日に生まれたから名前は雪らしい。なんとも安直な親だけどその子は名前通り透き通った白い肌をして大きな瞳の女の子だった。雪さんは勉強もそれなりにできる、人当たりもいい、だからモテるのは納得の人である。そんな彼女がこっちを向いている。理由はこのとき一切検討もつかなかった。そして雪さんは僕の方をしばらくじっと見てふっと微笑んで友達との会話に戻った。「なんだったんだ」確認がしたくてもあいにく持ち前の対人コミュ症でうまくその会話のなかを突っ切って聞くことはできず始業のベルがなった。気になりはしたが放課後には話す機会があると思い放課後まで待つことにした。どうせ会えるし聞けるだろう…。

放課後になった、全くといっていいほど授業をきいていなかった、普段から確かに寝てたり落書きしたりでほとんど頭には入ってないのだが、今日はほんとに起きていたし黒板を見ていたにも関わらず全くなにも頭にはいってこなかった。それくらい気になってたらしい。

君と会えることも楽しみにしてたのは間違いないが主たる原因は雪さんのあの不適な笑みだ。あの笑顔がいったい何を示唆しているのか、そればかりを気にしていたのだ。なんにせよ会議があるからその真意はわかる、そう思って会議室に向かうことにした。


会議にいくときは決まってイチゴミルクを買っていくのが定着していた。どうやら甘党な僕は毎回買っていくうちにイチゴミルクにドハマりしていた。

自販機で購入しようと整列されたボタンからイチゴミルクのボタンを押そうとすると背中に衝撃がきた。一瞬思考が停止したがすぐに正気に戻った。嗅いだことのないシャンプーの強い臭い。白い肌、男の友達なわけがない、何を隠そう今日一日僕の思考回路を狂わせてた元凶の雪さんだった。一瞬ドキッとした。何せ彼女は笑顔で上目使いでこちらを見つめながら顔とかおの距離がほとんどないくらいの距離で立っていたのだから。かなり可愛かった。必死に平静を装って

「急にどうかしたのか?」

と尋ねるとその子はまたふふっと笑みを浮かべて去っていった。どうやら先に会議室に行ったようだ。

何がしたいんだよ、そしてなにがそんなにおかしいんだ、(そしてなんでそんなかわいらしい言動なんだ)

先に向かった雪さんが見えなくなった廊下を会議室に向かって歩いていった。

会議室前につくと中から君が出てきた。笑顔でこっちを見て手を降る。そして僕の手元を見て

「ほんとにまた買ってる、好きだね」

買ったけどなんだ?率直な意見はこれだ。イチゴミルクが好きで何が悪い、うまいから仕方ない。と思いながら中にはいった。

5時からなのに部活のミーティングにいくのがやだったので30分も早く来てしまったせいでなかには一人しかいなかった、そう一人、雪さんだ。

やっと朝からの靄が晴れそうだ。そう思ってその子に近づいてなにを伝えたいのか聞こうとした。するとその子は耳からイヤフォンをはずしこっちを少しじっと見つめまたあの不適な笑みを浮かべて

「バレないように気を付けなよ」

冗談めいた言い方の中に真剣な声も混ざっていたかのように思われた。どうやら雪さんは君から聞いたらしい。僕と君の話...なにかが崩れるような感覚だった、そして僕は現実を見た。そう、君には彼氏がいて君は結局その人が一番なんだ。僕は君と親しくはなったが君と僕はお互いに好きとは確証していない。キスはした、だがそれがなにを意味していたかは定かではない。もしかしたら君はなんとも思ってないかもしれない。これが現実で至極全うな当たり前すぎることなのだ。まず僕の行動こそが非現実的なのだ。


これから僕と君の思い出にはこんなことやもっとひどいことが多く起こるだろう。まだこれは始まりの始まりなんだ。

お久しぶりの更新です。すこしづつこうしんしていきます。

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