19/19
第二巻あらすじ
「私、強くなりたいんです。イービルから皆を守れるぐらい、怖くなくなるぐらい、強くなりたいんです!」
友人二人を失ってから一ヵ月。
一ヵ月間の研修プログラムを経て、立花美天はVEIDO、NWCのA-Unitへと配属されることとなり、戦場の最前線へ――普段の平和な日常から戦場へとその身を投じる。
瑠奈や昴、守りたい物のために強くなりたいと力を求めていく美天であったが、イービルと実際に対峙した際、恐怖に引き金が引けなくなってしまった。
今度こそ恐れないと誓ったあの日の決意の甘さを感じた美天。
そしてVEIDOの無情とも見える組織の実情や中々新たな環境に入り込めない彼女は、今一度自分の守りたい者の一人である、昴へと会いに。
道中、イービルに襲撃されてしまう。
乗車しているバスには何人もの乗客がいる。武器を持っていない美天にはどうすることも出来ず――。
その時再び、銀色の光の鎧纏う――姫野麻里亜に救われた。
彼女の背負う闇と、
これから飲み込まれてゆく絶望。
美天は未だ、入り口にすら立てていない――