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ACTIVATION MACHINERY ONLINE  作者: 沖 智美
Second Tittle
12/13

第10話 『God Of Machine Divice Always Guesses Backs Of Somebody』

ものつくり(特に機械)を表現するのって、難しい…

 翌日、INしたミネルヴァは、ジャンクショップでラジエーターを売ってくれた男性――結城忠臣(ゆうきただおみ)――に話を付けて、五人と一緒に 『チーム勇者』の基地を訪ねて居た。

 本当はアリウムさんにも来た欲しかったのだけれども、店から離れられない用事があると言われたので僕を含めた三人である。


 「こんにちは」


 「良く来てくれたな」


 ミネルヴァ達を出迎えてくれたのはダグONさんだった。

 因みに基地へは改造した武装輸送機で。

 わざわざUGを経由して来なかった理由は、ラジエーター改め『ブリザードカノン』と、ラジエーターの改良案の報告及びその実験デモンストレーションのためである。

 それを聞いた彼は驚きともどかしさの混じる渋い表情を作っていた。

 直接その目で確かめて貰いたいのと言う事で昨日の帰還後、すぐにUGへ降りてジャンクショップへ駈け込んだのはミネルヴァの記憶に新しい。

 なので、本日は店を閉めて貰って此処へ来ている訳である。


 「しかし、先程見せて貰ったが、何だあれは? ビーム砲で海を蒸発させるのかと思った位だぞ?」

 此処に来る前に、報告として『ブリザードカノン』を実際に撃ったのだがそれが予想以上に彼の度肝を抜いたらしい。

 結果としてリミッター付きで半径一キロの海面が凍り付いたのだが。

 同時に全てのリミッターを外して撃った所、今度は威力が付き過ぎて直径約二キロ・高さ約150メートルの氷柱が出来上がってしまったのだから。

 氷柱は直ぐに砕いたが、リミッターが無ければ、今頃本当の意味で封印せざるを得ない程の超強力な冷凍ビームになっていたかもしれない。


 「ミスタ結城」


 「む。ああ、この子等の頼みだからな。しかし、担当メカニックは居るのか?」


 「痛い所を付くが…今居ないのが現状だ」


 「店の従業員を雇うべきだったか。まぁ良い、其処は此方の伝手でどうにかしよう。その代わり、俺の店を贔屓にしてくれ」


 「願っても無い」


 「後伝えるべき事柄といえば一応、“パイロットスーツをお求めなら私の経営するお店洋裁店『オアシス』を宜しく”と、ウチのメンバーのアリウムから言伝があるわ」


 「ふむ? なら機会が有れば覗いてみよう。ファイ・バードの奴が喜ぶかもしれんな」


 兎も角、ハンガーへ移動。

 三機のフェニカに加え、二機のバトリドール、一機の改造輸送機。

 因みにミキヒサとゴーライオーは共にアリウムの経営する『オアシス』で臨時従業員として働きに行っている。

 整備が終わるまで両者共にやるべき事が無いと言うので昨日の内にミネルヴァは彼女に連絡、その日の内に許可が下りている。

 無論、従業員としてのいろはを血の気が引く勢いで徹底的に叩き込まれた。

 音を上げながらも逃げなかったのは自分達が自ら志願したからであって最後までやり遂げなければならないと言い聞かせて来たからであろう。

 後は本人達の純粋な努力か。


 「取敢えず必要な物資は補充してきたから、とっとと始めるぞ」


 「了解」


 結城忠臣氏の号令で作業を始める。

 既に昨日の内に作成したパーツを組み上げて、瘴気で使い物になら悪なった部分を取り外し、新たに作り上げた脚部に換装させた。

 残りの二機のフェニカは駄目になった部品をだけ交換するに留まった。

 次に取り掛ったのはゴーライオー機。

 背面装甲が溶け掛っており、バックパックはものの見事に解けきって使い物にならなくなっていた。


 「思わぬ所で役に立った」


 それはレックス討伐後に遭遇したPKからブラックウイドーが知らぬ間に奪取していたBEMのスラスター。

 丁度『ジェネラル』の機体と互換性のあるものだったのでそれを使用した。


 「さて、問題は此処からだ」


 ラボへ移動したミネルヴァが取り出したのはコアハートと呼ばれるJGの心臓部だったもの。

 昨日アウトする前にプログラムサーキットを刻み込んだ物でもある。

 但し、その量は此処に居ない人を合わせて凡そ16もあり、その作業だけでかなりの時間が掛った。

 だが、拙いながらもチームメンバーの手伝いと、並行作業でなんとか一夜でその全てを終わらせたのだ。


 「ダグONさん。これから敵性エネミー…つまり、JGジャンボロイド・グレイヴァーのコアハートを使用した小型ジェネレータ付きエンジン製作を行う訳なんですが、それを作成するに当たってBEMに最も詳しい人が最低でも居なくてはなりません」


 「成程? つまり、多くのBEMの機材を扱っているミスタ結城の助力が必要だったと言う事か」


 「そう言う事になります」


 まず、BEMブレイブ・エクス・マキナのジェネレータは、珍しくエンジンの一部となっていて小型である。

 あまり中身を詰め込み過ぎてしまうと、機体の動きが阻害されてしまう恐れがあるからだ。

 だから余計なものは極力斬り捨てて居る構造となっている。

 エンジンに対して、ジェネレータの小型化も、それに起因している。

 此処で行うと言う事は意味が在る。

 自機を含めたメンバーと、同盟を組んだチームの戦力を向上させるため。

 『チーム勇者』に専属メカニックが存在しない、だからといって同盟組のミネルヴァに負担は掛けられない。

 結城忠臣氏の協力はゲームの序盤にほんの少し強化するのと同義で、ゲームを少しでも長くプレイ出来るようにとのミネルヴァなりの配慮でもあった。

 同時に彼の経営するジャンクショップの宣伝にもなるため、実益を込めた参加だといえる。

 現に、エンジン製作には店から運んで来たパーツ類が持ち込まれている。

 勿論費用は両チームが負担しているが、JGからの回収品も利用するため実質あまり掛っていない。

 四苦八苦しながらも、なんとか完成させ、今日の仕事を終えた。

 結城忠臣氏は店の事が在るので帰っている。


 「物作りって意外と体力居るのね」


 終始蚊帳の外だったブラックウイドーが水に濡らしたタオルを持って来た。


 「見積もりが甘かったかな…改良型エンジンが完成したのにラジエーターそのままってのは頂けない。あ、有難う。ダグONさん、もう少し此処に来て、改修作業をしたいんですけど、良いですか?」


 「それは構わないが、大丈夫か?」


 「まぁ何とか。それに同時並行で僕等の機体にも同じ様な工程を施すつもりですが、メカニックと戦艦及び輸送艦の艦長の募集を掛けないと、この先やっていけないですよ?」


 「…善処しよう」


 ダグONがミネルヴァの一言に頭を抱えて居ると、誰かがやって来た。


 「此処に居たんですか、父さん」


 「ああ、我雄凱牙亜ガオガイガーか」


 「ったく、母さんが心配してた」


 「済まんな。昨日ボロボロになった機体フェニカを同盟チームと一緒に修理作業をしてたからな」


 我雄凱牙亜と呼ばれたプレイヤーは少年の出で立ちで在った。

 整った顔立ちにモデル体型然とした体格、おまけに童顔のイケメンだ。

 ただのプレイヤー補正という確率もあるが、違和感を全く感じないので素でああなのだろう。


 「こんにちは。同盟チームの兼業メカニックのミネルヴァと申します」


 「同じく、ドッグに格納させて貰っている艦の艦長を務めるブラックウイドーよ」


 「俺は、我雄凱牙亜。つか、PCN自体父さんが付けた奴だからな? 決して発症して何か無ぇし」


 「へぇ、息子にTVアニメ最終の勇者機の名前を付けるなんてね。実にダグONさんらしいですね」


 「おい、止めろ! その如何にも“生温かい目で見守って行こう”みたいな眼差しで見るな!」


 「如何にもじゃなくって、実際、ねぇ?」


 「そうね。実際、私を含めた今の世代の子供が解り辛いネームだし――――ミネルヴァ辺りなら網羅してそうな内容だけど」


 解らない、では無く解り辛い。

 理由としてはしようと思えばネットで簡単に検索できる時代であるからだ。


 「ぐ…」


 「今の世代はロボットと言えばやたらドリルだとか、プラモだったりとか…色々あるけどさ、父さんはそこんところ鈍いみたい」


 (…鈍くは無いんじゃないのかな?)


 少なくともプラモ方面は昔のロボットアニメの体系を中心に展開しているから割と網羅している可能性がある。

 だからこそのこのシリーズなんだろうな。

 白い悪魔と黒い魔神、それから赤い竜や青い虫の他に当時の子供達を熱くさせたシリーズといえばこれだ。

 お蔵入りされた物も含めれば変形・合体物としては珍しく多い方。

 変形が主体の後期はロボットアニメにお株を取られてしまったが、それでも人気は衰えない。

 ミネルヴァも嘗て再放送された物を視聴し、その虜となった一人である。


 「ま、でも君のPCNプレイヤーネームは割と最近の子でも沢山のロボットがクロスオーバーするオフラインゲームをやっていれば割と出てくるロボットだからそこ等辺は大丈夫だと思うよ」


 ミネルヴァは我雄凱牙亜に身体を向けるとフォローを入れた。


 「何と無く理解はしたけどさ…納得できねぇよ」


 「要望が有れば新規で製作できるけど」


 「え、マジ…いや、今は良いって」


 釣られそうになったが、チーム内の資金源を思い出し慌てて断った。


 「ま、気長に待つ事にするよ」


 ふう、と一息吐くと


 「じゃあ今日は此処まで。また次回も宜しくお願いします」


 「おう、気を付けて帰れよ」




 再びミネルヴァ達がINして『チーム勇者』の基地へ赴くと、出迎えてくれたのは我雄凱牙亜と新たなメンバーが出迎えてくれた。


 「こんにちは我雄凱牙亜。それと…」


 「私の名はバーン」


 「あたしはレイザー」


 「俺の名はヴァリオンだ。宜しく」


 「ゲームオリジナルの勇者機ときたか…ま、良いや。僕はミネルヴァ、隣に居るのは艦長のブラックウイドー」


 「宜しく」


 「皆、聞いているけどこれからこの人…特にミネルヴァさんは同盟チームのメカニックで、今回僕等を含めた全ての機体の改良作業を担う事になっているんだ」


 「ま、私は機体の運搬がメインだから言いたい事が在るなら言って頂戴、話し相手にならなってあげられるから、宜しくね?」


 さて、今回のミネルヴァの仕事は機体全てに前回共同で作成した完成型コアハートエンジン(CHE)『エクスプローラーⅠ(通称E‐Ⅰ)』を搭載させる事。

 ラジエーターは現状、ひとつしか存在せず、武器に仕立て直してしまっているので変えずにそのままにしておく。

 先ずは12体のフェニカのエンジンを作製したエンジンに取り換える。

 同時にそれに合わせた自作のOSに書き換えて終了した。

 次に取り掛るのは自チームの機体。

 『ジェネラル』の【BD】シリーズのDONEはフェニカとは違い独特で、同社製の戦用エンジンを積んでいる。

 なので予め同形状のエンジンを作製し、それを搭載するといった具合になる。

 交換した古いパーツはもしも何かが在った時のためにスペアとして保管するので、売らずに取っておく事とする。

 同時に着手したミネルヴァの機体にもエンジンを交換させ更に新規で機体カバーを新調した。


 機体:『ギルウルフ=ハンス』Lv10

 【AAアタックアビリティー

 ・『レーザークロー』(初期)

 ・『クローシューター』(初期)

 ・『テイルアタック』(Unlock 尻尾でエネミー撃破報酬)

 ・『ハウリング・ヴォイス』(シュミレーションチュートリアルクリア報酬)→『ウルフ・ハウンド』(新規機体カバー交換時)

 ・『ブレイクファングング』

(LvUP)

 ・『クローシューター・ザンバー』(Unlock マニュアル操作で『クローシューター』を発動)

 ・『クローシューター・スナイパー』(Unlock 良く見据えて『クローシューター』を発動)


 機体カバーを変えただけなのでレベルなんかは一切変わらないが、明らかに機体性能が向上しているのか目に見えて解った。


 「後は…」


 自チームの改造艦の改良と、『チーム勇者』のための艦の新規作製に取り掛かる予定だ。

 恐らく『チーム勇者』のメンバーは増えるだろう、そうした時のために備えてこういった事をしなければ遠征出来ずに不満が募る可能性がある。

 ミネルヴァ達も何時もゲームに居る訳ではない。

 最低でもニ隻は必須だろう、そう予測を着ける。

 はてさて、どうするかと悩むミネルヴァであった。

胸ライオン、回転式ロケットパンチに巨大鎚の勇者ロボットは愛され度が違う(笑)

ちゃっかり続編もあるぐらいに。


 名前:ミネルヴァ

 性別:男性

 【PSプレイヤーズスキル

 ・『空間認識』Lv8(初期)

 ・『地形利用』Lv6(初期)

 ・『適材適所』Lv13(初期)

 ・『設計開発』Lv10(初期)

 ・『修理』Lv10(初期)

 ・『精密作業』Lv15(Unlock メイキング系でより精密な作業をこなした)


 機体:『ギルウルフ=ハンス』Lv10

 【AAアタックアビリティー

 ・『レーザークロー』(初期)

 ・『クローシューター』(初期)

 ・『テイルアタック』(Unlock 尻尾でエネミー撃破報酬)

 ・『ハウリング・ヴォイス』(シュミレーションチュートリアルクリア報酬)→『ウルフ・ハウンド』(新規機体カバー交換時)

 ・『ブレイクファング』(LvUP)

 ・『クローシューター・ザンバー』(Unlock マニュアル操作で『クローシューター』を発動)

 ・『クローシューター・スナイパー』(Unlock 良く見据えて『クローシューター』を発動)

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