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【登場人物紹介-Ⅸ】



 【登場人物紹介】

 

 凍える冷気が身を蝕む【絶望郷(ディストピア)】Side

 

・主人公 

 結代虚華ゆいしろきょうか/ホロウ・ブランシュ/No.0「虚妄」のヴァール (17歳)

 

 民衆の感情を簒奪し、世界を管理しようと目論んでいる中央管理局(セントラル)から逃げてきた少女。

 『赫の悲劇』による犠牲者が祀られている慰霊碑の前に置かれていた魔導具『血塗れの日記』に閉じ込められていたが、物語の途中で追い出される形で脱出することに成功した。

 今回のレーヴァへの旅路にはイズとノインが同行しているが、この二人が喧嘩しないかが不安で仕方ない。

 時折聞こえてくる「ホロウ奪取した委員会」という激ダサネーミングで暗躍している者も居るし、この区域は区域で非常にきな臭いなぁと思いながら、改めてレーヴァを回ることになった。

 現在は戎矢ゆかなや海棠氷空、想坂木槿などの物語上で出てきた登場人物に注目している。


 『結局の所、作者の伝えたかったことがよく分からない。黒咲臨の事を憎んでいる……?』

 

 

 

 出灰依音いずりは いお/No.Ⅷ「    」のイズ(15歳)


 灰色の髪に、灰色の瞳。フィーアには存在しない黒縁のメガネを掛けている。

 腰には、琴理が初めて改造した中央管理局の標準装備である剣に魔導杖の機能を搭載したのを未だに愛用している。

 最近は鎹里乃こと、ノインとの喧嘩が後を絶えない。もう毎日喧嘩しているレベルだ。

 けれど、理解はしている。ノインも間違ったことばかり言っている訳ではない。だからこそ、ホロウには庇って欲しいのだが、彼女の性格を鑑みると厳しいだろうと思ってはいる。

 ホロウの事を姉だと慕っているが、別に狂っているわけでもない。


 『所で妹ちゃんはいつ魔弾ちゃんと結婚するの〜?』

 『えっ、そりゃああの子がいいなら……いつでも』

 『待ちなさい。顔を赤らめるのはやめて。待って、こっち来ないで、駄目、あーーーっ!!!』

 

 


 

 やっぱり出番が薄かった【七つの罪源】Side

 

 No.Ⅰ『歪曲』のパンドラ 年齢不詳

 

 世の咎とされたⅦ人の大罪人を擁する「七つの罪源」のリーダー。

 名前を変えたいとは思っていても、持ち前のネーミングセンスの無さのせいでなかなか変えられない。

 流石に九人も居て「七つの罪源」なのもちょっとなぁと周りからも言われている。

 ホロウが館に居ても構ってくれないし、館に居ることも減ったので現在、友だち募集中。

 災禍のせいで、集まる見込みはなし。パンドラの寝室の枕は涙で濡れていることも多い。


 『うーむ……模倣と残骸……?』

 『ゴミ出しの日は明日だぞ、パンドラ』

 


 

 No.Ⅱ『禁忌』の禍津マガツ 年齢不詳

 

 『七つの財源』の参謀役にして、リーダーの制御役。

 「万物記録(アカシック・レコード)」によって世界中に遺された記録や記憶を本として読むことが出来る。

 今回も影で里乃やアティス、パンドラに情報を出しているが、それが裏目に出ている気もした。

 現在、注力しているのは、葵薺の捜索に葵琴理の蘇生の二つ。もう、そこまで時間も掛からさそうだ。

 琴理が生き返れば、パンドラの機嫌も更に良くなる事だろう。そうすれば、自身の研究の時間も取れる筈だ。


 『葵琴理が生きていると言う事実が、この世界においてどれほどの価値があるのやら』


 


 No.Ⅴ 「汚染」のアティス/戎矢ゆかな


 褐色の肌に、変な──独特な形をしているメガネを掛け、毒々しい色合いの髪の毛を無造作に束ねている見た目は二十代後半の女性である。

 基本的に自室に籠もっており、長い年月を掛けて何かを研究しているらしいが、ホロウが赫の区域へと踏み込んだ辺りから、ホロウや他の面々と関わりだすことが増えている。

 ホロウが『血塗れの日記』に取り込まれてから、館へと戻り、情報を収集している。

 しかし、この世界の闇が深いことを知り、どうするか思案していた。

 自身がどう動くべきか、決めかねているアティスは館でアラディアとチェスを嗜んでいた。

 話にならないほど弱いアラディアを蹂躙した後に、カツカツとヒール音を鳴らし、廊下を歩く。

 

 

 『どうやら腹を括るべきなのは私のようだね』



 No.Ⅶ 「虚飾」のアラディア

 

 彼女の異能である「虚飾心理(サイコ・ヴァニティ)」が通用する者には、其の者が一番好意を抱いている者に見えるような能力を有しているが、それがない場合には、「賭博に全財産を賭けて大敗した賭博狂みたいな女」と評されている。

 

 髪の毛はボサボサで、顔も一切メイクをしていないだけではあるので、手の施しようは幾らでもあるのだが、本人が面倒臭がって一向に変化がない残念系少女だ。

 他にも気色の悪い笑い声を上げたりしていることから、ある意味で一番危険視されている。

 ガリッガリの体躯も、なんとかするべきだよなぁと同じく「七つの罪源」のメンバーである「カサンドラ」が食事に引きずるも、殆ど何も食べずに財布だけ軽くなったという出来事もある。

 かなり「ホロウ」を溺愛している傾向にあり、ホロウと一緒ならばお菓子くらいは食べたりするが、不健康傾向にあることは変わりない。

 

 『キヒ……禍津に変態扱いされた……もぅ死ぬしか無い……』



 鎹里乃(かすがい りの)/No.Ⅸ「零楼」のノイン (20歳)


 此度の騒動によって、大罪人としてのレッテルを貼られてしまった里乃は、晴れて「七つの罪源」の第九席次であるNo.Ⅸとして参加することになった。

 自分が用意していた舞踏会を最終的に「七つの罪源」達に奪われたことには一旦目を瞑って、楽しく「歪曲」の館でホロウをいじって楽しんでいる。


 最近ではパンドラが非常に敵視しており、このままではホロウを取られると非常に危惧している。

 それもまた楽しい〜と楽観的にホロウと一緒に逃げたり、逃げられたりしている。

 非常に高い身体能力に妖刀と呼ばれる刀と、疑似ヰデルであるアナトを駆使して戦う彼女は、この組織の中でも指折りの実力を備えている。

 時折ではあるが、探索者としてホロウと一緒に依頼をこなす際は、非常に頼りにされている。


 「零落一刀流」を扱う最期の魔女であるとされている彼女は、なんとかこの流派を残していきたいとも考えている。


 『え〜?「虚妄」ちゃんはわたしのものだよ〜。だって、依頼をこなす時にいの一番に誘ってくれるし〜』

 『その部分だけは本当なんだよね……うぅ……』

 

 


 底知れぬ悪意と純粋が入り混じる赫の解放軍──【緋色の烏】side


 ヴィワーレ・フィ・フォン・イスラフィール 


 赫の区域を人類の手から解放させることを目的としていた解放戦線「緋色の烏」に所属している一人。

 黒い長髪に黒い機械製の羽を携えている機械仕掛けの天使と呼ばれる種族の彼女は、人間とはスペックが大きくかけ離れてるらしい。

 他にも、人間や生物の感情の起伏も分かりにくいのか、どうにも毎度毎度白髮の悪鬼こと、アズラに窘められている。

 宵紫蜜柑を始末したのにも関わらず、未だに赫の区域所属の天使と悪魔が蒼に居たのか、判然としないが、彼女らには彼女らの目的があるのだろう。

 丁寧な口調とは裏腹に、不必要だと判断したものは、一切の躊躇もなく切り捨てる事が出来る。


 

 『やはり、あの銃という武装は気になりますね。以前の少女を攫いましょうか』


 

 エリディアル・ルレ・フィレーラ・アズライール


 赫の区域を人類の手から解放させることを目的としていた解放戦線「緋色の烏」に所属している一人。

 白い短髪に筋骨隆々かつしなやかなその四肢は、機械仕掛けの天使とも並ぶ美貌の持ち主だと言える。

 イスラと呼ばれる天使とは違い、人間の感情などをある程度理解はしているので、彼女と比較すると、話が通じる部類の悪魔である。

 「信仰部隊」部隊長と呼ばれていた宵紫蜜柑を始末した後に、赫に帰ったものだと思っていたのだが、何故か蒼の区域の中央広場で姿を確認されていた。

 乱雑な口調とは裏腹に、慈悲に満ち溢れた悪魔は嗤う。隣の天使とのバランスを合わせるために。


 『辞めとけって……後々面倒になるだろ……魔弾を相手にしたくねぇしよぉ』

 




 虚構か真実か。幻想蠢く闇の彼方で──【???】side


 戎矢(えびすや)ゆかな(不明)


 「被妄曲馬團(パラノイド・サーカス)」に所属している毒色の髪を持つ女性。

 かつてのゆかなは研究者ではなく、何をしているのかすら現状では不明。

 ホロウ達の前で、「赫の悲劇」を引き起こした張本人であり、イスラアズラとの交渉を破った。

 当時の彼女の瞳は昏い闇が孕んでいたが、終ぞ光を取り戻すことはなかった。


 『興味ない。私が見ているのは結果と過程だけだ。お前の感想など求めていない』


 想坂木槿(おもいざかむくげ)


 「被妄曲馬團」に所属している桃色に近い髪を持つ女性。

 タレ目でおっとりとした顔からは想像もつかない話し口調、所謂ギャル喋りで他者を魅了している非常に快活な女性だ。

 魅力は喋りと顔だけではなく、衣服やプロポーションなどでも加点要素は多い。

 ホロウともすぐに打ち解けることが出来るほどのコミュ力を持っている為、友達も非常に多く、誰とでも仲良くなることが出来る。

 「赫の悲劇」前日にホロウと話した際も、明日はいい日になると良いなと願っていた。

 結末が残念な方向へと向かったものの、その願いは通じたのだろうか。


 『コケちゃん……、今何してるのかなぁ』

 『彼女は所詮、旅人でしか無い。珍しいな、貴殿が一人に固執するなど』



 海棠氷空(かいどうそら)


 お嬢様言葉が特徴的な人物。幻想義体(シミュラクラ)に本体である精神体(エクトプラズマー)を侵入させて体を動かしている都合上、性別や容姿すら不明である。

 最初はホロウに体を預けていたので、ナビ役ということでついて回っていたが、アズライスラに怯えたのか、彼女らが家に侵入した際にボロが出てしまった。

 木槿曰く、かつては「被妄曲馬團」の一員だったとのことだが、とある事情にて脱退。

 その後は行方知らずになっていたという話だった。


 『別に貴方の旅先案内人がつまらなかった訳では有りませんわ』

 

次回からまた少し長めの幕間が始まります。

第十三章では本来の赫と物語の赫を比較しながら話が進んでいきます。


投稿頻度は相変わらずですが、お待ちいただければ幸いです。

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