幕間一
オーガスタスは書物を読み漁っていた。
アストライオスが持ち帰ったあの苦痛の硬貨は、今、机の上のビロードの布の上に横たわり、その縁の紋様が燭台の火の下で微かに歪んでいる。
彼はもう答えを見つけていた。
「確かに問題が? オーガスタス様」
「ああ」
オーガスタスの指先が硬貨の表面に触れる。
「誰かがフィトゥーラの体からこれを取り出し、少し細工をした。そしてこの人物——神の欠片だ」
「神の欠片?」
アストライオスの声が陰から聞こえる。
「ルドスの仕業ですか?」
「違う。奴は来る影も去る影もなく、存在はしているが、誰も気づけない。おそらく旧神の中でも、運命の神の欠片だろう」
「しかし、なぜそんなことを?」
「分からん」
オーガスタスは手にした巻物を閉じ、その硬貨に視線を落とした。
「私の推測では——奴は予言の進行を早めたかったのだろう。そして奴の目的は、確かに達成された」
彼は一瞬間を置き、顔を上げた。
「我が愛しい娘の周りにどれだけの者が増えたか見てみろ、アストライオス。進行は早まり、彼女には息つく暇さえ与えられていない。あのフィトゥーラの目が、生きたルールであるヴィラニアに出会うなど——本来は神に近づいてから起こるはずの出来事だ」
「しかし、なぜそこまでするのか? この硬貨がもう役に立たないと知りながら、なおモーリガン嬢の身に留めておくとは」
「奴はわざと我々に自分の存在を知らせたがっているのだ」
オーガスタスの口元が微かに動く。
「そして、これこそが理由なのかもしれない」
「存在感の希薄な者が、何かを成し遂げ、人に記憶されたいと願う……」
アストライオスが考え込むように言う。
「それは珍しい。ただ、モーリガン嬢はこれほど急速な変化を自分自身で受け入れられるのでしょうか? そうでなければ、彼女は神になることはできません」
「彼女はやる」オーガスタスの声はとても軽いが、確信に満ちている。「私の検算が間違っているはずがない」
「承知しました」
オーガスタスはそれ以上何も言わなかった。彼は本を閉じ、その硬貨を掌の中に収めた。
◇◇◇
ヴィラニアの巡礼はまだ続いていた。
彼女は次々と町を巡り、数多の存在を秤にかけてきた。
しかし彼女はまだあのものを見つけられずにいた——旧神の時代を終焉させた元凶、あの「失敗」と呼ばれる神の欠片を。
それは一体、どこに降り立ったのか?
これがヴィラニアにとって初めての、手のつけようのない困惑だった。
他の神の欠片を収容するかどうかは、審判廷の仕事だ。
真に彼女たちを消滅させることができるのは、失敗そのものだけだ。
しかし彼女はそれを見つけられない。
それは何かの力に隠されているのか、あるいは——そもそも存在しないのか。
知らず知らずのうちに、彼女は一つの火口のほとりに歩いていた。
滾る溶岩が奥深くで逆巻き、硫黄の臭いが空気を焼いている。
彼女は裸足でその縁に立ち、亜麻布の帯で両目を覆っているが、それでも「見る」ことを妨げられない。
呼吸音。
火口から聞こえるのではない。溶岩の奥深くから——何かが、その下で眠っている。
ヴィラニアはあの逆巻く暗紅色を見つめた。彼女は秤を始めた。
神の欠片の一人。彼の力は——失衡。
失敗とは全く異なる。しかし、今まさに来たろうとしている戦争が、彼をひどく苦しめているようだ。
レテの二度の失敗が、あの誤解の力を持つ神の欠片に、世界中の人々の心を掻き乱させた。
これをレテのせいにするわけにはいかない——誤解は一度植え付けられれば、自ら育っていく——しかし失衡の目覚めは……
ヴィラニアは秤を収め、背を向けた。
溶岩の暗紅色が彼女の覆眼帯に映る。まるで音のない予言のように。
「もしかすると、私たちの目的も達成できるかもしれない」
彼女は小声で言い、そして山を下りていった。
背後で、火口の呼吸音はまだ続いている。




