『側近高橋 〜戦も化粧も一騎討ち☆ギャルと龍と毘沙門天〜』
【登場人物】
上杉謙信(1530〜1578)
越後の龍。毘沙門天を信仰し、酒と戦に生きた義の武将。生涯独身。だが娘には甘い。
愛音
ギャル娘。毎日「毘って何?」と聞く。「ギャルも毘沙門天に守られてる説」を信じている。
側近・高橋
越後にも派遣された無限胃痛男。神仏に祈るが、ギャルの無茶だけは誰も止められない。
【第1章:毘沙門天とギャル降臨】
謙信「我が道は、戦と義の道。心身を鍛えよ、愛音よ」
愛音「うち無理〜! てかさ〜、毘沙門天って何担当の神? 推し?
うちは美容と恋愛の神推しなんだが〜〜」
→ 高橋、真剣に仏教書を広げ「“毘”は戦の神です!」と説くも
→ 愛音、「戦も人生のメイク」という謎理論でスピスピ語り始め、部下困惑。
【第2章:越後経営、ギャル改造計画】
謙信、15歳で家督を継ぎ、兄を押しのけて国を治め始める。
愛音「え〜、若いのに領主とかマジ病むやつ〜。
うちは温泉町の観光大使したい〜〜」
→ 高橋、越後湯沢に“ギャル温泉PR大使制度”を創設。観光収入3倍。
謙信「…………まあ、悪くはない」
→ 結果:ギャル改革で越後経済がちょっと潤う(史実:謙信は善政で名君として有名)
【第3章:川中島の戦い(1553〜1564)】
宿命のライバル、武田信玄との戦。五度にも及ぶ激突。
謙信「信玄……義を貫く者として、おぬしとは避けられぬ戦よ」
愛音「え〜、うちどっちのパパにも勝ってほしくて選べな〜い☆
てか“川中島”って、インスタ映えすんの? ねぇ高橋?」
→ 高橋、川中島に“野戦バズ撮影スポット”設営
→ 第四次戦で謙信、馬で敵陣に単騎突撃し、信玄に三太刀七太刀の伝説を刻む(※史実)
→ 愛音、現地で「#推しが斬り合う世界線尊い」と投稿してしまい、バズる。
高橋「フゴォォォ!!(この戦場にそんなテンション持ち込むなぁ!!)」
【第4章:関東出兵と義の男の苦悩】
謙信は関東の小田原北条氏を討ち、関東管領の名を受け継ぐ。
愛音「え〜、関東とか人多すぎ無理! てかうち新大久保で買い物したいだけなんだけど!」
→ 高橋、関東出兵に合わせて“ギャル護衛部隊”設立。謎のプリクラテントも導入。
→ 史実通り、謙信は北条・武田・織田・本願寺など戦国全方位と戦いつつも、一度も領地をほぼ減らさなかった。
→ 愛音「え、パパすごすぎん? マジで“守護霊レベルのバイブス”あるって感じ〜!」
【最終章:突然の終焉、そして……】
1578年、謙信、脳溢血で急死(トイレで倒れた説あり)
愛音「……え、うそでしょ……? パパ……
うち……うち、毘の意味、もうちょいちゃんと調べとくからさ……」
→ 家督争い(御館の乱)が起き、武田勝頼らが侵攻
→ だが、愛音は父の教えを胸に立ち上がる。
「戦は終わっても、義は消えない。うちは“愛”と“義”の二刀流で行くわ」
→ 彼女が始めた“ギャル版毘沙門天まつり”は、越後で今も行われているとかいないとか(完全架空)
【エピローグ】
高橋「謙信公は、戦の天才でした。
でも、愛音様は……ギャルであるがゆえに、人心を掌握する術を知っておられた。
胃がもう3度は爆発しましたが……よき親子でございました」
〜完〜