43/45
(3)
「あの〜、福田先生居ますか?」
サッカー部の顧問でもある社会の先生に、職員室まで連行された挙句……。
「は……はい……」
担任の福田の声……あれ?
何だ?
いつもと……明らかに……。
地獄の底から響くような……。
「あ……あの……先生のクラスの生徒がイジメを受けてるみたいなんで……え……?」
のそり……。
福田は自分の机から立ち上がり……。
何だ、おい、どうした?
目が座ってる。
ガンギマリとは、この事か……。
「ああ……池田君か……そうか……この前も……」
「あ……あの……気付いていたなら……」
「すいません……もう僕は心を入れ替えました。これからは、教師としてやるべき事をやります」
「あ……あの……ふ……福田……先生……?」
サッカー部の顧問の声が震えてる。
何か……おかしい。
何か……マズい。
「じゃあ、ちょっと2人で話をしようか?」
福田は、俺の方を見て、そう言った。
「えっ?」
「いじめを受けてるんなら、正直に言うんだよ。僕が君を職を賭してでも守るから……」
え?
いや、待って……。
サッカー部の顧問に……視線で助けを求め……。
「あ……あの……福田先生……」
「大丈夫です……僕は心を入れ替えました。生徒を守る教師になります、はい……」
たすけて……たすけて……たすけて……。




