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100 『太陽、池』『ただの暇つぶし』
★ お題:『太陽』『池』
早く目が覚めたので公園を散歩した。
登り始めた太陽の光を浴びて、夜露に濡れた草花が輝く。
水に何かの落ちる音がした。噴水の止まった池に、蛙が飛び込んだのだろう。有名な俳句にあやかって一句捻ろうとしたが、言葉が出なかった。
私は水面に反射する光をカメラに収め、朝の散歩を終えた。
★ お題:『ただの暇つぶし』
妹からの誕生日プレゼントは、手編みのセーターだった。
「む、無理に着なくてもいいよ、た、ただの暇つぶしで編んだんだから!」
嘘つけ。勉強の合間に編んでたのを俺は見ていた。彼氏のためかと思ってたから意外だった。
でも今は夏。すぐには着られないよ。ドジなところはお袋そっくりだな。
(2017/07/02執筆)
以上で100話200本の140字小説はすべて終わりました。最後までお付き合いいただきありがとうございました。
かいしんのいちげきといえるものはあったでしょうか。
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