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18、ファミリア

本日2回目の投稿です。 こんな日もたまにはあるものですね。

 

 †



――――――――――――


■ステータス

名前/サフィーナ

Lv.3/20

種族/人間/封仙   年齢/10/1003歳  職業/なし

HP  28/28 (3500/3500)

MP  62/62(3830/4000)

腕力   12 (1800)

体力   14 (1600)

敏捷度  18(2000)

器用度  28(2300)

知力   40(2800)

精神力  45(2100)


加護:天上主の加護

称号:迷い子 記憶喪失の子供 (転生した封仙)


スキル

 【精霊魔法/Fランク】

(【精霊魔法/Sランク】【仙術/Aランク】【練丹術/Aランク】【看破】【隠ぺい/Aランク】)


――――――――――――


 封仙?転生した?Lv.20だと!?なんじゃこりゃーー!!!


「ふふふ。見れたようね。私のステータス。」

 サフィーナは悪戯が成功したような笑みを浮かべる。

「あ……ああ。とんでもないな。」

「まぁ、普通の人間に比べたら確かにとんでもないでしょうね。私はもともと仙界の住人だったから。

 簡単に言うと人間界の上位存在って言えばわかるかな?」

 なんとなくだができる。界〇様から見た界〇神界みたいなもんだろう……それもよく解らんが。


「私は仙界から追放されて、封印されていたの。この人間界にね。でも、ようやく罪を償って転生することを許されたの。で、今のサフィーナの身体には2つの人格があるの。一つは転生して新たに生まれた幼いサフィーナ。いつも、ユウマと話してた子よ。そして、もう一つは私。封印される前の能力も記憶も持った状態のサフィーナよ。今は、幼いサフィーナを助けるために表に出てるって言えば解ってもらえるかしら?」


 封印された人格、それも仙人?それで転生して新たな人格ができた……突拍子もない話だった。

「あぁ……理解はできる。理解はできるが……思考が追いつかない。」

「ふふふふ。そうでしょうね。普通、こっちの世界の人なら理解すらできない話だもの。異世界人は、そこのところは発想が豊かなのね。」

 まぁ、伊達にラノベを読み込んでないからな。SFやファンタジーの映画や書物だって地球には溢れてたし。

「で、今、話してるサフィーナは幼いサフィーナをどうするつもりだ?このまま取り込んで同化でもするのか?それとも、このままずっとお前が表に出たままにするのか?」

 サフィーナは大きく目を見開く。

「驚いたわ。適当に言ったみたいなんだろうけど、異世界人の発想力ってすごいのね。」

「で、どうするつもりなんだ!!俺は、今のサフィーナなんか知らない!俺が知っているのが、あのちょっとトボけたサフィーナだけだっ!!」

 思わず俺は叫んでいた。

「ごめんなさい。貴方を怒らせるつもりはなかったの。貴方は幼いサフィーナが大好きな人ですもの。それに、私は同化するつもりはないわ。今の幼いあの子には耐えられないもの。今の人生はあの子のものだわ。私があの子の人生を奪っちゃうのは違うもの。まぁ、影ながら応援するくらいしたいけどね。」

「じゃあ、お前はサフィーナの……ああ!!ややこしいなっ!旧サフィーナは新サフィーナの敵じゃないんだな!!」

「旧サフィーナ!?あはははは!!なによそれ。可笑しい!!センスなさすぎ。そうね……私のことはサフィーアとでも呼んでくれればいいわ。もちろん私はサフィーナの敵じゃない。変な言い方かもしれないけど、私は子孫を見守るご先祖様って感覚かな。」

 うぅ……確かにセンスがないのは認める……認めるが、笑いすぎだ!!


「…………。」

「すぐに納得してくれなくても構わないわ。あ、あとこの事は秘密にしておいてね。って言っても誰も信じてくれないだろうけど。まぁ、秘めた力が目覚めたとでも皆に説明しておいて。」

 そこは厨二な発想なんだな。そんな説明で納得するかー!!

「ぜ、善処してみる。で、今、サフィーナはどうなってる?」

「あの子は今も意識はあるわ。私の存在も解っているはずよ。ただ、すこしボーっとしている感じじゃないかと思うわ。あと、私が表にでることは今後あまりないわ。私の力を使う事でも、あの子に負担がかかってしまうから。」

「そうなのか……解った。ならサフィーアは見守っていてくれ。サフィーナは俺が守ってみせるから。」

「でも、貴方はサフィーナを危険に合わせた……。それが、今回私が表にできた理由の一つでもあるの。」

 耳が痛い。その通りだった。俺の意識が足りなかった。俺は何も言えなかった。

「貴方を責めているわけではないわ。ユウマ、自分のステータスも見てみた?まだなら見て見なさい。」


 ん?どういう事だ? ステータス……


――――――――――――


■ステータス

名前/有村 悠真

Lv.5

種族/人間   年齢/18歳  職業/旅人

HP  160/160(+80)

MP  320/320(+160)

腕力   160

体力   160

敏捷度  160

器用度  160

知力   320

精神力  480

加護:神祖(しんそ)の大いなる加護 封仙の加護

称号:転生者 封印されし称号その1~5 

装備:厚手の服 ショートソード

スキル

-EXスキル【教育者】【学習者】【超健康体】【ステータス倍化/Lv.UP】【限界突破】

-ユニークスキル【極運】【ファミリア】【看破】【隠ぺい/Cランク】

-スキル【薬草術/Aランク】【気配察知】【気配消失】【剣術/Fランク】

-魔物スキル【鋼糸/Bランク】【毒牙/Bランク】


――――――――――――


 お、レベルが上がってたのか。気付かなかった。それに……ん?【鋼糸】【毒牙】がランクアップしてるな。他には……封仙の加護? 看破……


【封仙の加護】:HPとMPの最大値を1.5倍にする。


 おぉ……すげぇ……。一般人の枠は大きく上回っているのは解る。


「サフィーアが加護を与えてくれたのか?」

 俺はステータスウィンドウを閉じ、サフィーアを見る。

「そうよ。それでやってもらいたいことがあるの。」

「やってもらいたいこと?」

「サフィーナにユウマのファミリアで眷属契約してほしいの。ファミリアのスキルの内容は知ってる?」

 なるほど、眷属化か……これまでMPが不足していたことから、内容を確認はしていなかった。

「いや……詳しくは調べていない。」

「なら、完全看破まで使って調べて見なさい。私の言いたいことが解るはずよ。」

 どういうことだ……完全看破!!


【ファミリア】:眷属契約(消費MP100~)、眷属召喚(消費MP50~)を行なえる。>詳細>眷属契約を完了した対象とは、五感を共有でき、離れていても意志疎通が可能となる。また、対象のステータスは契約者のステータスの10%分強化される。眷属召喚は1度契約に成功した者は次回からはMP1で召喚できる。召喚はランダムだが、MPを多く消費したほうがより上位存在が召喚される。>完全>眷属契約者は対象1人につきスキルを任意で1つ使うことができる。また、召喚対象の最大MP10倍の魔力込めて召喚した場合、自動的に契約に成功する。召喚者側はこれを任意で破棄することも可能。


 ステータス強化……俺のステータスの10%分、サフィーナが強化されるっていうことか…


「もちろんだ。サフィーナが守れるなら眷属契約でも何でもやってやる。」

 色んな展開がありすぎて混乱していたが、俺は勢いよく頷き宣言した。

「良かった。それが聞けただけで充分よ。じゃあ、この身体をサフィーナに返すわね。」

 フッとそれまで包まれていた不思議な圧力が消えていった。



「ん……ユウマー。サフィーナふっかーつ。」

 サフィーナが大きく伸びをする。

「だ、大丈夫なのか?サフィーアはどうした?まだ中にいるのか?」

「んーとねー……ねむっちゃったのかな?よくわかんない。」

「そうか……普通のサフィーナに戻ったんだな。心配したぞ……あのままだったらどうしようかと…。」

「えー?いまのサフィーナのほうが、すきー?」

 指をあごに当て、上目遣いで聞いてくる。どこで覚えてくるんだよ!そんな仕草!!

「まぁ……そうだな。サフィーアより、サフィーナのほうがいいな。」

「そっかー♪えへへへ~♪そっか、そっかー♪」

 足をプラプラしながら嬉しそうに揺れる。


「サフィーアからの約束だからな。今から【眷属契約】を発動させる。受けてくれるか?サフィーナ。」

「うん……サフィーナ、ユウマのけんぞくになる。いたくしないでね?」

 だから、誰からそんな言葉を……あ、サフィーアか……不良封仙めっ!!


 俺は、【ファミリア】と念じる。すると、頭の中に【眷属契約】or【眷属召喚】と浮かび上がってくる。さらに、俺は【眷属契約】を掴みとるように意識する。


――サフィーナに対して【眷属契約】を行ないますか?――


 ゲームのような選択肢が出てくる。もちろん、行なう。眷属契約だ!!さらに念じる。


――本当にサフィーナに対して【眷属契約】を行ないますか?――


 なんだってんだ!『二度と破棄できません』とか、どうせそんな所だろう。しねぇよっ!行なう!!眷属契約する!!


――ピロリン♪サフィーナの眷属化に成功しました。以降、サフィーナは【ファミリア】となります。――


 ふぅ……これで、サフィーナを守っていける……ってことになるのか。


 ん?俺のメニュー画面に新たな選択肢が増えてる……


*********


『メニュー』

―『ステータス』

―『インベントリ』

―『ファミリア』


*********


 『ファミリア』 と念じてみる。


――――――――――――


■ステータス

名前/サフィーナ

Lv.3

種族/人間   年齢/10歳  職業/なし

HP  28/28(+24) 

MP  62/62(+48)

腕力   12 (+16)

体力   14 (+16)

敏捷度  18 (+16)

器用度  28 (+16)

知力   40 (+32)

精神力  45 (+48)


加護:天上主の加護 ユウマの加護

称号:ユウマの眷属 


スキル

 【精霊魔法/Fランク】


――――――――――――


 おぉ!もう一々看破しなくて済むんだな。でも、サフィーアのステータスは見れない。まぁ、眷属にしたのはサフィーアではないからな。にしても……10歳にして、このステータスはすごくないか?身体的にガンファ超えてない?これが伝説のスーパー10歳児か……いや、知らんけど。


「とりあえず、みんなの所に戻るか。アイリなんてずっとお前の事心配してたんだからな。」

「うんー。わかったー。早くいこー♪」

 サフィーナはテテテテーと皆が野営準備をしているところに走っていった。


 いろいろあったけど……また、サフィーナが戻って本当に良かったな。


 俺は、星が見え始めた空を見上げ、ゆっくりと野営の明りに向かって歩き出した。



 †



 それは……気付いたら、そこにいたんだ……


 そいつはジーっとこっちを見ていた……いや、そいつはずっとこちらを見ていたのかもしれない……


 嫌だなー……なんか嫌な感じがするなー……怖いなぁー……なんか怖いなぁー……


 俺が フッ  と振り向いたら、そいつは、ニターっ て笑ってこっちを見てたんだ……


 うわーっ!!!帰ってくれー……帰ってくれー……帰ってくれ……帰ってくれ…


 俺がそう心の中で叫んでいると……そいつは グーーーーっ と俺に顔を近づけてきて……


 こう言ったんだ……


「ボクは闇の精霊♪お友達になってよ♪」


 いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーー!!!!!!



 誰だって同じようなリアクションを取るはずだ。精霊と幽霊なんて何が違うか解らんし……


 呪〇にでてくる男の子みたいなのが話しかけてきたら絶叫するだろう!


 俺がファミリアの効果でサフィーナの【精霊魔法】が使えるようになったのが原因なんだが……いきなり、ホラーな展開になるなんて思ってなかったわ!!


 アイリとサフィーナは俺が精霊を見えるようになったことに気付いたみたいだったが、ウリリ、エギル、ライキはいきなり絶叫を上げた俺を、イタい子を見る目で見てくる。弁解できないのが辛い。


「夜に叫ぶのって気持ちいいよなぁー。」とかフォローしても、全くその視線の温度は変わらなかった。


「ユウマさぁん。いろいろ疲れたでしょうぅ?盗賊との戦闘もありましたしぃ……」

 ウリリが間違った方向で心配してくれる。そういえば、俺、殺人を犯したんだ……でも、思ったほど、引きずってはいない。もっと罪悪感とか夜も眠れない日が続くとか想像してたんだが。精神力のステータス値が高いのが原因だろうか……解らん。


「あ、あぁ……ありがとう。ウリリ。人を殺したのは初めてだったからな。ちょっとおかしくなってるのかもしれない……。」

 まぁ、勘違いに乗っかったほうがこの場合はいいだろう。


「そうだったのか……。ユウマ。お前は何も悪くない。奴らを殺らないとこっちが危なかったんだ。そう気に病むこともない。」

 エギルも俺に優しい言葉をかけてくれる。……なんだよ!いいヤツじゃねぇか。


「ゆ、ユウマさん!また命を救ってくださり、ありがとうございます。例えユウマさんが変人でも恩人なのは変わりません!!」

「あ、ああ……ライキもありがとう。」

あれー?なんかディスられた気もするが……まぁ、いいか。


「皆、サフィーナのことについて伝えたいことがあるんだ。盗賊が襲ってきた際のサフィーナの様子が、何か変だったのは皆気付いてたと思う。」

 皆が、無言で頷いている。

「知っている者もいると思うが、サフィーナには過去の記憶がなかったんだ。記憶喪失ってやつだ。でも、盗賊に襲われたのがきっかけで記憶の一部が取り戻せたみたいなんだ。」

「ゆ、ユウマさん!それ本当ですか!!良かったね。サフィーナちゃん。良かったねっ!!」

 アイリがサフィーナを抱きしめ、頭を撫でまわす。サフィーナはくすぐったそうに笑っている。


「そういうことなんで、サフィーナが多少変なことを言うかもしれないが多めに見てやってくれ。」

 よしっ!なんとか誤魔化せたぞ!秘めた力云々、言わなくて良かったー……


「良かったぁ……ひっく……サフィーナちゃぁん……良かったですぅ……」

「くっ……よ、良かったじゃねぇか……なんだ?前が霞んで見えやがる……」

「(どばーーっ)ううっ……(スビーーっ!)」

 上から順に、ウリリ、エギル、ライキだ。よ、予想以上に上手くいったようだ。みんな、純粋すぎてこっちの罪悪感がすごいぞ……。


「良かったな。サフィーナ。皆こんなにも心配してくれてたんだぞ。」

「うん。サフィーナ、とってもうれしい♪ありがとうね。みんな。それから、ありがとうね。ご主人様♪」


 ………


 …………


 は?   今、何言ったの??


 たしか……『ご主人様』とかって……


 俺に向かって言ったの? 


 いやいやいや……念のため、俺の後ろに誰かにいるかもしれん


 はい、いませんでしたー。解ってましたよ。うん。


 心当たりなんて……あ、あるわ……眷属だからな。


 でも、このタイミングでそれ、言う? 狙ってたの? 


 あれぇ~? さっきまでのハートウォーミングな空気どこいった??


 あれあれぇ~?皆からの視線がさっきの絶叫の時とは別ベクトルの冷たさになってるぞ……


 あれあれあれぇ~?アイリからの殺気がものすごーく痛い……やばい、怒りの精霊が後ろでスタ〇ドっぽく猛っている。



 どうしてこうなったぁーーー!!!!!!


最後まで読んでくださってありがとうございます。

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