男との軽い契約
今回は短めです
「はい、ストップ」
逃げる二人の前に男が素早くまわりこむ。
「ちっ、さすがに速いな」
「ふふふ、俺は『はぐれG』だぞ。生命ry...、HPと素早さで勝てると思うな!」
「トーヤさん、わたしこの人生理的にちょっと...」
「セイナ、さすがに本人の前だし失礼だぞ。この人はな、中身と見た目がGなだけだ」
「...本当に泣きたくなってきた...」
トーヤとセイナの容赦ない言葉に涙目になる男。
「で、なんだ?」
「俺を仲間に入れてくれよ。俺はさっきいったように壁にしかならないがお前なら問題ないだろ?」
「...どういうことだ?」
「ギルドで見たんだよ。お前ならレベル差もあまり変わらんだろ?」
「そんなことない。たとえ急所に当たってもあのおっさんは殺せなかっただろう」
「そんな些細なことはいい。で、どうだ?悪い話じゃないだろ?俺にとっても、お前らにとっても」
「そうだな......、セイナどうなる?俺はどうでもいいんだが」
「そうですね、生理的に無理ですがトーヤがどうしてもというなら我慢します
「お前ら本当に容赦ないな......」
「よし!こうしよう。今日は一旦帰ってもらう。明日俺たちは適当に依頼をうけるつもりだから、それに同行してその時の活躍で判断する。どうだ?」
「......分かった。今日は一旦帰るよ。じゃあ明日な」
そして男は去っていった。
「あ、トーヤさん。大切なこと忘れてますよ」
「ん?なんだ?」
「時間ですよ、時間。指定してませんよね?どうするんですか?」
「案ずるな。そこは分かっている。わざとだ」
「??どういうことですか?」
「時間を指定してないからな。どんなに早くても、どんなに遅くても、俺たちに非はない」
「..あの人に少しだけ同情します。あれ?あの人って、なんて名前ですか?」
「......忘れてたな。大丈夫だあちらもこっちの名前は知らないはずだ。でもあいつじゃさすがに可哀想だな......よし!決めた!Gだったし、ゴーキと呼ぼう!」
「...本当に可哀想です...」
セイナは小さな声で言った。
「さてと、ゴーキのせいで遅くなったが、弾を作りに行くか
「そ、そうですね」
「時間があったらセイナの装備も見ようか」
「はい!ありがとうございます!」
「よし!とりあえず行こう!ゴーキは忘れて」
「......はい」
トーヤの言葉にセイナは少し考えてから返事をした。
そして二人は再び歩きはじめた。
本日はギリギリ投稿できました
なお、明日から出社なので明日以降は二日に一回
もしくは三日に一回となりそうです
ですが、まだ続けていくつもりなのでよろしくお願いします