↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
14/28

白山熊と魔法灯

北へと向かう荷車(にぐるま)は、初めて見る動物に引かれていた。

体じゅうが白い毛に覆われた、鳥のような頭に熊のような太い足をしている生き物だ。

翼はあるがとても小さく、飛べるようには見えない。

北では「白山熊(しろやまぐま)」と呼ばれている生き物だそうだ。


見た目は肉食動物のようだが、白山熊は草や木の実しか食わないという。

ただし気性(きしょう)は荒いので、気に入らない相手が近付くとつつかれるそうだ。


試しに頭を撫(な)でてみろと商人に言われ、やってみることにした。

すると俺は平気だったが、フランは頭突(ずつ)きする勢いでつつかれそうになった。

「そこまで嫌われるのは珍しいな」と商人は大笑いした。



明日には次の国、ハラドに着く予定だ。

だが今夜の宿に旅小屋(たびごや)に入ると、妙な灯りを見つけた。

ぱっと見は普通のランタンだが、火が燃えている様子はなく、光だけが宙に浮いていて、手を近づけても熱くない。

首をかしげていると、フランが「魔法灯(まほうとう)だよ」と教えてくれた。


大陸の北東の山にはドワーフ族という、人間の半分くらいの背丈(せたけ)の種族が住んでいるそうだ。

山を掘ってその中に国を作って暮らしていて、最近人間に発見されたという。

彼らは手先がとても器用で、不思議なからくりをたくさん作るらしい。

この魔法灯もその一つで、魔法使いでなくても魔法の灯りをともせる道具だという。


説明しながらも「北には謎が多いんだ」と目を輝かせるフランは、いつになく学者っぽく見えた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。