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螺旋の輪廻  作者: 才
9/22

08

目が覚めた。


目(私)の前には八ツ目の化物(08人目の私)。


思わず悲鳴を上げそうになった。


微細な振動が身体を伝う。


周囲には目の前の化物(私)と同じような存在(私)が我先にと逃げ出している。


本能で理解した。

早く逃げないとあの化物に喰われる。


足を縺れかけながらも懸命に走る。


逃げ切れた…か?


安堵した事によって全身を弛緩させる。


否、油断してはいけなかった。

脅威はまだ去ってはいない。

寧ろ、アレから逃げきれたところから本番なのだ。


この世には安息の地は無い。

せいぜい足掻き、しぶとく生き残るしかない。

この地に平和は無い。

この世界が滅ぶまでは。


目(観測者)が増えたところで何の役にも立たないのだ。


私が感じたのは死、そのもの。


次こそは…次はもっと上手くやろう………………次?

私の意識はそこで途絶した。


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