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螺旋の輪廻  作者: 才
20/22

08

観測者(08)は既に亡く。

此処に残るは嘗ての残滓。

始まりと終わり。

希望と絶望。

終わりの始まり。


「………夢を視ていました。此処ではない場所。そう…私たちはやり遂げたのですね……此処は終局。始めましょう。我々の世界を」


此処には私独り。他に生きている者は居らず、観測者(生き残り)は私だけ。

ふと空を見る。偽物の空。あの日に見た空は何処にも無く。

正しくこの世界は滅びを迎えた。

しかし、我々の世界は此処から始まるのだ。

周囲を見る。白い花が散る、幻想的な花畑。


ドクンと世界が拍動する。

紛れもない。神の存在。遂に成ったのだ。

此処より未来はなく。此れより始めるは過去の改編。

見守るは名もなき神。いや、正しくは神の名を認識出来ないだけであるが。


この身体は凄まじいまでの魔力適正を秘めている。

この身体があればあらゆる事が出来る気がする。幸い、今この地は魔力に満ち溢れている。

私は観測者たる私を分離させ過去へ飛ぶ事にした。


さぁ、行こう。世界を救いに。


意識が暗転した。


ぐるぐるぐるぐるせかいはまわる。

始まりが死んだ話。

ぐるぐるぐるぐるせかいはまわる。

偽物ではない。この想いは。

ぐるぐるぐるぐるせかいはまわる。

始まりは彼方。終わりは此処に。

ぐるぐるぐるぐるせかいはまわる。

螺旋は無い。終わった話。

ぐるぐるぐるぐるせかいはめぐる。

続けよう。この生命を。

ぐるぐるぐるぐるせかいはまわる。

すべてを護るとわたしは誓う。


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