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螺旋の輪廻  作者:
2/22

01

目が覚めた。


腹が空いた。


近くに何かが居るようだ。


匂いを探る。


居た。


旨そうな肉だ。


涎が溢れる。


気配を殺して奴に近付く。


肉が気付いたようだ。


もう遅い。


牙を立てる。


肉だ。


肉だ。


肉だ。


血が溢れる。


奴を殺せ。


肉が暴れる。


振り払われた。


渾身の力で噛みついていたが、死に損ないの馬鹿力が働いたようだ。


どうするか。


放っておいても死ぬだろう。


もう一度やるか。


肉が動く。


死に損ないとは思えない俊敏な動き。


逃げる気か。


逃げても死ぬだけだというのに。


追うか。


歩みは遅い。


待て。


何か。


居る。


目を取られた。


瞬間的な嫌悪…いや、恐怖だった。


アレは何だ。


アレは何だ。


アレは


腹に痛みを感じた。


肉が振り向き腹に角を突き立てている。


どうでもいい。


アレは…?


居ない。


目が見えない。

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