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バイバイ・ララバイ  作者: 美作為朝
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18/19

Do you believe magic

「飾磨《しかま》はん、どこ行くんです?」清家《せいけ》だ。会議が終わり、会議室を出ようとする飾磨を清家が捕まえた。

 清家には、見つかりたくなかったが、しょうがないし、清家は防犯カメラの整理に回されていたちょうどいい。

「ここんところ、非番とか単独行動が多いでんな、荒尾さんになんか言われまっせ」 

「好きにするさ、荒尾さんの懲戒免職ネタぐらい、もう掴んでる」

「ほんまでっか?」

 ニヤッとしてみせるだけの飾磨。

「それよりな、お前防犯カメラのほう割り当てられとったやろ」

「はぁ」

 全然しっかりしない。

「あの被害者《ガイシャ》の遺棄されてた、公園の西側のビデオつーか、DVDとかHDD見かけたか?」

 飾磨の声が急に低くなった。

 清家の急に顔も固くなる。

「なんでそんな事訊きはるんです?」清家も犯罪はおかせないタイプ。いや、対面式の賭け事が出来ないタイプか。

「その顔は、ビンゴやな」

 飾磨は、軽く、清家のでかい頭をヘッドロックし、放す。付け過ぎのシャンプーの匂いと頭皮そのものの匂いの混じった、臭い頭だ。

 飾磨の声がめちゃくちゃ低くなる。

 聞こえるか聞こえないかどうかぐらいだ。

「公園の西側のビデオ一切見てないやろ」

「なんで、飾磨さんがそんなこと知っているんですか?」

「手品や」

 飾磨は、ゆっくり方向転換して、もう一声。

「それも、タネなし」 

 飾磨は、防犯カメラの映像、証拠すべてを保管してある、資料室に向かう。清家は、どこに持っていたのか、焼きそばパンをもごもごしながら、飾磨の後につづく。

「今頃って、映像資料室って誰か居るんか?」と飾磨。

「そんな仕事熱心な警官なんていませんって」

 二人は、資料室に割り振られている一室に入った。

「清家くん、君に手柄をあげよう、警部昇進は間違い無しかもしれないぞ、はたまた減俸30%に停職3ヶ月かもしれんけど」

「めっちゃやばそうじゃないですか」

「ヤバイね、俺なら、よう、いじらんね」

「えー」と言いつつも、清家はぴったり飾磨について、夕方の会議が伸びて真っ暗の資料室に入っている。

「さぁ、公園の西側に位置するすべての映像資料資料を探したまえ、ワトスン君」

 と飾磨は、いうや部屋の電気を点けた。

 資料室の窓から外を見ると鴨川署からは、川端通に向けどんどん刑事が帰宅していく。「電気つけないほうがいいかもな」と飾磨。

「えー」と清家。

 飾磨は、すぐLED電灯を消した。あっという間に部屋は真っ暗になった。

「こりゃ、無理だな、ワトソンくん電灯を点けたまえ」

「こんなん、二人きりで探すのは無理ですよ」

「じゃあ、荒尾さんを呼ぶか、そいつは危ないね、非常に危ない関西弁で言うところの変な音便化して、あむないや」

「えーどういうことですか、飾磨はん、もういい加減自分だけに打ち明けてくださいよ」

「調べるのは適当でいいんだよ、タイトルだけで、 ワトスン君、まずは、そのドアの近くからいこう。千里の道も一歩からだ。これって、曹操だったっけ」

「ちゃいますよ」

「じゃあ、誰なんだねワトスンくん」

「阪急梅田駅です」

「おお、それ、けっこうおもろいやん」

「うちの高校のやつ、みんな言うてましたよ」

「なんや、飲み屋の姉ちゃんには使えんな」

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