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シロと友達になったペンペンたちは、今まで行った事がなかった場所に冒険に出かけるようになっていました。
冒険中、天気がいきなり悪くなって、みんなで氷の穴の中で雨宿りしたり…
天気のいい日に海で泳いで遊んでいたら、強い海流に流されてしまってクラおじさんに助けてもらったり…
他にもいろいろな冒険を重ねていきました。
ペンペンたちは今までの時間の流れと、今の時間の流れはまったく違うものに感じています。
とても1日が長く、一日の終わりに心地いい疲労を感じながら、満足して眠る事ができます。
そうして毎日を過ごしていくうちに、何かが変わっていくのを感じていました。
ある日、ペンペンたちはクラおじさんに今までの出来事を話しました。
「そう、よかったね」
シロとアコとペンペンの話を聞いたクラおじさんは、優しそうに目を細めました。
(私にとっては本当に小さな世界なのだが、この子たちにとってはとても広い世界なのだな)
クラおじさんはそう思いました。
大きな海を気ままに旅するおじさんにとって、北極の氷でしかないこの場所は、とても小さな場所でした。
でも、この子たちにとって、時間はとても充実していて1日の時間が長く感じる。
ほんの些細な出来事が冒険になってわくわくしたりする。
遠くに出かける事ができなくても、何気ない毎日を過ごす中で少し見方を変えれば気づける事でした。
それは自分の心での感じ方次第で、まったく違うものに変化する事ができるものでした。
その事をおじさんは、忘れていたと感じていました。
「ね、おじさんが育った場所はここから行けるの?」
「私が育った場所かい?」
クラおじさんは、なんて答えようか少し迷いました。
「あぁ、行けるよ。でもね、君たちでは行くのが困難なんだ」
「そうなんだ。いつか、おじさんが育った場所にも行ってみたい。だって、おじさんは僕たちの仲間だから、おじさんの事をもっと知りたい」
「…ありがとう」
クラおじさんは、とてもあたたかい気持ちで笑みを浮かべました。
「もう少し君たちが大きくなったら、一緒に旅に出ようか」
「うん」
元気よくペンペンたちは頷きました。
もう少し大きくなったペンペンたちがクラおじさんと旅に出るのはもう少し先のお話しです。
<完>
ここまでのお話で区切りがついたので、完結します。
まだ未定ですが…クラおじさんとペンペンたちの冒険はお話が書けたら、
ペンペン2とかのタイトルで投稿する予定でいます。
お読みいただきありがとうございます。




