世界から世界へのフリーフォール
初の小説投稿で不慣れな点も多いと思いますが、少しでも興味を持って頂けたら幸いです!
第1話 平均的な朝の迎え方
朝は嫌いだ。
眠いし、ダルいし、気力が湧かない。
しかしながら学生とは学業に専念してナンボだから
、休む事なんて到底許されない。
「ああああ…」
部屋の窓から朝日が差す。それはあたかも人をおち
ょくるようにキラキラと輝いて、この不健康極まり
ない肉体に降り注ぐ。
また朝が来て、いつもと同じサイクルがスタートす
る。この、繰り返す意味のわからない、ループが。
ふと時計を見ると、針は8時を飛び越えようとしてい
る。完璧に遅刻コースだ。
「……」
無言でベッドを降りて、手慣れた手つきで支度を済
ませて行く。親はとうに家を出ている、つまりこの
家には今や自分しかいない。パラダイスだ。
「…ダルいぃぃぃ…このまま別次元にトリップして
やろうかな…」
なんて軽口が叩けるくらい元気なのだから、まだ今
日1日も生き延びられる気がして来た。学校だって、
なんだかんだ言って楽しみも有るのだから。断じて
ボッチではない。
また惰性で気力を漲らせる。
気を無理矢理引き締めると、顔に血の気が戻る。
「…さて、顔洗うか。」
やる気の無さを振り切って、洗面所へと向かう。
廊下の端から3番目のドアが洗面所だ。
(あれ?…鍵がかかってる?)
我が家は基本自宅内で鍵は掛けない主義なので、目
の前にある古臭い鍵穴は酷く不自然だった。寝てる
間に業者でも入ったのだろうか?
「メンドクセ」
とりあえずノブを握り捻る。ただでさえ遅刻してい
るのだ、このペースでは2時限目にも間に合わなくな
ってしまう。
ガチャガチャガチャガチャっと扉をこじ開けると、
そこには真っ黒な気味の悪い空間が広がっていた。
「……」
至って普通だ。何も驚くことはないだろう。室内へ
と足を踏み出す。途端。
(………はっっ⁈⁈)
踏み出した右足は虚空を踏みしめて、体に急激にGが
かかる。
「あ、ああああああああッッッッ‼︎‼︎ 落ちるぅぅぅッ
‼︎‼︎」
落ちる落ちる落ちる、ひたすら真下へと落ちる。
「それ以前に、、、ど、ドア間違えたァァァァ‼︎」
落下は止まらない。まるで見えない手に引きずり込
まれるかのように、下へ、下へととめどなく落ちる
。
俺、井村 宗の、平穏だったはずの朝は、奈落への落下から始まった。
読んで頂いた方々、本当にありがとうございます‼︎さてさて、今回はまだ導入部という事でまだまだ展開が進みませんが、次回から物語は大きく進展します(つもりです)。これからもよろしくお願いします‼︎




