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魔法師Mの物語  作者:
第一章 新たな生活と力輝の過去
12/222

特進という言葉に疑問を抱く主人公

ピピピピッ~♪ガチャン!

 「・・・ん?」

 

 いつも朝起こしてくれる工藤さんだが、扉を開けて数秒硬直した。

 「おはようございます」

 

 目の前に起きてる私がいたからだ。

 


 

 「今日は早かったな」

 「なぜか早く起きてしまって・・」

 「そうか」

 

 普段も会話数少ないけど今日はあまりにも居心地が悪かった。

 どう話したらいいか分からなかったため、沈黙が続いた。


 

 「じゃあ、行ってきます」

 「朝は車が多い。ちゃんと前を向いて行けよ」

 「はい」


 聞いていると、小さい子ども扱いのように聞こえるのは私の気のせいなのか。

 それでも私はそれに関しては気にしないことにして学校へと向かった。


 

 一番最初に見たのは外に置かれた大きな掲示板で「新入生の人は自分の名前が書かれてあるクラスの教室まで行ってください」と上級生が大きな声で呼びかけていた。

 

 それを聞いて、掲示板のところまで向かう。

 そこへ自分の名前を探した。えっと・・・・私の名前は・・・あっ、あった。


 『1年A組 工藤力輝』

 

 

 数週間前

「学校でのお前の名前は工藤力輝にしてあるから、呼ばれたらそれで答えるんだ。基本的に学校では苗字で呼ばれる。下の名前は同じ苗字が同性に二人いたりする時、もしくはフルネームで呼ばれたりすることがある。男女の場合は「くん」か「さん」の違いだ」

 「工藤さんと同じなのはなぜ?」

 「俺が教育係だからだ。ほかになにがある?」

 「いえ・・」

 

 というわけで、高校での私は「工藤力輝」ということになったのでした。

 覚えてはいるが、反応する際にうまくいくか心配だな・・・・

 

 「おはようございます。どうしたの?具合でも悪い?」

 「えっ、あっ・・いえ。ちょっと緊張気味で・・」

 「あぁ、そういうことね。大丈夫よ、すぐに友達が出来るわ」

 「はっ、はぁ・・・・」

 「クラスはどこかしら?」

 「A組です」

 「あら特進?頭良いのね~。A組のクラスはね二階に上がってすぐのところよ」

 「ありがとうございます」

 

 お礼を言ってA組の教室へと向かった。

 

 「特進?って・・・・なんだろ??」

 

 聞いておけばよかったな。と歩きながら思う私でありました。

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