鬼に見えるだけで実は過保護だった?
午前授業のため、早く帰ることが出来た。
「ねぇねぇ、食堂行かない?おなかすいた~」
「私もおなかすいた。いこいこ!」
クラスの女子の話声を聞いて・・・「ぐぐぐっ~」とお腹が鳴る。
「私も、食堂でなにか買おうかな」
食堂は地下一階にあり、到着したときにはすでに人がいっぱい。
もうお昼だから食べて帰ろうという考えだろう。
「なに食べようかな・・・」
テーブルは満席だから、定食とかは無理だな。
それだったら・・・・ポテトか、から揚げ。でも、定食の方も捨てがたい。
・・・悩むけど、やっぱりポテトにしよう。
食券を買って列に並び、数分後ポテトをゲットした。
「あっという間だったな~」
パクっ。と最初の一口
「美味しいっ♪」
だが、Sサイズなのであっという間に食べ終わってしまう。
「今度から3個ぐらい買おう」
帰宅
「今日は午前授業だったんだろ。何してた?」
帰ってきた途端に工藤さんが仁王立ちして待っていた。
「おなかがすいたので食堂でポテトを買って食べてました」
「寄り道せずに帰ってこい。遅くなるなら連絡しろ」
「・・・どうやって?」
その瞬間静まり返った空気が漂った。が、それもすぐに終わった。
「公衆電話を使え」
「公衆電話、ありません」
「・・・・」
またまた静まりかえった。
「おーっす!お二人さん」
「夜見さん、こんにちは」
「って、工藤さんどうしたの?」
「それが・・」
事情を夜見さんに説明した。
「たぶん公衆電話一台ぐらいは置いてあると思うよ?俺の所にも目立たないところにあったし。最初全然気づかなくってさ~えっ、こんなところにあったんだぁ!って思ったしww」
「はっ、はぁ・・・」
「でもさ、最近のやつってケータイ持ってるからその方がいいと俺は思うぜ。
今時高校生でケータイ持ってないといろいろと面倒というか困るというかさ」
「へぇ~」
「学校はどうだった?」
「普通?なんかずっとヒマでしたね」
「人と話すのは苦手?」
「そういうわけでは、ないですけど」
「一人でも仲のいい子が出来たら学校行くのが楽しくなるよ」
「別に。友達なんて・・・」
いなくてもいい。と言おうとしたときだった。
「ケータイ買いに行くぞ」
「「はいっ!??」」
数時間後・・
「ケータイ買えて良かったな」
「はい。ありがとうございます」
「ケータイ持つの初めてだろ?俺が教えてやるからあっちの部屋で・・・「夜見、変なこと教えこむなよ?」
「分かってますって」
「よし。メールアドレスはこれでオッケーな。あとは連絡先」
「はい」
自分で考えるのはしんどいな。
「じゃあ、赤外線な。ここのボタン押して」
「赤外線??」
とりあえず言われるままやる。
「よし。これ、俺のメアド。登録は・・・」
「夜見」
「工藤さん!??いつからそこに」
「かなり前からだ」
「ちゃんと教えてますよ。ちゃんと」
「どさくさにまぎれて自分の連絡先を交換させるな」
「あっ、工藤さんの連絡先がまだだった!工藤さんの連絡先を教えてください」
「ごまかすな」
「俺はあまりメールは使わないから、使う時は電話でかけてこい」
「はっ、はい」
使い方と連絡先交換だけでこれだけ時間がかかるとは・・・
「よし、訓練室へ行くぞ。夜見、お前も来い」
「えっ!?俺もですか!??」
「良いから来い」
「はーい~」




