kikoenaikotoba
は振り返ると
そこには制服姿の女が立っていた
それは変わらないオタフク顔であり
僕としては早く帰って欲しいところであるが
何の因果か
小説の読み過ぎか
それとも男の性なのか
僕はどこかうれしさ半分
また
うんざりした気持ちのまま彼女と対峙していた
「あなたは何でここにいるんですか」
「あなたを殺そうと思って」
「嫌です」
「本当に、あなたの望みは、自分の意思とは別に死ぬことでは」
「どうしてそれを」
「ほとんどの人間はいつかは自殺願望を抱くもの
そして
自ら死ぬなんて意思の強いものはほとんどいない
その他がが緩ければ
もっと自殺者は増えていることでしょうね
まるでゲームの死にゲーのように次々と」
「・・ゲームとは違うだろ」
「同じなんて言ってない」
「あんたは何しにここに呼び出したんだ
もしかして本当に殺すのか」
「やっぱりやめた」
「何でだよ」
「あんた一週間以内に死ぬよ」
「・・マジ」
僕はほとんど信じていなかったが
一応の受け答えとしてそんな言葉を言う
「マジ・・死相でてるから」
「そういうの言っちゃう人」
「人」
それはなまじおちょくられてはいるが
おちょくられているが故に
僕はその言葉が真実に思えた
と言うかこの人はジョーダンを冗談と言わない人のように感じたのだ
「それじゃあ僕は死ぬから殺さないと」
「いや、めんどくさくなったから」
「めんどくさくなった・・何か用事でも」
「うんそう、リンゴ飴作らないと」
どうやらこの女子に対して
僕の命とはそこまでのことであり
彼女はそこまでの殺意しかないようである
もし林檎が包丁を持って彼女と一戦殺し合うというなら別であろうが
「それでもう帰るの」
「うんん」
彼女は首を振って
その時僕の方をみたのだが
その片目だけ嫌に黄色く光ったような気がした
「あんた少し憑かれているよ」
確かに僕は最近疲れている
元々中学から疲れているが
もう駄目なんじゃないか
最近本気でそう思っていたところだ
「あんたは間違いを思っているが正直どうでもいい
あんたに一つだけ言うのであれば
枕の中に石を入れて寝るの早めた方が良い」
「どうしてそれを」
その石についてはなすとなると実に長い話になるので
かいつまんではなすなれば
何となく人とは違うことがやりたくて
子供の頃
そこら辺で拾った石を
枕に入れて寝る
そんなことを意味もなしに実行して
ふときが付くと
早十年ぐらい経とうとしているのだから末恐ろしい
しかしそれがどういう意味なのだろうか
一説には
とあるオカルト雑誌で
石とは
意思というものが変わった言葉であり
その言葉のまま
世の中の意思が
凝り固まり
物質となってこの世に存在しているのが
石なのであり
それを持ち帰るという事は
その石があなたを操っている
みたいなことがかかれていたが
そんな所なのであろうか
僕は思ったままのことを言うと
いや、その石たぶん放射能が出てるから
と、実に危険な回答が帰ってきた
最近妙にある一点におき
頭の毛髪が悪いというか禿始めている事について
気苦労か
それとも遺伝のためかと色々と悩みながらも忘れていたが
こんな事が
しかし
単純に出任せを言っているのでは
「ほれ」
いきなり奴が二つものを投げてきた
それは一つは
あの石であり
もう一つは
小型のストップヲッチのような大きさの機械だった
「放射能測定器」
こいつどうやってあの石を・・・
大体何でこんなもの持っているのか
もしかして身の安全対策か
それをもあのよく宇宙人はいるところには放射濃度が高いのを調べるためのためか
どちらにしても
僕は唖然とこの泥棒をみたが
しかし
この機械で計ったところで
どれがどのくらいなら不味いのかが分からない時点で
こいつに聞かなければいけない
それが億劫で仕方ないのである




