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清明様の憂鬱 特別篇 青龍と天使 80
空が青いな。
いかを焼く手を休めて、空を見た
俺は海に慣れてるから、どっちも怖くない
真っ青にそこが知れず、雲も波もさっとひるがえって青と白が混ざるところが好きだ
「 また焼けたぞ」白虎が手を伸ばして、イカをもりもり食べだした
「腹減ってんのか?」「うん、飲んだ後は腹が減るんじゃ」
白虎も朱雀もよく食べる
朱雀は草食系だけど、俺は肉食系で、白虎は雑食だ
「お前は食わんのか?」 「俺はいい飽きた」しばらく焼き方に集中した
集中できるというのは、贅沢だな
「ところでお前、何があった」
「天使に会った」「天使じゃっとお?」
「うん、死にかけてた天使だ」
俺は、なんであの時、最初にあったとき、レグの空腹に気づいてやれなかったんだろう
また、喪失と言う古傷が痛みそうになったので、いろいろなことをしゃべった
圧倒的な静けさは、寂しさを生んで、それがさらなる寂しさが落胆や悲惨を生んできりが
ない
こういう時白虎はいいな、あっけぴろげな笑い声と冗談、旺盛な食欲、大声で話す生命力の塊みたいだ
「そろそろわんこイカ、行くか」なんて笑うので
「イチゴジャムとかマーマレードとかどーだ?」と言った
「それは、無理だろう」 「小さく切って試してみるか?」
とか言いながら、俺も笑った




