清明様の憂鬱特別篇青龍と天使 ㊳
ホテルの部屋を開けたら ゴスロリのボブサップがいた
俺は黙って部屋のドアを閉じた
部屋番号は間違っていない
もう一度扉を開けた やっぱりいる
「ちょっと朝日がはいったらどうするの」狐の声がした
「あの 驚くかも」レグに振り返って行ってから部屋に入った
ボブサップが笑ったので俺も笑った
レグはドラクエ風にいうと動けずにいる
キツネは毛布をかぶって 「寒い寒い」と言っている
そして二人で鍋をつついている
ホテルの部屋で鍋をするのもどうかと思うが レグがやっと我に返ったらしく
おはようと言った
「あら 天使さんもどうです ジャパニーズキャセロール」と言って狐が笑った
「お前何やってる」やっと俺が聞いた
「みればわかるでしょ もう寒くて寒くて」
「そちらの方は・・・」
「ああ デボラちゃんショーガールなの」
「ハーイ」デボラちゃんが笑った 俺も笑い返してから
「いや俺はいい 疲れたから寝る」
「あらそう みぞれ鍋なのに・・・・」
足が止まった こいつのみぞれ鍋はすごく美味しい
大根おろしのほかにすったカブが入っていて甘みがあってごま油でねった香りのいい
鳥のひき肉の団子も入っているしあとはタラと油あげささがきのごぼう 豆腐 野菜各種
「やっぱり食べる」と言って座った
一口食べるとやっぱりおいしくて胃にやさしい
レグも 「美味しい」と言って黙々と食べた
落ち着いてからも毛布をかぶったまんまの狐に「なんでそんなに寒いんだ」と聞くと
「グランドキャニオンに行って来たの」と答えが返ってきた




