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清明様の憂鬱特別篇青龍と天使 ㊲

結局 何とかなったのか?


 あと大変なことはレグをあんな店に残して来てしまったことだ


走って店に戻った


 レグは前と同じように座って飲んでいた よかった


いろいろ帳尻があったみたいだ なんというかこの街はいつも着飾っているのに時間に厚みがない


 それでも朝と夜はやってくるもうすぐ夜明けだ


息を切らして説明するおれをだまってみているレグが沈んで見える


 「どうした 俺なんか間違った?」と言うと黙って首を振った


「トイレの横に写真が似顔絵があるんだ」レグが静かに言った


 「 写真?」 


「100年も前の写真だけど 伝説的な殺人鬼だ」


  確かにトイレの横にベタベタ張り紙がある


   レグが何か言うより先に立ち上がってこっそり一枚持ってきた


 「気持ちの悪い眼だな」年は分からないがひげを生やしたガタイのいい男が映っている


  「そいつに脅されたんだ」レグが言った


 「ああ?」 俺はまじまじと写真を見た 「殺人鬼ってなんの?」


 「子供を殺したんだ 30人以上 医師だったけどその立場を利用したらしい」


 「子供って男 女?」 


 「両方」 


   もしこいつが黒幕だったら医師だったレグを狙ったのもわかる


  きっと体が欲しかったのだな それでもってまた自分の欲求を満たしたかったのか?


 でも死んだ人間ににそんな自由や力が効くものだろうか?


挿絵(By みてみん)


 日本だったら堅牢けんろうな檻のある地獄に閉じ込められてしまうだろう


  それを破るのはどんな悪霊にとっても長く苦痛に満ちた道のりだったろう


 でもそんな例もあるのかもしれない レグは無口になり何か考え込んでいる


  それにレグは記憶が戻ってきたんだろうか?


 「とにかくここを出よう」と言って二人で立ち上がった



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