お会計
「お会計が合計で2400ルビルです」
先ほどの美人エルフがお会計を出した時に声を上げたのはお母さんだ。
「あれだけ食べて2400ルビル!? いくらなんでも安すぎじゃないのかい?」
僕もそう思いますが美人のエルフさんは淡々と笑顔で返します
「私もそう思いますが店長の意向なので仕方ないです」
「店長って...」
先ほどの青髪の姉ちゃんが笑顔でこちらを見て手を振っています。
「やっぱりサラちゃんのお姉ちゃんか...。というか姉妹なのに似てないよね」
僕がそう呟くとサラちゃんはこう答えました。
「まあ、血の繋がりはないからねぇ。あくまで義姉妹みたいなもんであっちのエルフのお姉ちゃんがレイナさんっていう私の魔法の師匠なんだ〜」
「そうなの!?」
通りで似てないわけです。
「でもまあ美味しかったよ。また寄らせてもらうと思う」
お母さんがそう呟くとサラちゃんが少し俯いて言いました。
「ごめんなさいもう私たちは次の町を目指すんだ。だから今日は最終日なの。ごめんね」
「あら? そうだったのかい? 残念だねぇ。この味がもう食べられないなんて」
お母さんは本当に残念そうにしながらも、僕の手を握りしめました。
僕は嬉しくなってサラちゃんの方に向き直り「またね」と呟きました。
サラちゃんも僕の方を見てにっこりと笑いながら「またね! トーマスくん!」と言ってくれるのでした。




