21.ビー、過去に行く。
少し短めでごめんなさい。
とりあえず、過去への時間旅行です。
今年もあと10日ほどで終わりと言うころ。
午前中も何となく過ぎ、午後も3時を回ったころ。
大地がPCを前にマウス、カチカチさせながら
画面に線を描いては消し、描いては消しを繰り返し
なんとか形になってきたなあと画面を全体表示させ眺めていると
ドアの向こう側でガタバタと騒々しい音と共に海が入ってきた。
開口一番、
「大地~、あんた、クリスマスはどうすんの~。
寂しいあんたの事だから、何にも予定無いんじゃない?。」
大地はカチンときたが言われた通りなにも予定がないので言い返せなかった。
「悪かったな、なにも予定無くて。」
その言葉を聞いてやけににんまりする海。
後ろ手には拳骨を造り軽くピースサインを造っている。
後ろ手なので大地には見えない。
海は小さく「よしっ。」と呟いて
話を切り出した。
「ビーちゃん連れて家にこない?
簡単だけどクリスマスパーティーしたいと思うんだけど。」
ちょっと上目づかいになっている海。
「そやな、そりゃ願ったりかなったりや。」
「でも、ちょっと遅れるかもしれんで。」
「なんで?。」
「開始時間にもよるけど、多分、ビーが学校でなんか誘われとる見たいやから、
それからになるわ。」
「そっか、ビーちゃん友達ができたんだね。」
「おう、結構人気あるみたいやで、生徒会に入った言うてたわ。
なんか、副会長なんやて。」
「へ~、すごいじゃない。」
「この前も1年の子にビーお姉さまって言われてたで。」
「懐かしいわね。私も言ってたわ。」
「そう言えば、海も同じ学校なんやなあ。」
「そうよ、私、お嬢様なのよ。」
「は、柄にもない。」
「ねえ、空ちゃん、空ちゃんも来るでしょう?。」
「え、私?なんで私なんです。
あなた、誰なんですか?。なんで、私の名前しっているんですか。」
急に振られて戸惑い表情の空。
「え、空ちゃん。冗談でしょ。悪い冗談やめてよ~。」
思わぬ返事に驚いている海。
「私、あなたを知りませんわ。どなたかしら。
水無月さんの知り合いよね。どなたなの。」
「おいおい、二人喧嘩でもしたんか。」
「空ちゃん、なんでそんなこと言うの。怒るからね。」
驚愕の表情の海。
「なんでです?。私、あなたと会ったことありませんよ、もう一度聞きます。
あなた、だれなんですか。」
「やめてよ~。怒るよ~。空ちゃん。もう、部屋もどるね。」
海は帰って言った・
「水無月さん、先ほどの方、どなたなんですか?
やけに、私に慣れ慣れしかったんですけど。」
「え?、冗談にしても酷すぎますよ、本当にわからないんですか?」
(どーなってんだ、これ?)
窓の外にドローンが1機大地たちの様子を伺っていた。
そのドローンは少し緑がかって見えた。
暫くして海が叫びながら帰ってきた。
「大地、これどーなってんの。」
「私の席が無くなってるの、それにだれも私のこと知らないって。
私どうしたらいいか・・・。」
ぼろぼろ涙を流す海。
「しっかりせな、俺は覚えてるで、大丈夫や。ビーに相談してみるわ。」
「ちょっとこっち来てくれるか。」
大地はよろよろと力なく歩く海を支えながら会議室に移動する。
よっぽどショックだったのだろう、
いつもと比べてて非常によわよわしい海。
「私、どうしたら・・・いいか・・・。」
そのまま机に突っ伏して泣き出す海。
「大丈夫や、今、ビーに聞いて見るから。」
(ビー、ビー、聞こえるか?。)
(あ、ダイチくん。聞こえるの~。)
ビーののほほんとした声が伝わってきて安堵する大地。
(大至急相談や、大変なことが起ったんや。いま、大丈夫か。)
(今、放課後だから大丈夫だよ。そっち行くね。ちょっとまっててね。)
ビーは今、生徒会室に来ている。
生徒会長はまだ来ていない。
帝と二人きりだ。
「ビーお姉さま、これおいしいですよー。昨日、家の近くのケーキ屋さんで
ビーお姉さまと食べようと思って買ってきたんです。」
星型のクッキーの上にアメでコーティングされた小さなキゥイが乗っている。
如何にも甘そうだ。
「はい、あ~ん。」
帝が差し出す。
大口をあけて答えるビー。
幸せそうだ。
そこに大地からの緊急通信が入った。
虚空を見つめて嬉しそうにしていたビーだが少し神妙な顔つきになり
帝に告げた。
「今ねえ、ダイチくんから連絡が入ったの。
今から、ダイチくんのところに行ってくるの。あとよろしくなの。」
「あ、それじゃあ車手配します、」
携帯を取り出す帝。
「大丈夫なの。ジャンプするの。」
その言葉に怪訝そうな表情を浮かべる帝。
「それじゃあ、行ってくるの。」
淡い光に包まれるビー。
そして光が消えそこにはなにもなかった。
「ビーお姉さま、凄すぎます。テレキネシスだけではなく、
テレパシーにテレポーテーションまで使われるなんて・・・。」
暫し、手を胸の前で組んで祈るようにしてぼーとなる帝。
それは生徒会長の楓がくるまで続いた。
「おまたせなの~。」
のほほんとした声を響かせ、光と共に現れるビー。
「ビーちゃ~ん。どうなってるのかわからないの~。」
完全にパニック状態の海。
そんな海を見て
素っ頓狂な声を上げるビー。
「あっれれ~。海ちゃん、時間位相変位しかかってるの~。」
大地以外はみんなちゃんづけで呼んでいるビー。
大地も実はちゃん付けで呼んで欲しいなあなんて思っている。
「それはどう言うことや?。」
手のかかる弟にでも話すような言い方だ。
「これはねえ、ダイチくん、海ちゃんの過去に誰かが干渉してるのよ~。」
「干渉?」
「そう、簡単に言うと、誰かが海ちゃんの過去に行って
殺しちゃったって言う事なの。」
「殺し?助かるのか。」
「うん、まだ、その過去は確定していない状態なのね。
ビーたちなら改変可能なのね。
それが証拠にまだビーたち、海ちゃんのこと忘れてないもの。」
安堵する大地。
「でもね、このままだと直ぐに消えちゃうの。何となく足元薄くなっているの。」
「ちょっとまってね、え~と、どこしまったかなあ。・・・あった。」
亜空間にストックしてある機械群の中からなにか探していた様だ
ビーの手のひらに五百円玉サイズのバッジが乗っていた。
「これ、海ちゃんつけるの~。」
そのバッジを付けると海の薄くなっている部分に色彩が戻ってきた。
ビーによるとその装置は時間位相饋還装置だそうだ。
もともとは時間軸の不確定領域で作業する場合の自己を保つために
定期的に過去の自分の領域を自動変換してくれるものらしい。
と言うことだったが、ダイチにはよくわからなかった。」
「海を助けようと思ったら、過去にいって、
その時代の海に悪さしようとしてるやつをやっつけたらいいんやな。」
「そうだよ~。ビーならみんなを連れて過去にいけるんだよ~。」
「ビー、確認なんやけど、
過去行って、帰ってくるときはこの同じ時間に帰ってこれるんかな。
過去に居った時間だけ今の時間も進んでるってことないんか」
「だいじょうぶだよ、
未来に行くのは難しいから出発した時間から先には行きにくいの。
経過0時間に帰ってくることは可能なの。
「それじゃあ、良いかな、なんか持ってくものあるんかな。」
「手ぶらでいいよ。ビーねえ、亜空間にいろいろ持ってるから大丈夫だよ。」
「なにも持ってないのはちょっと不安やな、
とりあえずいつものカバンだけもってくわ。
それじゃあ、早速やけど、行こか。」
「時間位相ずれたら嫌なんでみんな手を繋いでね。」
ビーたちは会議室の真ん中で輪になって手を繋いだ。
「出来るだけ小さくなってね。位相変換時のエネルギーが少なくてすむの。」
「肩組んだほうがいいのかな?」
「うん、そのほうがいいと思うの。」
「海、申し訳ないけど、肩組ましてもらうで。」
大地はすこしドキドキしながら肩を組んだ。
(ドキドキするなんてちょっと不謹慎かな。)
「いいわよ。私のために二人ともすまないわね。」
「そんなん、当たり前やろ。海、助けられんの俺たちしかおらんし、
仲間やしな。」
「大地・・・。」
「惚れんなよ。」
冗談まじりに大地がまぜっかえす。
「なに言ってんの・・・。」
頭もぶつかるぐらい近くだ。
互いの息が顔にかかる。
「準備はいいか、それじゃあ、行こか。ビー頼むで。」
「了解なの。それでは行くの。一応、カウントダウンするの。」
「5~。」
緊張が高まる一行。
「4~。」
(しょんべん行っとくんやったなあ。)なんて考えてる大地。
「3~いっくの~。」
大地たち一行は小さな光の珠になって消えた。
(あれ?カウントダウンの2以下はどこ~。)
(カウントダウンの意味ないやん。)
大地と海のこころの叫びを残して。
つくづく時分の文章力の無さにあきれてしまいます。
こうしよう。ああしようといろいろ考えはあるのですが
つい端折って先に進んでしまいます。




