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第12-3話 『オリビア先生との出会い』
養護所を運営していたのは、若い女性――オリビア先生だった。
彼女は貴族の娘でありながら、サラザールの圧政を許せず、贅沢三昧をする貴族の暮らしにも耐えられずに、家の財産を持ち出して孤児たちを守ってきた。
ゴードンは、そんな彼女の心根にシャルロット王妃と同じ“国民を愛する強さ”を感じていた。
そして――最初に会った時から、惚れていた。
子どもたちの実習の最中、孤児たちが無邪気に言った。
「オリビア先生とゴードン先生って、好き同士だよね!なんで結婚しないの?」
ゴードンは照れながら言った。
「オリビア先生は貴族だから、俺とは身分が違うんだよ。」
オリビアは首を振った。
「貴族とは“貴い一族”という意味でしょうか。なら、私は貴族ではありません。あんな人たちが貴いというなら、私は間違っていると思います。」
「ゴードン先生は、人間としての私を見てくれている。なのに、どうして身分の話をするのですか?」
孤児たちは「余計なこと言っちゃったな……。」と反省した。
ゴードンは深呼吸し、真剣な瞳でオリビアを見つめた。
「……では言わせてください。絶対に俺と結婚してください。お願いします。」
オリビアは涙を浮かべて微笑んだ。
「私こそ……お願いします」
孤児たちは歓声を上げた。




