表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/100

(24)生活費

 誰しも生活費は多い方がいいに決まっている。「いえ、私はお気持だけいただければ…」とあまい口調で給料明細を見ながら言う人ほど、『チェッ! 今月はこれだけかよっ!』などと心中でからく思っているものである。{昭和40年代ですと、現金で支給されましたから実感がありました。}^^

 とある区役所の給料の支給日である。とはいえ、各職員には給料明細だけが配られるだけなのだが…。

「ははは…豚岡ぶたおかさん、どうですかっ? 多かったでしょ!」

「いやいや、鳥肌とりはだ君に言われるほどは…。まあ、総額は増えたんだけどねっ!」

「またまたっ!」

「いや、ほんとっ!! 引き去りが多いから、生活費の手取りはすずめの涙だよっ!」

「またまたまたっ! 次の連休は甘い旅行でしょ!?」

「えっ!? それ、誰に聞いたんだっ!?」

「この前、奥さんが電話で言っとられましたよ」

「あいつが、そんなことをっ?」 

「ええ、まあ…」 

「いや、なに…。商店街の福引で当たったクーポンさっ、ははは…」

 豚岡は甘い顔で、生活費に余裕がないことを鳥肌に辛く力説した。

 生活費は甘く、またあるときは辛く、心をわずらわせる経費なのである。^^


                  完

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ