27話:ソフィーのスキル
「そういえばソフィー様、ボクは新しい”スキル”を3つ手に入れましたがソフィー様は?」
「新しいスキルですか?あれ?なぜ鑑定も使わずにスキルが見えるのでしょうか?・・・【完全記録1】が消えています・・・代わりに・・・非表示【F52】0「年齢制限」?、時間遡行2、魅了1、付与魔術:加速1、鑑定1・・・が、ありますね・・・どういうことですかコレ?・・・」
「「えっ?・・・」」
二人が固まってしまいました。なんでしょう見るからにあやしい、非表示【F52】0「年齢制限」って・・・これでは何もわかりません。時間遡行2?これって最初から持っていたスキルですよね?魅了1・・・なんでしょう、かわいくなれるのでしょうか?付与魔術・・・聞いたこともありませんね・・・鑑定・・・鑑定1!?
「これって、オルテンシア様と同じ鑑定スキルなんでしょうか!?」
「わたしわたし!ソフィー様わたし”鑑定”してみてニャ!」
「食いつくとこそこ!?”時間遡行2”ってそれが生まれつき持っていた”スキル”!?付与魔術って古の”魔法”のことなの!?・・・それに・・・非表示【F52】0「年齢制限」か・・・」
わからないことだらけです。順番に解決していくことにしましょう。まずは鑑定ね。
「いきますよ!プルーニャを【鑑定1】!」
「そんな気合いれなくても大丈夫なんじゃ?」
わたしは気合をいれるためにクルクル回ってプルーニャに手を突き出しました!
頭の中に情報が流れ込んできます。
【プルーニャ】
猫人族:女
年齢:21
レベル:30(SP15)
状態:良好
身長:138cm
体重:36kg
B:72cm
W:56cm
H:70cm
力 :C
体力:B
俊敏:A
器用:F
英知:E
脳力:F
魔力:E
スキル:俊敏3(6)、回復2(3)、幸運1(1)、斬撃1(1)、体術1(1)(計12)
装備:揚水の杖B(水吸引)、ダガーx2、ナイフx4、火炎瓶x2、革のジャケット、黒いローブ、支配の王笏、風の杖(20回)、宝石の剣、ジェラルミンの盾(防御力小増)、必中のナイフ(強力)、インセクトスレイヤー(昆虫系ダメージ増加)、風の胸当て(俊敏微増)、貫きの短槍(貫通1回)、力の指輪(剛力5回)、体力の指輪(体力微増)、etc.・・・
ぐはっ!
情報多すぎて頭がパンクしそうです・・・
「どうしたのニャ?急に頭を抱え込んで」
「プルーニャ、どれだけ装備品もってるんです?・・・情報が多すぎて鼻血でるかと思いましたわ・・・」
「あ~さっき拾ったガーゴイルのお宝だニャ。それで、それで、”スキル”はどーにゃのニャ?」
「えっと、ちょっと待ってくださいね・・・」
鑑定に慣れてなくて余計な事まで調べてしまいました。
【プルーニャ】
スキル:俊敏3(6)、回復2(3)、幸運1(1)、斬撃1(1)、体術1(1)(計12)
これでよしっと。
「スキルは俊敏3、回復2、幸運1、斬撃1、体術1、ですね」
「おお!俊敏がまた上がってるニャ!」
プルーニャは飛んだり跳ねたりスキルの効果を試すように動き回っています。うれしそうですね。
鑑定はこんな感じですか。次は付与魔術:加速1?これはどのように使えばよろしいんでしょうか?
「ソフィー様、ボクに”付与魔術:加速1”を使ってみてよ?」
「え?あ、はい。いきますよ」
文言が頭に浮かぶ。
「【付与魔術:加速1】!」
特に何もおきませんね・・・ニンフェアが走ったり、ジャンプしたりしてますが変わりないようです。
「なるほど、プルーニャ武器を構えて立ってくれる?」
「アイアイニャー」
ニンフェアがダガーを構えてプルーニャに攻撃をするみたいです。危ないことはやめてほしいんですけど・・・
プルーニャは余裕の笑顔です。接近特化のプルーニャと遠距離特化のニンフェアですから当然ですけど。
「いくよ」
「あいニャ「キキンッ!!」・・・」
ニンフェアの攻撃をプルーニャが受け止めました。さすがプルーニャですね。
「んニャ!?」
「ボクの勝ちだね」
ええ?ニンフェアの勝ちなのですか?プルーニャは剣で受け止めていますが。
「ニンフェアに剣で負けるにゃんて・・・」
「一体どうなったのですか?」
プルーニャがガクッと膝をつきます。
「ニンフェアはわたしの剣を左右から叩いたのニャ・・・」
「左右から!?」
「”付与魔術:加速1”、使えますね。攻撃速度が上がるようですよ。あとは効果時間を確かめるとして」
攻撃したニンフェアも驚いているようです。
「ボクの”スキル”で足止めしてプルーニャが急所攻撃、これで攻略の目途が立ちました」
なんとかなるみたいです。これって、わたしが戦いで初めて役に立てるのでしょうか?
「ソフィー様の”スキル”はこれからの戦いに必須ですよ」
お役に立てるようです!やりましたわ!
「あとはにゃんだっけ?”時間遡行”と”魅了”?かにゃ?」
そうでした。まだ2つ残っています。
【時間遡行2】はなぜか使い方や効果が分かります。簡単に言えばわたしの触った物の時間を巻き戻すことができるのです。例えば壊れた剣に使えば壊れる前の状態に戻すことができるのです。
今のスキルレベルで巻き戻せるのは4年まで。2年xスキルレベル乗数倍巻き戻せるので、2(年)の2(レベル)乗数で4(年)、スキルレベル3なら2の3乗で8年。
一度巻き戻した物は2度は効果がありません。しかも使用にはわたしの体力、正確には生命力が必要です。乱発すればわたしの寿命が無くなります・・・体力E分使用するので足りない分は寿命、体力D以上になれば生命力の消費なく使用できるということです。倒れるかもしれませんが。
オルテンシア様の右腕は50年前に失ったそうですので最低スキルレベル6(2の6乗で64年)必要です。先は長そうですね・・・
「時間遡行2は今は使用できません。迷宮から出てゆっくりできたらお話します。それより魅了1ですね」
「これも試してみるのかニャ?」
「そうですね・・・「ソフィー様!ボクに!ボクにかけてみてください!」」
ニンフェアの食いつきが怖いですね・・・何か目が血走っているような・・・
「・・・プルーニャいいかしら?」
「あいニャ」
「なぜです!!?」
ニンフェアはなぜか・・・すでに魅了にかかっているみたいに見えます。
【ジプソフィーラ・ディ・ナターレ】
人族:女
年齢:12
レベル:20(SP10)
状態:良好
力 :F
体力:F
俊敏:F
器用:F
英知:B
脳力:D
魔力:E
スキル:時間遡行2(体力E消費)(3)
魅了1(1)
鑑定1(1)
付与魔術:加速1(2)
非表示【F52】0「年齢制限」
(計7)
装備:革の鎧(防御力微増)、身代わりのアミュレット(即死回避1回)、魅了のペンダント(魅了2回)
【ニンフェア】
妖精族:女
種族特性:浮遊
年齢:19
レベル:30(SP15)
状態:良好
力 :E
体力:E
俊敏:C
器用:E
英知:C
脳力:B
魔力:A
スキル:爆発3(6)
雷撃2(3)
短距離転移1(1)
(計10)
装備:ショートレイピア、ダガーx2、ナイフx2、革の鎧、黒いローブ
【プルーニャ】
猫人族:女
年齢:21
レベル:30(SP15)
状態:良好
身長:138cm
体重:36kg
B:72cm
W:56cm
H:70cm
力 :C
体力:B
俊敏:A
器用:F
英知:E
脳力:F
魔力:E
スキル:俊敏3(6)
回復2(3)
幸運1(1)
斬撃1(1)
体術1(1)
(計12)
装備:揚水の杖B(水吸引)、ダガーx2、ナイフx4、火炎瓶x2、革のジャケット、黒いローブ、支配の王笏、風の杖(20回)、宝石の剣、ジェラルミンの盾(防御力小増)、必中のナイフ(強力)、インセクトスレイヤー(昆虫系ダメージ増加)、風の胸当て(俊敏微増)、貫きの短槍(貫通1回)、力の指輪(剛力5回)、体力の指輪(体力微増)、etc.・・・




