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イベント⑥:「チームアップ!」

【展開フェイズ/イベント⑥:「チームアップ!」チャレンジ判定①】


GM:誰が言ったか知らないが、言われてみればたしかに聞こえる。チャレンジ判定の時間がやってまいりました。

パープル:チームアップ!

トランプ:チャージアップ!

GM:ざっくり言いますと、失敗すると今後不利になったりするかもよーというイベントがチャレンジ判定です。

GM:技能はあらかじめ指定しますので、サニティ消費による集中、クレジット消費による支援、グリットによる振り直し、失敗しちゃったときのリトライなどを駆使して、どうにかこうにかやっていきましょう。

パープル:おういえ!

アリス:失敗し続けると唐突に間すっ飛ばしてクライマックスに突入したりするぞ!

アリス:ちなみに主な不利な点としては、リトライが無くなると、クライマックス前に休憩して回復ができないぞ!

GM:さて、今回のチャレンジ判定は、トランプさんの予想通り、敵陣突破です。

GM:〈白兵〉〈霊能〉〈射撃〉いずれかの判定に3回成功するとチャレンジ成功。ロードウォリアと配下のモヒカンたちを倒したことになります。

GM:攻撃判定ばっかで楽そうじゃね?と思ったでしょうが、それは、

パープル:思った思ったw

アリス:えっ、ロードウォリアチャレンジで倒れちゃうの!?

マスク・ド・トランプ:∪・ω・∪ まあ最初のチャレンジだしゆるめにね

GM:設定しているペナルティが「あれ、ちょっとキツくね・・・?」とGMが思っているからです(正直

ポリッシュ:なるほどなー。


 不安に思っていることがあれば正直に言ってしまうのもマスタリングのひとつだ。GMとPLは敵対したり、騙し合いをしているわけではないのだから。シノ〇ガミ?知らない子ですね……。


トランプ:まあ何であれ全力でぶつかるのみだ

パープル:ぶつかってあとは流れで。

アリス:そうかーと思ってキャラシ見たらトランプさん射撃高すぎない!?

マスク・ド・トランプ:射撃にほぼ全振りした男、マスク・ド・トランプ!

GM:ということで、進めてまいりましょう。

GM:バスを先に行かせて、君たちを足止めする形で陣形を組む地獄兵団。

ロードウォリア:「…テメェら!ハンドルは持ったな!」

ロードウォリア:「行くぞォ!」

地獄兵団A:「うおおおおおおお!ぶっちぎったるぜェェェェ!」

地獄兵団B:「奴らをミンチにして今夜はハンバーグだァ!」

パープル:「パーティーの準備は万全ってワケかい」拳を握り、構えるぜ。

GM:スポーツカーに次々と襲い来るバイク、バイク、バイク。

GM:君たちはこれを掻い潜り、撃退しながら進まなくてはならない。

パープル:「おい、もっとスピードはだせねぇのか!」ドアを開けて、バイクを蹴り飛ばしながら悪態をつく

アリス:折角だし演出的に最初にいきましょう。

トランプ:「ジオットならいざ知らず、ここは我らの世界。まして公道とあれば」

トランプ:「彼らの野卑たるバイクよりも人類が培った技術が勝るということを見せてやろう」

トランプ:せっかくなのでリマークを使ってロードウォリアを倒したいのでできれば残しておいてくれ。

パープル:おお、いいな……!

アリス:いいかな?かな?(実際は同じ人が全部やってもいいけどそれは面白くない

アリス:いいよ!

GM:ヒューッ!

トランプ:いいとも。先にどうぞ。

パープル:いいぜ!レッツゴーアリス!

アリス:「防御は任せて。ジャスティス・パープルは攻撃に集中して。…今!突っ込んで、マスク・ド・トランプ!」

トランプ:「わかった」

トランプ:車が唸りを上げて地獄兵団の群れに突っ込む。

アリス:「ディザーム!」

アリス:無数の剣を召喚し地獄兵団の攻撃を止める。

アリス:《魔法の言葉》を使用します。

アリス:《魔法の言葉》属性:強化 判定:− タイミング:特殊 射程:− 目標:自身 代償:クレジット1

行動値ロールの直後に使用できる。このイベント終了時まで、キミは〈白兵〉〈運動〉〈霊能〉〈意思〉の成功率に+10%の修正を得る。

GM:おお。

地獄兵団A:「ぶべらっ!」 剣に胴体を打ち据えられ、大きく吹っ飛んでいく

パープル:これはうまい。

アリス:集中も使いましょう。

GM:サニティを4消費ですね。

アリス:これが結構重いよねー。

トランプ:必要なら支援もしよう

アリス:もらえるなら!

トランプ:では支援だ。ちょうどいいタイミングで車が加速した。

アリス:ありがたや。

アリス:これで+30%ついて

 行為判定(成功率:75%) → 1D100[6,8]=68 → 68 → 成功

アリス:もらってよかったぁ!

パープル:グッドグッド!

GM:これぞチームアップだ!

アリス:殺到する地獄兵団のマシンを対空する剣で抑え、トランプのマシンへ近づけない!

地獄兵団A:「くそっ、邪魔すんn(バイクから転げ落ちる

ポリッシュ:「こういう魔力の使い方は良くないんだよね。地味に見えても結構消費しちゃうんだ。手早く頼むよ?キミたち」

トランプ:「言われるまでもない」

GM:飛び上がって仕掛けてくるバイクは、ことごとく切り払いされる。

ポリッシュ:具体的には剣を射出してあとは運動エネルギーにお任せ、よりもずっと剣を浮かせて防御する、みたいなのの方が魔力消費が激しいんだよ。

トランプ:ダンベルを持ち上げるよりも中間くらいで維持するほうが疲れるみたいなものか

地獄兵団B:「ちくしょう!踏み込みが足りねえってのk(バイクがスピンして爆散

アリス:「文句はいいから!もうちょっと出力上げて、ポリッシュ!さっきの倍来るよ!」

パープル:「おおう、派手だねぇ」 爆散して散らばるバイクのパーツみつつ。

アリス:というわけで、お次どうぞ!

トランプ:「烏合の衆とはいえ数が多いな。振り切るには手間がかかるぞ」

トランプ:どうぞどうぞ。

パープル:じゃあ、俺が行くか。

パープル:基本40%だから集中は必須だな。

アリス:わたしが支援もするよ。

アリス:エナジーよりもグリット温存したいからね。

パープル:「んじゃまぁ……まとめて、吹き飛ばすかねぇ!」 スポーツカーから身を躍らせて、高速道路を疾駆する。

地獄兵団A:「降りたァ!?」

地獄兵団B:「オイオイオイ死んだわアイツ!」

トランプ:ほう……時速200kmですか…

パープル:「じゃすてぃぃぃす……」がっ、と道路沿いにある”それ”を手に取り

パープル:「ガードレール!!」引きちぎり、振り回す!


 ジャスティス・ガードレール!

 正義の武器として徴収されたそのへんのガードレール。修繕にいくらかかると思ってんだ!


パープル:いくぜぇ!

 行為判定(成功率:60%) → 1D100[6,9]=69 → 69 → 失敗

パープル:グリットいっこいれる!!

アリス:グリット1個で成功にできるね!

トランプ:うむ。

GM:まいどあり!

アリス:「まったく…無茶するなぁ!」 ガードレールを引きちぎりやすいよう、支柱を切り離す!

GM:経験点は「獲得したグリットの数」で、「残っているグリットの数」ではないから、惜しまずに使っていきましょう。

トランプ:どんどん使おう。

パープル:支柱を失ったガードレールは、まるでブーメランの如く弧を描く。

パープル:さながら、白刃……とは言うのは難しいが、白い丸太の如き鈍器具合!

地獄兵団A:「振り回したァ!?」

地獄兵団B:「オイオイオイ死ぬのか俺ら!?」

パープル:「そおら、地平線の彼方まで吹っ飛びなぁ!」

地獄兵団:ギャース!

パープル:と、雑魚どもを蹴散らして、トランプにパスするぜ!

トランプ:ウッス。

パープル:(高速で走るのは疲れるし、下手すると凪るので、スポーツカーに戻ろう。

GM:凪を知っている…貴様、シノビだな…?

アリス:「(…ていうかこんな無茶な戦い方だったっけ…組織のバックアップが無いから…かなぁ…。ずっと活動してなかったもんねぇ。というかひとりだし)」

パープル:5人いるとね。合体技も使えるんだけどね……。

アリス:ちゃんと武器とかも支給されてただろうしね…。

GM:ジャスティス・バズーカ!

アリス:(5人の武器を合体させて5人で構えるやつ

パープル:サポートメカとかも倉庫で埃かぶってそうだ。

トランプ:「2人とも大した力だ」

トランプ:「私も一働きせねばなるまい……」

パープル:「お手並み拝見、ってとこだな」

トランプ:とりあえず先に判定振って成功させてからリマークで演出します。

GM:うっす。

トランプ:私は完璧を求めるのでたとえ80%だろうと《集中》を使う。

トランプ:

 行為判定(成功率:90%) → 1D100[5,5]=55 → 55 → 成功 → クリティカル! パワーの代償1/2

GM:おお!

トランプ:よしよし。そしてリマークを宣言する!

パープル:さすトラ!

GM:いいともー!

トランプ:「ロードウォリア!」 車から身を乗り出して呼びかける

アリス:クリティカルからのリマーク。かっこいい。

ロードウォリア:「あァ!? んだテメェはァ!?」

トランプ:「私はマスク・ド・トランプ。お見知りおきを」

トランプ:「ロードウォリア。地獄兵団でバイクを任され先頭集団を率いるその操縦技術。私の耳にもよく届いている」

トランプ:「そして、バイクに乗りながらマシンガンを撃つ射撃の腕も大したものだ」

マスク・ド・トランプ:「その技術はおそらくジオット1と言っていいだろう。驚嘆に価する」

ロードウォリア:「なんだ?命乞いでも始める気か?」 ふへっ、とまんざらでもないように笑う。

マスク・ド・トランプ:「だが、日本では二番目だ」

ロードウォリア:「…なに? なら一番は!?」


口笛を吹き、チッチッチッ……と人差し指を振る。「私さ」


パープル:ヒューッ!

ポリッシュ:「ヒューッ!」


※日本では二番目だ

 特撮ヒーロー番組「快傑ズバット」の主人公の名台詞。超絶負けず嫌いのニヒルな主人公が、親友の仇を探して全国の腕自慢の悪党に因縁をつけて回る物語。言われた方は「なら一番は誰だ」と問い、それに主人公が自分を指さして答えるというのがテンプレ。これも一種のクエリーイベントか。


ロードウォリア:「くっ……野郎、バカにしやがってェ!」

ロードウォリア:「上等だ!ここで白黒つけてやろうじゃねえか!」 銃器を取り出す。

トランプ:「試してみるかね? 貴公のマシンガンと、私のカードのどちらが速いか」

ヒジョーキン:「おい、ノせられてるぞ。熱くなるな」

ロードウォリア:「うるっせぇ!」 ヒジョーキンを拳骨で叩き、トランプに応じる旨の視線を送る。

ポリッシュ:(…気づいたかい?アリス) テレパシーで語りかける。

ポリッシュ:(彼なんだか)

ポリッシュ:(トランプとか武器にして戦いそうな顔だよね)


※トランプとか武器にして~

 的確に人を傷つける台詞。何でそんなこと言うの。


トランプ:今更何を言っているのだポリッシュ。

パープル:くっそwww

アリス:(…ポリッシュ、キミってやつは…)

トランプ:「よろしい。では3つ数えたらトリガーを引きたまえ」

ロードウォリア:「…おう」

トランプ:「1……」

ロードウォリア:「2……」

ロードウォリア:ロードウォリアは、ニヤリと顔を歪ませる。3まで待つつもりなどなかった。

ポリッシュ:「あっ」

トランプ:「……3!」

アリス:「マスク・ド・トランプ…ッ!」

ロードウォリア:この俺をナメたやつを背中から蜂の巣にしてやる。何が何だかわからないまま死なせてやる。

トランプ:そう、ロードウォリアはマスク・ド・トランプが3つ数えるよりも早く引き金を引いた。その時点ではマスク・ド・トランプは完全に無防備であった。

ポリッシュ:実に合理的だね。ルールは勝者がつくるものさ。

ポリッシュP:さすが僕。いいこと言うね。

ロードウォリア:自らの勝利を確信するロードウォリア。だが…


 ロードウォリアはそう思っていた。「3」のカウントが聞こえた時点でヤツは蜂の巣になっている……はずだった。

 しかし今、ロードウォリアの視界に映るマスク・ド・トランプは無傷であり、蜂の巣になっているのはロードウォリア自身だった。

 マシンガンの弾はすべてマスク・ド・トランプのカードによって真っ二つにされ、回転を伴って反射された銃弾が引き金を引いたロードウォリア自身に穴を開けていた!


ロードウォリア:「な…」

ロードウォリア:「バカな…ッ、テメェ、何をした…!?」

トランプ:「指先ひとつで飛ばせるという点においては、マシンガンもカードも同じだ」

トランプ:「しかしマシンガンはその機構上、引き金を引いてから火薬によって発射されるまでにラグがある」

トランプ:「対して、私のカードは指で弾いた時点で飛んでいく」

トランプ:「そのわずかなタイムラグがこの結果を生み出したのさ」

トランプ:言っていることは無茶苦茶のように聞こえるが、ロードウォリアの銃が通用しなかったという結果が説得力を生み出していた。

トランプ:あとは好きに敗れ去ってくれたまえロードウォリアくん!

ロードウォリア:「そんな…この、俺が……ッ」

ロードウォリア:ぐるん、と白目を剥き、アスファルトの地面に倒れ伏した。

ポリッシュ:「鋼の妖精(ブレイドフェアリー)の武器と同じ理論だね。原始的な武器の方が、単純な物理法則においては強いのさ」 ※ということもあります。

ヒジョーキン:(使えない相棒だな…)それを横目に見ながら、ヒジョーキンはブルンとガスを吐き出し、自らを煙に巻いてシナリオムーブでこっそりいなくなる。

トランプ:「……さて、リーダーを失った残りの連中はただの羊みたいなものだ。強行突破するぞ」

トランプ:ロードウォリアの指揮によって統率が取れていた地獄兵団たちは、彼がいなくなったことで動きがバラバラになった!

GM:「ロードが…」「ロードがやられた…!?」 ざわ…

GM:はい。烏合の衆と化した地獄兵団は、もはや障害ではありません。

アリス:「そうだね。でも…」

ポリッシュ:「気づいたかい?アリス」

アリス:「うん……ヒジョーキンが居なくなってる。みんな、まだ油断はできないよ」

パープル:「ともあれ、バスへの道は開けた訳だ」ゴッキゴッキと首を鳴らし

パープル:「頼むぜ、トランプ」 アクセル全開だ!

トランプ:「任されよう」

トランプ:3人のヒーロー(とマスコット)を乗せたスポーツカーは地獄兵団の包囲を突破し、全速力でバスを追う。

ポリッシュ:「地獄兵団は無力化したとはいえ、あんなスピードで走り続けていたらいつ事故ってもおかしくないよ」


 ロードウォリアは退けた。

 だが、ヒジョーキンは姿をくらまし、何よりバスが止まっていない。

 限界を超えて、急げヒーローたち!

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