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初の年下  作者: 月見
8/9

国家試験と3連休

今回のお話は、

つい最近あった3連休についてです。

ほんっとうに最近の話です







**************




9月11日国家試験当日、

受験時間は昼からなのにNからはなんの音沙汰もなし。




勉強しているから、

とも考えられるが寝ているという見解も否めない。










試験が終わって数時間後、

Nから連絡が来た。





音沙汰のなかった理由は、

やはり寝ていたから。






それを聞いたうちは試験に間に合ったのか心配になった。





聞くとどうやら間に合ったらしい。




N曰く、

同期の寮生に起こしてもらったとか。










電話すればよかった…。










間に合ったのはよかったけど、

その時のうちの内心はそうだった。






思ったのにそうしなかった自分にイラついた。









Nと出会った時から元々気が利かなくてダメなうちだったが、

最近になってますます気が利かなくなった。





こんなんじゃ、

いつかは愛想を尽かされる。




将来を約束した仲なのに…。










え?

将来を約束した仲?




はい、

そうですそのまさかです。




うちらNの卒業を待って結婚する事になりました。




\はい祝福ありがとうございます/







…不思議なものだと思った。




結婚はしない一生独身貴族でいる、

ましてや男が信用できない。



なのにこうもしょっちゅう一緒にいると、

離れられなくなってずっと一緒にいたくなって、

しまいには結婚にまで発展しちゃうんだね…。










怖いわー。










じゃなくて話を戻します。









いろんな後悔をした後にNから電話が来た。




その電話でNは、

まだ結果もわからないのに受かったわと相変わらず自信満々。




何回も言うようだけど、

結果もまだわからないのにそれを聞いたうちは嬉しくなった。





解答速報は19時からと聞いたうちは早っ!!とびっくりした。




さすが国家試験と言っていいのか否か…。





Nはめちゃくちゃそわそわしているご様子ww





その時の電話は解答速報の時間が近かったので切り、

またの連絡を待った。










19時過ぎ、

Nから電話が来た。




出るとさっきとは打って変わってテンションが低い。




聞くと落ちたとか…。









国家試験を受けた事もなければ落ちた事もない。



でも検定を落ちた経験があってそのなんとも言えない残念な気持ちを知っていたうちは一緒に残念な気持ちになった。






Nは相当残念がっていた。








**************







うちはその日の夜、

親と外食をした。






外食の最中にまたNから電話が掛かってきた。










その電話でうちは意外な事実を聞いた。




聞くとその19時に出た答えはあの、

本気になったら〇〇♪の学校の現役生徒が出した答えらしい。




去年とかもそうだったらしい。




しかもNから見たら先輩うちから見たら同期の生徒が、

その学校の解答はその人が試験を受けた時、

12個の解答ミスがあったらしい。





それを聞いたうちは、

じゃあまだ望みはあるんじゃん!!と思った。




でも実際合否結果がわかるのは約1ヶ月後。




Nは言わずもがな不安そう。










外食も終えうちと親は家に帰ってきた。




家に帰ったら勉強をするとあらかじめ聞いていた親は気を利かせてか1時間の長い買い物に出た。





でもうちは正直勉強する気なんて金輪際なかった。




だから電話を切ってからも相変わらずNとメールをしていたうちは、

Nに早く会いたいと言った。




するとNは、

今日夜漫喫行くから一緒に来るかと言ってきた。




もちろん行くと言った。




しかもその日のうちに帰る気は一切なかった。




明日の学校に間に合えば問題ないと思っていた。






が、

次の日。




Nは学校に行くのをめんどくさがっている。




うちだって正直行きたくなかった。




だから行こうとした。




でもNはえぇ~行くのとご不満な様子。





だって行かなきゃうちの学科のクラス、

今遅刻欠席とかで先生にいろいろ言われたりして雰囲気悪いし…。










でもしばらく考えた結果、

いつも一緒にいる友達には申し訳ないが、

うちは学校をずる休みする事にした。




でも内心は嬉しかった。



Nとは学科が違うから校内ではそんなに会えないけど、

この日ばかりはNの夕刊配達の時間までは一緒にいられるから。










**************






その日の週、

土日月と3連休が入っていたのでうちとNは土曜日の夜から3日間すべてを一緒に過ごした。




この3連休はいろんな事があった連休だった。




まず初日はうちは進学を考えている学校に見学会へ行った。




その日バス地下鉄共通券を持っていたので、

帰りは無駄にバスを乗り継いだ。




だからその学校から帰るのに通常1時間も掛からないのにその時は1時間以上掛かった。






家に着いてからはその日に買ったマンガを読んだりしてから家を出、

Nに会った。





その日はNと自転車旅行をした。




一旦寮に戻っていいかと言われたので一緒に自転車で行った。




そこからはいろいろぐるぐる回ってマックに入った。






そこでうちは信じられない事実に気が付いた。










「あれ…?

ない…。」










かばんの中身を何度も何度もまさぐる。








「ない…。」










そう、

まさかの財布を落としてしまったのだ。





「えっ、

どこでどこで…!?」









そう思いながらうちは自転車にないか見に行ったらとNに促され見に行った。




けどやっぱりなかった。





探すにしてもこの日行動範囲の広かったうちは探しようにも見当が付かない。






でもうちは過ぎた事は簡単に忘れたりどうでもよくなったりするタチだから、

またバイトして稼げばいいやと軽い考えでいた。




財布の事はもう諦め、

その日の夜うちとNは自転車をその辺に放置して、

地下鉄に乗って漫喫に行った。









**************






考えがコロコロ変わったり行動力があり過ぎる人って本当に怖いと思ったのはNと出会ってからだとは言うまでもない。




次の日、

Nは松本(長野)に行こうと言い出した。




3連休に入る前から行きたいと言っていた気はするが、

でもまさか本当に行くとは思ってもみなかった。








松本に着いてからは松本城に行こうとしたが、

時間の関係上取り止めになった。




そのまま素直に帰る事になった。






その電車の中で対立する事も知らずに。








**************







うちらはゆっくり帰る事にし、

6時間掛かる各駅停車の電車に乗った。






ある駅を越えたところで車両移動しようという事になり移動した。




その時うちは、

普段学校でイチャイチャできないからしたくてしょうがなかった。




が、

移動した後Nはすぐに運転席近くの窓に行ってしまった。







うちの事なんてどうでもいいんだ…。










そう思ったうちはその窓には行かず、

勝手に席に付いた。






しばらくしてNが向かい側の席に来た。





Nは隣に来たらと言うがうちは行かなかった。




なぜか行く気がしなかった。




その原因はすぐにわかった。





月1ペースで来ると聞いた、










あれだ。










そう、

うちはNには言わなかったが、

この時まさにNの事が本当に好きかどうかわからなくなっていた。








何駅か通り過ぎるまでうちは席に寝そべっていた。




その後にやっとNの隣に行った。




でもイチャイチャする気にはなれなくてずっとNに背を向けて座っていた。




いつまでそうしてるのとか、

この時間がもったいないとかいろいろ言われたが、

うちからしたらそんな事どうでもよかった。





目障りかと聞かれたから正直にうん目障りとも言った。



こんなにわがままになっちゃ、

いくらNでも愛想を尽かすだろうとも思った。



独りになりたいかとも聞かれ頷いたうちを見たNは席を外してくれた。









しばらく独りになっているうちにNが戻ってきた。




理由は車内が混み始めたから。






Nはうちを落ち着かせるために寝たらと提案してきた。





その提案に乗ったうちは少し寝た。










少し経って起きたうちは、

Nに落ち着いたかと聞かれ頷いた。








そこからはNとふざけ合っていた。











やっと地元に着いてうちらは次の日も会う事になった。



朝早くどこどこ集合ねーとか言われたが、

朝起きれないより親が外出を許してくれるかどうかが心配だった。




まぁ例え許してくれなくても無視する気満々だったが笑





するとNがある事を提案してきた。






「お金渡すからカラオケにおる?」









うちは別にそれでもよかったが、

でも財布落として今日の分全額払ってもらってその上カラオケ代を出してもらうなんていい加減悪い気がした。






そうは思うもののうちはNに、

自分がそれでいいならいいよと言った。




するとNはお金をくれ、

5時にはカラオケから出るようにとだけ言って寮に帰っていった。







悪い気はしながらうちは歌った。




途中で電話やらメールが来ていた。




そのすべてはNからだった。




もう少ししたら着いたよと連絡を入れるつもりだったが、

すぐにしなかったせいでNにいらない心配をさせた。




わがままな上にいらない心配をさせるなんて、

うちはとことんダメな彼女だ。










そんなこんなを思いながら歌っていると、

やけに同じ人がうちのいるルームの前をうろちょろしている事に気が付いた。




たまに嘲笑のような声も聞こえたが、

中高とそんな声を聞いていたうちはそんなもの気にしてはいなかった。







ただこの後に起こった出来事には本当に驚いた。




うちのいたルームの前をうろちょろし続けていた人が、

ドアノブに手を掛けて入ってこようとしたのだ。




その時性別はわからなかったが、

女の勘からかすぐに男だと思った。




実際中にまで入ってこなかったが、

もし入ってこられたら間違いなく暴力されると思った。





すごく怖くなって、

朝刊配達中だから返事は来ないとわかっていてもうちはNに助けてとメールを送った。




その後は特になにもなかったし、

やっと時間になって出たうちは5時までまだ30分も時間があったから近くのコンビニに入ろうとした。




すると背後から知らないおじさんに声を掛けられた。







今暇?


とか、


僕あの車乗ってるんだけどぉ


とか明らかにナンパまがいな事を言われた。




だからうちは嘘で今急いでるのでと言って抜けた。





まだこの時の声掛けなんて単純なものだった。



高3の時なんかもっとしつこい人がいた。




まぁその話は置いておくとして、

Nには早朝に会った。




Nは朝ご飯を食べたばかりなのにお腹空いたと言ってすき家行くとか言い出した。




店内で今日どうするかを考えていた。




いろいろ考えた結果、

昨日行った松本に行く事になった。




は?

また行くの?



とびっくりした。





松本に到着してからは周遊バスに乗って昨日行けなかった松本城や諏訪湖に行った。




見終わればいろいろ立ち寄ったりしてから、

次の日は学校だったしそれにNには朝刊配達があるから早めに帰る事にした。








**************






帰りの電車内、

うちらはまさかなハプニングに見舞われた。



その日は台風がまだまだではあったが徐々に近付いていた。




そう、

その台風の影響で大雨が降り、

うちらの乗る電車が運転見合わせになったのだ。




Nはめちゃくちゃ不安そうにしていたが、

うちは不謹慎だとわかっていたが結構面白がっていた。








その電車が動き出したのは見合わせになってから数時間後だった。




乗り換えのある駅で降りたうちらは電車を乗り換えてそれで帰った。






その電車でNはすごく眠そうだった。



そりゃまさかの事態に陥ったんだからそうなってもおかしくはなかった。




だからうちはNを寝かせる気でいた。




けど無理だった。




Nではなくうちが寝てしまった。




有り得ねーと思った。




なぜなら、

実はこの日朝から電車内で大半寝ていたからだ。




この時ばかりは寝かせるべきだと思った。




なのに自分が寝てしまった。




そのせいでNは寝れなかった。




だって2人共寝ちゃったら乗り過ごしかねないし…。







やっと地元に着いて地下鉄を待っている時、

Nにこんな事を言われた。




「今日2時半に起こして。」




うちはこの時さすがに眠くなかったから起こせるだろうと思った。




だがこの後のNの発言に、

すごく責任を感じてしまった。







「お前あんなけ寝てたんだから起こせるよな?」









それなりに適当に生きてきたうちだが、

こればっかりはそうはいかない気がした。







起こせなかったらどうなる…?







今度こそ愛想尽かされちゃう…?












車内でもずっとその事が頭から離れなかった。




だからうちは早くNから離れて帰りたかった。




乗り換えの駅ですぐ降りた。




すると他にも乗り換えの駅はあるのに、

Nもなぜかうちと同じところで降りた。






うちは1人だと絶対乗り過ごすからかなと思った。








乗り換えのホームに着いたら、

先にうちの乗る電車が来ていた。




正直それに乗ろうかと思ったけどやめた。




だからうちはNの乗る電車が来るのを待った。





その電車はすぐに来た。




うちはNがその電車に乗るのを見送らずに違うところへ移動した。







その電車の扉が閉まってからうちは見送らなかった事を後悔した。





後ろを振り向いてもNがいない。





電車が動き出して、

Nを探してもいない。







後悔ばかりして泣きそうになった。





だから、

かなり沈んだ気持ちで家に帰った。






家に着いてからだったか、

うちはNに遠出はもうしない事にしないかとメールした。









その場の雰囲気でなぜか、

後明日から友達と帰るからともメールした。






するとNから電話が掛かってきた。




鬱陶しかったから電話には出なかった。




それから何回か掛かってきたが、

それにも出なかった。




やっと出たのは3回目の電話だった。





その電話でまずなんで俺と一緒に帰らないのかと聞かれた。




うちはその時思っていた事を正直に言った。





その後になぜ遠出はもうしない事にするのかとも聞かれた。




その理由も正直に言った。





するとNも遠出は控えようかと考えているらしい。




だから遠出をするのは気晴らしにって事になった。







今週にはまた次は金土日と3連休があったので、

うちはNに金曜日はどうするかと聞かれた。




うちはこの時いろんな事が面倒だと感じていたので会わないと言った。





大丈夫かなぁとNは心配してくれたが、

うちは大丈夫だよと言った。




するとNは寂しそうだった。




でもNはうちの決めた事にはあーだこーだ言ってこない。





だから結局会わない事になった。






最近になってつくづく思う事はと言えば、なんだか喧嘩ばっかりしてるような気がします

そりゃ長い事いたりしょっちゅう一緒にいたりすれば対立する事だってあるし、それでも喧嘩する事はいい事だと思います。

なぜなら言いたい事言い合える人ってなかなか見つからないと思うからです

前書きにも書きましたが、今回書かせていただいたお話はほんっとうに最近の事です。

なので次回更新はいつの話になるかわかりませんが、それでも読んでくださっている読者様には気長に待っていただけると光栄です。


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