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初の年下  作者: 月見
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6/9

不安とリベンジ


夏にやったバイトの休みは緊急休暇以外は3回だけだった。



1番最初の休みは高校時代の友達と映画のカーズ2を観に行き、

2番目はお盆でお墓参りに行った。



ラストはNとうちの友達とまた映画で、

今度はハリーポッターを観に行った。






うちは最初すごく迷っていた。






なぜなら、

うちとNは普通に話すからいいものの、

友達は人見知りで大人しいから独りになっちゃってハブられたとか来なきゃよかったとか思うんじゃないかと思ったから。




でもそんな事思わせようとは金輪際思っていなかった。


そんな事言ったらうちが無情な奴に思えるかもしれないが、

そう思うにはちゃんと理由がある。






友達と遊ぶ事になった時、

その仔は映画観に行きたいと言い出した。


コクリコ坂かハリーポッターが観たかったらしいので、

そのどっちがいいかと迷っていたようなのでうちが観たい方観ようと言ったら、

後者が観たいからとそっちを観る事にした。




うちはその時Nと一緒にいたので、

その時に友達とハリポタ観に行くと言ったらNも観に行きたいとの事笑




しかも2回目笑


1回目も一緒に観に行った。


しかも台風が来ていた日ww





その話は置いておくとして、

うちは友達に彼氏も連れて行っていいかと聞いた。


友達はいいよと言ってくれたけど、

念のために気まずくならない?

大丈夫?

と聞いてみた。



するとその友達はいい仔で、

自分が2人の雰囲気を崩してしまうんじゃないかと心配してくれた。



うちは大丈夫だよと言った。





だってそんな雰囲気になったって現に崩しまくってたし笑






当日、

集合場所はうちの地元の駅だった。



駅の改札口は北と南に分かれていて、

友達を見つけるのに結構手間取っていた。




やっと見つけた時はホッとした。




その時のNはといえば、

うちの気のせいかもしれないが、

ガラにもなく少しだけぎこちなさそうだった。




多分、

3人の中でNが1番年下だから。



ちなみに友達が1番上で二十歳。










それからうちらは話しながら映画館に向かった。



話したと言ってもうちとNだけが話していて友達はあまり話していなかった。





果たして人見知りだからなのか気を遣ってなのか…その真意は未だにわかっていない。










**************








うちはつくづくガキなのか、

はたまたただの日々寝不足なだけなのか、

ハリポタは8割方寝ていてあまり観ていなかった。



これは今に始まった話ではない。




実は1回目に観に行った時も大体寝ていた。






本当は高校時代の友達と観に行った映画も大体寝ていた。





ごめんなさいm(_ _)m






最後に目を覚ました時はもう終わりがけだった。



映画を観終えてNからの一言。






「もうお前は映画には誘わない!!」





やべwww

まぁ2回行って2回とも寝ちゃったら普通そうなるよなwww







**************







映画館を出、

昼ご飯がまだだったうちらはサイゼリヤに入る事にした。




Nと友達はハリポタの話をしていたが、

上映中寝ていて全然覚えていないうちは話に全くついていけない。



ついていけなくて特別困ったわけでもないが、

それでも自分の彼氏が目の前で他の仔と好きなものが一緒で、

しかもその内容を話しているなんて、

あまり面白くない話だ。









昼ご飯も食べ終え、

友達もこの後用事があるとの事なので、

すぐに帰る事にした。



うちは地元だったから別に歩いて帰る事もできたけど、

でも少しでもNといたかったから一緒に帰りたかった。






でもなぜか素直になれなかった。



この時本当は寂しかった。



少しでも一緒にいたい…けど別れた後が辛くなるだけ…。



でもそれとは裏腹に早く2人きりになりたい。


キスしてほしい。


けどNは口内炎ができたから無理だと言う。




「来てくれんの?」


と聞いてくるNに背を向けて独り帰ろうとしたうちは後ろを振り向かなかった。






少し歩いていると誰かに肩を掴まれた。




その誰かとはNだった。




追いかけられた事をきっかけに、

よりいっそう一緒に帰りたくなったうちは一緒に帰る事にした。







改札口を通ってから友達とうちらは乗る電車が違うので、

お互いの電車が来るまで少し待った。




先に電車が来たのはうちらだった。


だからそれに乗ろうとしたらNが、

電車来るまで待ってなくていいの?

と言ってきたからそれを聞いて待つ事にした。



普段のうちなら絶対待つが、

でもこの時正直そんな余裕はなかった。




友達の乗る電車も来てさぁ帰ろうという時にまたNに次に、

手振らんの?

と言われた。



まぁ友達なのに手を振らないのは変だなと思ったうちは振る事にした。


友達も振り返してくれた。






その直後にうちはショックを受けた。








自分から手を振らなそうなNが、

学校でもうちから振らなきゃし返してこないNが自ら振っているのだ。










あぁ…そっか…。










うちはこの時初めてNと友達を会わせるんじゃなかったと思った。










所詮男なんてみんな同じなんだ…。










そう思った途端、

うちは電車でNの隣に座っている事自体が辛くなった。



違うところに座ろうと席を外してもNに腕を掴まれる。



離してといい年こきながら電車内で騒ぐうちを見たNは恥ずかしいからやめろと言う。



その言葉に素直に従う気がこれっぽっちもなかったうちは、

その手を離してくれたらやめると言ってNに手を離させた。






我が身が自由になったうちは、

向かい合わせの少し離れたところに座った。



Nと目を合わせたくなかったから、

全く関係ないところを見た。








降りる駅でうちらは一緒に降りた。




できるだけNを避けようと思ったが、

狭い駅内では完全には避けられない。




Nに捕まったうちはメールを送ったんだけどと言われ携帯を開いた。









メール1件









内容は、



冗談だよ!

来いよ!



だった。








…冗談?

なにが…?








うちは正直言ってる事がわからなかった。










相変わらずNと目を合わせようとしないうちを見たNが、

帰る時にキスしなかった事なんてあったか?

と聞いてきた。





少し前までの回想を巡らしてもそんな事正直思い出せなかったけど、

でもキスしなかった日がなかった事を知っていたうちは首を横に振った。









N曰く、

口内炎ができたと言うのは嘘らしい。



正直え?と思った。



メールで言っていた“冗談”ってこの事なのかと思った。


それでもキスしてもらえるならなんでもよかった。







降りた駅からまた乗るために電車を待ってる間、

うちとNはキスした。









**************







しばらくして乗る予定の電車が来たからそれに乗った。






その乗っている電車の中で、

うちはなぜだかわからないが、

Nの事が本当に好きなのかどうかわからなくなっていた。



どういう経緯でその気持ちが伝わってしまったかは忘れたけど、

でもNはうちよりも恋愛経験豊富でそこからわかった事なのか、

どうやら1ヶ月に1回は好きかどうかわからなくなる時期があるらしい。



それでもNは、

うちの気持ちを壊したくないと言って無理強いしようとはしなかった。



それどころか元カノの話をしてくれた。



その時にうちはずっと気になっていた、

何人と付き合ってきたのかを聞いてみた。










いろいろ聞いているうちに、

Nはこれだけは絶対言えるという事があったのでうちはそれを聞いてみた。




それは、







「俺とは別れない方がいいよ。」






との事。





なんでかと聞けば、

どうやら別れたら気まずくなり、

しかもNは別れた彼女とは一言も話さなくなるらしい。



うちもNよりは少ないものの、

少しは男の人と付き合ってきた。



それは近距離恋愛だったり遠距離恋愛だったりいろいろだった。



それでも別れたら気まずくなるという感覚がいまいちわからなかったうちは、

そうなんだと言う事しかできなかった。









そうは思いはしたものの、

うちにはNとは別れようという意思は一切なかった。





それどころかその時のうちには、

別にその場の雰囲気に流されてたからとかではなくて、

単に、

ただ純粋にNの事がもっと好きになっていた。









**************






こんな事を思うのはまだ実際早いのかもしれないが、

時が経つのって早いなぁと思った。



この時のうちは、

ガトーショコラを作っていた。



以前までのうちなら全くなんの関係のない日でも普通にケーキを作っていたが、

最近のうちは違う。







そう、

Nと付き合ってもうすぐで2ヶ月記念のためのケーキを作っていたのだ。






ガトーショコラは1ヶ月記念日に作ったレアチーズケーキとは違って何回も作っていたからなんの失敗もなく作った。








とは言ってみたものの、

Nに渡すために完成させたケーキは、

実際2回目に作ったものだった。







1回目は単にめんどくさがりなうちの性格がもたらした失敗だ。



その原因は、

クッキングシートとラップを間違えて買ってしまったのだ。





クッキングシートとは生地を型に流す前に敷くのだが、

その肝心なものを忘れてしまったうちは、

別にそれがなくてもやり切る方法を知っていたのでなんとかそれでやり過ごそうと頑張った。








が、

甘かった。






少し前に直ったオーブンで焼かれているガトーショコラの生地が型から溢れているではないか/(^Q^)/アチャー







あちゃーとか言ってみるものの、

その失敗した光景を見た実際のうちは、

そんなにおちゃらけていなかった。





むしろすごくショックを受けて塞ぎ込んでいた。







もう一生ケーキなんか作るもんかと思うほど落ち込んでいた。









記念日にケーキがないとかマジごめん…








とは言うものの、

いつまでも落ち込んではいられない。







記念日にケーキないとかマジ有り得ねーと思ったうちは、

夕ご飯も食べずにリベンジした。





そしたら見事に無事に完成した(o≧▽゜)oやったね☆






それを見て一気にモチベーションが上がったうちは、

その勢いでお預けにしていた夕ご飯を食べた。





めでたしめでたし★+゜






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