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碧に沈む ~人魚姫の復讐譚~  作者: つばさ
第2章
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正規入隊、所属軍の発表

かなりお久しぶりの投稿となりました!

お待ちになって下さった方、申し訳ありません……!

宜しくお願いします!


軍に入ってから三ヵ月が経った。

この三ヶ月間で無事に軍における基礎知識を学ぶ事ができた私達はいよいよ今日、正規隊員として軍に入隊する。

私としてはやっとか……といった気持ちではあるけれど。

思えばこの三ヶ月間、女みたいだと舐められないようにと気を張り続けてきた。

おかげでもう馬鹿にされたり舐められたりする事はなくなった。しかし、何故か告白紛いなことをする馬鹿な奴らは未だにいる。何故だ……解せない。

まぁ、人前ではなく隠れての告白だったりするだけまだマシだが。

しかも告白の際に「女だとは思っていません。男だとは解っています!それでも、それでも好きです!」などと言われる始末。

やはり男所帯に居続けると同性愛者が増えてしまうという話は本当だったようである。

この国が誇る軍の一員がそれでいいのか……?告白をする様な馬鹿な奴らも一応誇り高い団員の一人の筈だろうに……。

レイアはこの国の軍の行く末が心配になった。

まぁ一切迷わず断り続けているが。しつこい様なら実力行使で撃退している。

幸い告白してくる者の中ににそこまで強い者は今のところいない。その点に置いては少々安心した。

流石に真の実力者の中にまで血迷う輩がいたら問題だろう。


それはおいといて正規入隊の話に戻る。

一般的に一番最初は小隊の第十軍に入隊するが、この三ヶ月で実力を認められた者達はそれぞれの実力に見合った隊に入隊する事ができる。

そして今から一人一人どの隊に入隊されるかが発表されるのだ。

一応実技のグループ分けでは同じレベルの相手と模擬戦を行う為にライトと共に最も実力の高い班に在籍していたからおそらく小隊第十軍より上の隊に入れることは確実と考えていい。

少しでも早く軍の上位に行くためにも最初のスタート地点はかなり重要である。

出来れば中隊以上に行きたいがそれは難しいだろう。最初から中隊以上に入れる者など良くて年に一人いるかいないかの話だと聞いた。

実力者であっても小隊の第一軍に行けるだけで賞賛される世界だ。

だからせめてその第一軍に入るうちの一人である事を願う。

小隊の第十軍の者達から名前を呼ばれだした。

どうやら実力の高い者程最後の方に発表されるようだ。

ドキドキしながら名前を呼ばれる時を待つ。


「……以上四名が小隊第一軍所属となる」


(……ん?)


おかしい。小隊第一軍の発表になっても未だに私とライトは名前を呼ばれていない。不安になったその時だった。


「さて、残りはライト・アルフォンドとレイ・アーノルド・アールストンだが……」


そこまでスムーズに発表していた教官が我々の更に後方で発表を見守っていた男の一人ーー恐らくは軍の上官であろう人物に向かって意味ありげに目配せをした。

正直言ってめちゃくちゃ怪しい。

急に凄く不安になった。


(どうしよう……もしかして模擬戦での戦い方がやり過ぎだったとか……?)


確かに最初の頃は女だと馬鹿にされないように必要以上に対戦相手を痛めつけるような戦い方をした事が数回あった。

今では勿論そんなことはないが、軍人として失格にされても文句は言えない。

あれ、でもライトはそんなこともない筈だ。

疑問と不安が頭の中をぐるぐると駆け巡る中で漸く教官が私とライトの所属先を告げた。


「二人は新兵の中でも史上まれに見る実力者であった。よって中隊第二軍への入隊とする」


その言葉が発された途端、ざわっと辺りから驚きの声が上がった。


「中隊だと……!?」


「しかも第二軍……!?」


「最初からそんな地位に入隊とか、聞いたことがないぞ……!?」


私はと言えば混乱していた。


「え……?」


「おいおい……まじかよ……!プレッシャー半端ないな……。でもやったな!レイ!最初から中隊のしかも第二軍だぞ!」


未だに理解が追いつかない私の背中をライトがバシバシと叩く。

その背中の痛みに漸く放心状態から回復する。


「中隊……、第二軍……!!!」


言葉にすると同時に心臓が熱くなった。思わず。心臓を抑えるように手に力を入れた。


(まさかの最初からかなりの高位軍からスタートだ。これなら、三年以内に役職に着くのも夢じゃない……!)


興奮を抑えきれずにいる私とライトを見て教官が微笑んだ。


「君達二人は最初から元々実力は抜きん出ていた。だがこの三ヶ月間、その実力に甘えず、新兵の中でも一番と言えるほど真剣に訓練に取り組んでいた。たった三ヶ月だけでも君達二人は更に実力を伸ばしていた。その類稀なる向上心を評価して中隊第二軍へと推薦させてもらった。これから更なる飛躍を遂げてくれることを、教官代表として期待している」


そう言ってこの三ヶ月間、主に私達の実技の監督をしていてくれたボドワン教官は手を差出した。

私はその期待に答えるべく、同じように手を出し、硬い握手を交わした。

ライトも同じように握手を交わしていた。


ライトの言う通り、かなりのプレッシャーを感じる。

けれどもそれ以上の高揚感と歓喜が身体を包んでいる。

今日はこのあと部屋を移動する関係から中隊第二軍での活動は明日からになる。

今から新しい日々への期待が膨れ上がるばかりだった。


またいきなり時間を飛ばした形になってしまい、申し訳ありません……。

しかし正規入隊しなければなかなか話は進まないと思い、こういった形を取らせて頂きました。

いつも読んで下さりありがとうございます。

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